バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話/13

魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話13
 
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13
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 「セット!」
 「セット!」
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「私はカゲヌイロを召喚!」
 「ダブモンNo.312、清布の衣装管理、カゲヌイロ」
 現れたのは大きな薄い羽を持つ虫が白いエプロンとその下に黒く大きくゆったりとしたワンピースを着たようなもの、
 「俺はパチフィスを召喚!」
 「ダブモンNo.264、漁突の銛作り屋、パチフィス」
 水中より僕の前に跳び出てきたのは、灰色のエビのような平べったい楕円形の甲殻を基礎とし纏い、
 触覚が一対頭に付き、に先に鋏のようなもの大きい両腕を持つ存在、
 尻尾も後ろに伸びている・・・
 「カゲヌイロのコストにテリトリイベントデイエレメンタルパワー、一点マネジメントエレメンタルパワーを指定!!」
 「パチフィスのコストに二度氷漬けエレメント、凍える風エレメンタルパワーを指定!全ての相手モンスターのパワーを100下げる!!!」
 「1番戦闘!!」
 「1番戦闘!!」
 「さぁ、いくわよーっ!!」
 フリィジアがカゲヌイロに向かってその槍を振るい、冷気を飛ばして凍らせていく!!
 が、カゲヌイロが自身の周りに繭を一瞬にて生成、繭が盛大に凍りながらも氷を防ぎ切る
 そのまま氷ごと繭を割りながら飛び出すカゲヌイロ
 「ぐ・・・」
 さらに、両手に布生地をなびかせながら空に飛ぶカゲヌイロ、そのまま回転し、
 「く・・・美しい・・・でも!!」
 フリィジアが対するように槍を突きつけ、
 「は!」
 氷が一気に伸びる!
 「カゲヌイロの効果!!ホッコクエをトラッシュに!さらに戦闘後にテリトリリジェクトエレメンタルパワーの効果を発動し、パチフィスをトラッシュに!!」
 しかし、カゲヌイロは華麗に上に舞いかわし、
 「でやぁ!」
 そちらにフリィジアが氷を振り上げるも、カゲヌイロは氷の周りを螺旋を描くように一気に回り、布を巻きつけていき、
 フリィジアの前まで来て、一気に布を引き、氷を砕き切る!
 「な・・・!?」
 さらにフリィジアの胸ぐらを両手でつかみ、
 一気に振り返りつつ上より投げ、地面に叩きつける!
 あれは・・・背負い投げ!?
 そして、ホッコクエが爆発!さらに、カゲヌイロが振るった布がこっちに伸びてくる?!
 「甘い!」
 そこに飛んできたフリィジアが介入!
 自身が布に巻かれながらも槍を振るって斬り裂いた!
 「あ・・・だめ・・・」
 が、力尽きたのか、地面にゆっくり落ちる
 「大丈夫?!フリィジア!!」
 思わずフリィジアの方にかがんで手で包むように様子を見る
 フリィジアは疲れたのか息を荒くして力ない顔だが、こちらにその顔を向け
 「大丈夫・・・だけど・・・休ませて・・・」
 「わかった」
 フリィジアを優しく横に置き、立ちあがって向こうに向き直り
 「俺は戦闘前にアイスエレメンタルパワーとフリーズフリージングアイシングエレメントをコストにリアフィールドフリージングエレメントを発動!戦闘後を回避!!パチフィスのトラッシュ送りを回避!!」
 「な!?」
 お嬢様の目の見開かれた驚き顔が映る!
 「さらに2番戦闘!!」
 カブレィラがパチフィスの方に走り、そのフライパンに乗せようと下に入れる、
 対し、パチフィスは上に跳んで避け、
 その鋏でカブレィラの頭を掴み、後ろに回りつつ、体をひねりその足を振り回す!
 カブレィラの後頭部にあたり、カブレィラが飛び退き、パチフィスの方に振り返る、
 カブレィラがその指を鳴らして上に向けた一本の指先より火を出し
 カブレィラが指を振るい、パチフィスに炎を飛ばす!
 パチフィスが両前足を交差させ防ぎ、そのまま足を動かし突進!パチフィスが炎を投げまくる!
 しかし、パチフィスは左右ジグザグに動きながら火を避けつつカブレィラに近づいていく!
 慌ててカブレィラが炎を連打するも当たらない!!
 カブレィラの目の前にパチフィスが来る!
 カブレィラが指先の火をフライパンに着火してを炎で包み、叩きつけた!
 叩きつけた場所より広がる炎!が、その前にパチフィスがフライパンを弾きながら大きく真上に跳躍!
 直後に真上に上げた両前足をカブレィラに思い切り叩きつけ、カブレィラが爆発!消滅した・・・
 「だけど、カゲヌイロの効果で3番戦闘!!」
 が、カゲヌイロがこちらに左前足を伸ばすと、カゲヌイロのさっき斬り裂かれた布の破片が鋭利な刃物に変わりながら僕の方に!?
 「てえい!」
 羽の破片が丸い氷に包まれるように凍り付く!
 思い切り右腕での防御行動だが、凍り付いていたおかげで当たっても少し跳ねただけ・・・
 さすがに、鋭利な刃じゃこれでは済まなかっただろう・・・
 「ありがとうフリィジア!」
 僕はいつの間にか布があった方に槍を向け、布を凍らせてくれたであろうフリィジアに礼を言っていた
 「もう無理、マヂ無理・・・」
 寝ころびながらそう言うフリィジア・・・
 もう少し休ませてあげよう・・・
 僕はこちらを見る少女の方に向き直り口を開く
 「ターンエンド!」
 「ターンエンド!」
 互いの声が響く・・・
 
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