魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話10
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「リチャージ!」
「リチャージ!」
「ドロー!」
「ドロー!」
引いたこのモンスターなら、この不利な状況を変えられる・・・!
「セット!」
「セット!」
「オープン!!」
「オープン!!」
まずは僕から・・・!
「ホッコクエ!!」
「ダブモンNo.405、建築の極地大工、ホッコクエ!!」
周りに発生した氷が地につながったクリスタル状に結集して大きな氷が出現すると、結集した瞬間に中に赤い何かが出現、そこで氷が一気に割れ、
中から氷の外骨格を持つ海老が出てくる、
曲がった腰に数多い足・・十肢を持つ
「おっし、行くわよ・・・憑依!!」
そこにフリィジアが憑依し、その首に氷の結晶の氷のリングが付き、右足の一つに三又の氷の槍を持つ
「カブレィラ!!」
「ダブモンNo.214、升目の栄養管理料理人、カブレィラ!!」
上より降ってきて着地したのは猫顔のコック?
オレンジの毛色の猫の二足歩行の全身を持地、
右手に裏が赤いフライパンを、縦筋の瞳孔のある黄色い瞳を持つ
「俺はホッコクエのコストにアイスエレメンタルパワー、フリーズフリージングアイシングエレメント、凍える風エレメンタルパワーを指定!凍える風エレメンタルパワーの効果で相手のモンスター、オーバーのパワーを100下げる」
「私はカブレィラのコストにテリトリイベントデイエレメンタルパワー、一点マネジメントエレメンタルパワーを指定!!」
「1番戦闘!!」
「1番戦闘!!」
「さぁ、凍れーっ!!」
フリィジアが槍を振るい、グラデアの象足の足元を一気に凍らせる!
が、グラデアは力ずくて氷を砕き足を上げつつフリィジアに走る!
そして、その鋏をフリィジアに向け、開く!
「おっと」
フリィジアが槍を振るうと、グラデアの鋏が一気に氷漬け、大きな氷の塊となる!
慌ててグラデアは塊の鋏を振るってフリィジアを攻撃するも、軽く後ろに飛んで避けるフリィジア、
だが・・・
グラデアが鼻に力を入れると鋏を覆った氷に徐々にひびが入って行き、一気に氷が砕ける
「うわ、めんどくさいなぁ・・・」
ま、この調子だと全身氷漬けにしたところで力づくで出てきそうだしね・・・
なら、ここで手助け!
「『ホッコクエの効果!グラデア・オーバーをトラッシュに送り3番にデコイを召喚!!』」
「『テリトリデイエレメンタルパワーで相殺です!』」
「でも、『二度氷漬けエレメントだ!ホッコクエの効果をもう一度発動!!』」
「うぅ・・・無いわ!」
呻きながらの少女の声、
・・・少し気後れするけど・・・
「フリィジア!」
「オッケー!!」
槍振り上げるフリィジアに冷気が集中していき、
「はっ!!」
振り降ろされた槍によってグラデアが一気に凍結し氷漬けに!
けど、
ピシッ・・・ピシッ・・・
やっぱり、内部から徐々に壊れていってる!
「はぁああ!!」
そこでいきなりフリィジアがその槍を下に向け一気に地に突進して突き刺し!
グラデアの下から氷のタワーが一気に飛び出てグラデアを上に吹き飛ばし引っ込む、
その後、グラデアは凍ったまま地面に向こうに飛んでいき
「お嬢様!危ない!!」
間に入ったマイマジンと衝突し爆発!消滅する・・・
お嬢様が腕上げた防御姿勢のまま細めた目でこちらを敵視すすのがマイマジンの脇より垣間見える
「く・・・マイマジン!!でも、2番戦闘があるわ!その前に『テリトリデイエレメンタルパワーをコストにテリトリリジェクトエレメンタルパワーの効果を発動!!ヒョウセンをトラッシュに送る!!』」
ゴンッ!
貝殻に籠っていたヒョウセンの後ろから下にいきなりフライパンが飛んできて、ヒョウセンにぶつかりつつ上に乗せ
カブレィラの方に飛んでいき、
カブレィラが塩コショウをしながらヒョウセンが爆発!!
カブレィラの顔が真ん丸な目を見せる黒焦げになる!
「先ほどのお返しですな・・・」
いつの間にかマイマジンが目の前に!?
その右拳を振り上げ
「甘い甘い!!」
フリィジアが割り込みその氷の甲殻で防ぐ
「ぬぅう!」
「さらに!」
その氷の槍を向こうに放り投げる
氷の槍の方をマイマジンが見る
「お嬢様!?」
マイマジンが向こうまで飛び両腕で少女を守る!
氷の槍は砕け
僕と相手は互いにパートナーを見て
「ありがとうフリィジア」
「サンキューね、マイマジン」
感謝を述べつつ相手を見やる
「やるわね・・・」
「そっちこそ・・・」
とにかく・・・
ターンエンド!!
互いの声が響き渡った!!
向こうに2ダメージ!このまま攻める!!
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