霊奴の廃坑 ダブモン!!18話07
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さて、どう出てくるかな・・・?
「リチャージ、ドロー、セット、オープン!!来い!グリブレイ!!」
相棒の前に風の球が上空より降ってきて着弾、そこに嵐を巻き起こす!
さらに、その嵐を縦に斬り裂いて刃角付きのグリフォンが現出する!!
白い鷲の頭に翼は上が茶色、裏が白くなっていて、黄色いくちばしと前足を持ち、
茶色い毛皮で覆われた獅子の体の後部がある、
そして、その額に頂くは、中ほどが四光星にすこしふくらんだ透明の両刃の刃・・・
おーし、こいつならどうにかなるか・・・?
「憑依!」
カンテラ持った俺の体がグリブレイの首に巻き付くように憑依する、
感覚はいつも通り、より風に敏感となり、翼が備わることにより腕が裂けて増えたような感覚に陥る、
無い翼の感覚を最も近い腕で代用しているのだろう、他のダブモンに憑依した時にはまた違う感覚に襲われる、
代わりに、闇から力を感知する感覚は殻一枚に覆われたかのように鈍くなる、
ただ、単なる憑依なので完全になくなったわけではない
さて、向こうはどう出る・・・?
現れたのは白くボロい貫頭衣をワンピースの様に来た黒い長髪の少女、
いや、少女か?
顔色が悪い他、元から中性的なのか男女の区別が全くつかない、しかし、わかっていることが一つある、
見た目からすれば多分、あいつか、あいつと同種がここまで俺達を導いてきたという事
多分ダブモン、コウザンドだが・・・
そして、もう一つ、わかったことがある、
下よりねたむようにグリブレイではなく俺のカンテラを睨み見ている・・・
つまりそいつがこちらに敵意を向けていること・・・!
「コストはマルチエレメンタルパワー、マルチプルエレメンタルパワー、マルチパーシングエレメンタルパワーを指定!!」
画面を覗き見ると向こうのコストはダークカースゴースティングパワー・・・
と、コウザンドが両手を左右に出し、一気に前に出して一対の髑髏型の闇のエネルギーを二つこちらに向かわせてくる!
だが、そんなものは!
「はっ!」
十字に頭の角を振るい、二つの髑髏をそれぞれ縦横と斬る!
行くぞ!
コウザンドに向かって飛びながら両翼より竜巻を飛ばす!
コウザンドが竜巻を見ただけでコウザンドの目が赤くなり竜巻が爆発する!?
目から不可視の闇の波動を飛ばして消し飛ばしたか!?
と、こちらを見て目が赤く光る
「これなら?」
頭の刃を振るい、闇の波動を消し飛ばす!
さらに一気に近づき、コウザンドに対して額の角を振り上げる、
と、体が、動かない!?
コウザンドの方を見るといつの間にか両手で中央の何かをつかむ動作をしていた、
そうか!?闇の力を手の形に練り上げ、自分の両手と連動させるようにしてたのかっ!?
その闇の手で俺の体を掴んでいるんだな!?
体や足や翼を動かすも拘束から逃れられない!
そのままコウザンドが両手を組み握るむように両手の中の空間を潰し、
俺の体が爆発!俺自身は相棒の方に飛ばされる!
「おっと!」
受け止められた感触がしたと思ったら上にのぞき込む相棒の顔があった
「大丈夫かよ?」
「すまんな」
その間にもバーンウルフが走り!
シギョウと対峙する!
炎を吐くバーンウルフに対し、人形の顔で防御するシギョウ、
そこでバーンウルフは一気に前進して人形の顔に噛みつきはぎとり飛ばす!
しかし、そこで角の攻撃を喉に受け、そのまま壁にまでシギョウに突進され壁に叩きつけられ、
バーンウルフが爆発、消滅する・・・
っち、情勢不利か・・・だけど・・・
「任せておけよ、カンテーラ、不安な顔してないでさ、俺が何とかしてやるよ!」
・・・ちっ、表情読まれてたか・・・
相棒が言って、そばに俺を置き、コウザンド達に向き、対峙する!
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