バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/02

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話02
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 f:id:OirenW:20211117210108p:plain
 

 「ここから魔力を感じるな」
 俺が導いたのは、広葉樹の森が途切れ、先に穴がいくつも空いたような岩山
 「おい!本当にここから魔力を感じるのかよ!?」
 「なんか、やな感じがしないか?」
 「い・・・行かなきゃいけないの・・・?」
 後ろから相棒と仲間二人の声が聞こえる、
 さすがに魔力やらなんやらを感じ取れないやつらでも気づいたようだ、
 「いいから行きましょう、こっちにはカンテーラやらウィルピーがいるわけだし」
 「あんまり当てにされてもな・・・」
 「ですね・・・」
 さらに後ろの四葉とかいう奴の言葉にウィルピーと共に否定的に答える
 「まぁ、私がいるから大丈夫よ!」
 「俺もいるからな!何かあったら物理的に洞窟に穴開けてやるぜ!」
 「何が起こるかわからないから無茶な行動はやめてくれ」
 後ろのフリィジアからのイグリードの言動に動かずに思わず突っ込む
 「おおすまんすまん、だがな、なんていうか、この洞窟は感覚がうまく作用しねぇって感じが・・・」
 「そう思うなら余計に無茶はやめてくれ」
 「そ・・・そうだな」
 後ろのイグリードが納得してくれた・・・
 「ほら、とっとと行くぞ」
 そうして、声を掛け、低空を浮いて飛び、洞窟に入っていく・・・
 暗いな・・・
 だが、視覚で暗いというだけじゃない、
 暗いもやのような力が周りに舞って余計に暗くしているのだ、
 俺のカンテラだけでなくウィルピーやイグリードという自己の力で光ってるやつらもいるのだが、
 それらがいるにも関わらず真っ暗とは言えないまでも先がよく見えないほど暗い、左右に岩壁があるのはわかるのだが・・・
 「おい・・・これ本当に大丈夫なのか!?」
 「大丈夫だ」
 と、相棒に言って返してはいるものの・・・
 黒いもやのせいで感じていた魔力の流れが寸断されている
 ええっと、ここを右に・・・
 ん?洞窟の道の少し奥に生気の無い白い肌に黒い髪の十歳程度の女の子?
 左の方に消えた・・・
 「お・・・」
 「お・・・」
 「お・・・」
 お化けだぁあああ!?
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――