バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/15

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話15
 
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15
 「うどわぁ!」
 いきなり坑道の左の方から出た薄ぼやけた白い顔を叩き斬る!
 「右の方から!」
 右から出た薄ぼやけた白い顔を叩き斬る
 「上から!?」
 上から出た薄ぼやけた白い顔も叩き斬る!
 「ゆ・・・床にっ!?」
 床から出た薄ぼやけた白い顔も叩き斬る!!
 ・・・多い!!
 開き直ったのか知らんがそこここに出て来て驚かして来る!
 相棒たち四人がいちいち驚くしっ!
 ・・・当然か・・・
 「もう少しかかりそ・・うん?」
 坑道が少し広いところにつながる
 ここは・・・?
 たくさんの白い痩せた人型がつるはしを叩きつける動作や岩を運ぶ動作や少しの人型が周りを見張る動作をしたりしている・・・
 ・・・何の力も感じない・・・
 と、後ろを見ると相棒たち四人が目を見開いた明らかに引いた動作で足を止めている・・・
 「おい・・・これって・・・」
 「もしかして・・・」
 「もしかしなくても・・・」
 「ゆう・・・れい・・・?」
 ・・・下らない・・・
 「とっとと行くぞ」
 相棒、兎白、鼓動、四葉の言葉を斬り捨て、俺は前を向く、
 「この先に行かなけりゃ俺達の目的は果たせない、それに、お前らには俺達がいる」
 「そうよ相棒!私が守ってあげるわ!」
 兎白のそばでフリィジアが元気づける優しい笑顔でそう言葉を紡ぐ
 「ま、幽霊相手にどこまで出来るかはわからんがな!!」
 鼓動に向かってイグリードが両腕を組み自信ありげの力強い笑みで言う
 「そうですよ!四葉さんは私が守るです!」
 ウィルピーが元気よくウィンクしつつ右腕を上げて言う
 「そう言うことだ」
 「じゃ、俺も一緒に先陣切ってやる!」
 そう言いながら、俺の横まで相棒が歩いてきた
 おいおい・・・
 「そこまでしてくれなくてもいいんだが?」
 「幽霊相手じゃ、お前だってどこまでできるかわかんねーだろ?なら、そばにいて少しでも手を貸してやらないとないとな!」
 相棒の顔を見ると、歯を見せるほどの満面の笑みながら、不安とどこか楽しさが垣間見える顔を見せて来ていた
 「・・・好きにしろ・・・」
 俺はそのまま先のまた狭くなる坑道に入りしばらく飛んでいく・・・
 そして、竜巻状の道の中央、上が大きく空いた大きく広い場所に出る、
 ただし、光は全く届いていない・・・
 さて・・・ここが黒い力の中央のはずだが・・・?
 と、そこに、部屋の中央に現れる黒髪の白い影・・・コウザンド・・・
 
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