バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/01

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話01
 
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 「俺はカンテーラを召喚!」
 背後に聞こえたバンダナ巻いた相棒の声を受け、俺は前に躍り出る
 全くよう・・・
 辺りに恨みの力が満ちる闇の洞窟の底で、
 恨みの力が集まり狼の皮を被ったようなバッタのような大きな黒い姿をしたダブモンが顕現する・・・
 いや、ダブモンなのかあれは・・・?
 意志ではなく、恨みの力が集められ溢れながらも無理矢理まとまっているような感じ・・・
 周りのやつも気付いてないと思うが・・・
 記憶が正しければ恐ろしきに見せかける警備員、イナゴロウというダブモンのはずだが・・・?
 「『コストにマルチエレメンタルパワーを指定・・・!』」
 後ろから聞こえた相棒の声に相棒の前の板左手の奥前に置かれたデッキケースに付いた宝玉を盗み見るとダークゴースティングパワーというリサイクルカードが映っていた、
 向こうのコストはダークゴースティングパワーか・・・
 「カンテーラ、頼んだぞ」
 その相棒が俺を見て、おそらく信頼して問いかけてきた
 「あいよ」
 俺は少し気だるげに答え、イナゴロウの方に向き直る、
 昏い力を纏い、毛皮の向こうの目が俺を恨んでいるかのように見ている・・・
 さて、恨み言を減らすには・・・
 ・・・俺はエクソシストじゃないんだがなぁ・・・
 「カンテラフレイム!」
 いきなりの左手のカンテラからの炎に狼の皮を被ったようなバッタのような大きな黒い存在が怯むも、こちらに跳んで狼の皮が噛みついてくる!?
 それを後ろに避けつつも今度はバッタの口が横に開きこちらに来る!?
 それなら・・・
 「シャドウブレイド!」
 右手に剣を生成し、前進しつつバッタの口に突っ込み、そのまま
 「カンテラブレイドコンボ!!」
 その口にカンテラから炎を叩き込む!
 体中から炎を噴出させ苦しむイナゴロウ、
 その噴出した炎の胸部の甲殻の隙間から中心部の一番闇が集まる場所が垣間見えた!
 「そこだ!!」
 実に纏う黒いローブをはためかせその前まで一気に飛んで右手の剣をその甲殻に突っ込む
 ・・・届いた!!
 そのまま俺自身の闇の力を注ぎ込み闇を弾けさせ闇を吹き飛ばし、払う!!
 イナゴロウが爆発するように、
 昏い力が拡散して俺のそばを通りすがっていくのを感じる・・・
 「ふぅ・・・」
 俺は胸をなでおろす・・・
 だが・・・まだ始まったばかりだ・・・!
 俺は戦いが続くことに口端を楽しさで歪めたのだった・・・
 
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