岩で鳴く音 ダブモン!!17話18
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後ろから聞こえた声に振り返ると、そこには俺達を案内してくれたあの兄ちゃんが・・・
「まさか、追いついてきたのか?」
「まぁね、気付いたならすぐだよ」
っち、気付きやがったか・・・
男が俺達の後ろの老ダブモンの方を見る
「さてと、老ミステート、あなたは後ろに下がってください、あなたに何かあったらここの結界が危うくなりますのでね・・・」
「了解した」
「おいおい、いいのかよ?追いかける奴は一人でも多い方がいいんじゃねぇか?俺達の仲間が魔族領に行っちまうぜ?」
俺の親切な忠告にも男は飄々としたまま
「結界さえ大丈夫なら中から外に出さないこともできるからね、そこのカンテーラがいない限り、ね」
けっ、やっぱりそういう事か・・・
できれば、結界の大本には俺やカンテーラが動向を把握できる距離にいてほしかったんだが・・・
「では下がらせてもらうかのう・・・」
後ろのミステートがそう言って、霧の中に下がっていく・・・
と、男が何の変りもなくこちらを見る、
「さて、少し話をさせてもらおうかな・・・」
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