バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

岩で鳴く音 ダブモン!!17話/17

岩で鳴く音 ダブモン!!17話17
 
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 「おおい!みんな~どこだ~!!」
 白い霧の中で俺は見えなくなった仲間を探し見回しながら声を出す
 「無駄じゃよ、この霧の中ではだれがどこにいるかなど・・・」
 「お前ら!そのまま前に突っ走れ!!鼓動!そっちじゃない!後ろだ!イグリード、先導してやれ!カメは俺達が抑える!後で合流だ!!」
 「良星!絶対来いよ!!」
 ん?兎白の声・・・?同時に飛んできたものを思わず受け取り、見る、これは・・デッキケース・・・?
 声を伝って投げてきたのか・・・?
 「絶対だからね~」
 正面の霧の中からの続けての声・・・
 今度は鼓動か・・・
 「なんと・・・」
 等と考えている間にも、老ダブモンがその目をカンテーラに向け見開く・・・
 「わしの霧の中で周りの者に指示すら出すとは・・・」
 カンテーラがこともなげに老ダブモンの方を向く
 「悪いな、先の見えない中で対象を見つけるのは得意なんだ」
 えげつねぇの・・・
 「さ、相棒、俺達も」
 カンテーラが老ダブモンを見ながらの問いかけに、
 「だな」
 と、こともなげに答え
 「いやぁ、待たせたね・・・」
 
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