バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

岩で鳴く音 ダブモン!!17話/11

岩で鳴く音 ダブモン!!17話11
 
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 「この先に魔族領に続く道があるだろ?」
 カンテーラが老ダブモンに逆に問う
 「ほう・・・」
 老ダブモンが試すように目を細める
 「で、だ、俺達はここを通りたいだけだよ、この里には興味ない、外に出ても誰にも言わない、だよな?」
 カンテーラが俺達を見回す
 「言わない」「同じく」「だね」
 俺達三人はいの一番に同意し
 「私も」「言う気はないな」
 フリィジアとイグリードも同意、
 「まぁね」「です」
 最後に四葉とウィルピーも同意した・・・
 「ふむ・・・そうか・・・」
 老ダブモンが俺達を一通り見回すと、再度カンテーラの方を見直す、
 「だが、なぜ通り抜ける必要がある?人間とダブモンの組がなぜ魔族領に行く必要が?」
 「探し物を持った奴が魔族領に行ったんだよ、それを追ってるだけの話だ」
 老ダブモンの目がまた鋭く細まる・・・
 「しかし、人間が魔族領に行けば・・・」
 「詳しくは省くが、身を隠す方法があるんだよ、だから大丈夫だ」
 「なるほどのう・・・」
 「さぁさぁ、出来ましたよ!」
 女性がそう言って大皿を机に並べていく・・・
 黄色い芋に赤い野菜とミンチ肉を混ぜたソースを絡めた者や
 白い葉脈から白緑の葉が広がる葉菜を並べ、赤い果実のような野菜を八等分したものを並べたもの、
 小麦粉を練って細い糸状にしたものを湯で、小さい白い種子たくさんと香辛料をまぶし混ぜたもの
 「そろそろ会話を斬り上げて晩ご飯にしましょう」
 「ううむ・・・致し方あるまい・・・」
 女性の言葉に老ダブモンが悩みながらもこちらを向き
 「おぬし達も食え、うまいぞ~」
 そう言ってくるので、もらうことにする、
 続けて配られる小皿とフォークとスプーンに、みんなが食事前の挨拶を言って小皿に料理を取って乗せ食べていく・・・
 
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