我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話26
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水色の少年がこちらを見る・・・
「やぁ、久しぶりだね、イーグッド、トリプティオ、バサラマンダ、ダイブシーク」
思わず、とりあえずイーグッドを見る
「知り合いか?」
「ああ、色々とね・・・でも、今日は会話する気は無いよ、さ、降りて会話するんだ、君達が、ね」
そう言って、伝説のダブモン達が地上に降り、俺達を残し、どこかに飛んでいく・・・
「おやおや、久しぶりの再会なのにつれないね、さて、あれからどれぐらいたったのか知りたいが、その前に、僕の会話相手は君達なんだね?」
その声に思わず俺達は水色の少年を見て
「そうだ」
「ああ、その通り」
アグニスと共に答える、
と、水色の少年は少し愉快そうに俺達を見据え
「人間と魔族の抹殺派の僕に、そいつらと会話しろとは、随分と不快だね・・・」
抹殺派!?
「こういうのなんて言うんだっけ・・・?過激派・・・かな?でも、勝手にそんな奴ら作った方が悪いんだよ・・・」
どういうことだ、何言ってんだこいつは・・・?
「でも、あいつらも変わって無いね、背中に人間と魔族をしょってたから、君達に合わせてこんな姿になったけど、それで、君たちは何ができるの?」
水色の少年が少し微笑みながら視線を真っ直ぐに向けてくる
「何がって・・・」
「私達も何が何やら・・・」
「何もできないの?まぁいいや、勝手に作られた奴らに興味なんてない、死んでよ」
「聞き捨てならないな・・・」
「ソノトオリ・・・」
い・・・今、ネクロスから声が・・・?
瞬時にネクロスの方を見る、
やっぱり、ネクロスの方から声が・・・ってことは・・・
しゃ・・・
喋ったああぁ~!?
ネクロスを驚き見る俺とカンテーラの声が響く!
「何を言っている、憑依しているときに話していただろう」
アグニスが平然と言い放つ・・・
そりゃそうなのかもしれんけどさぁ・・・
ネクロスが静かに水色の少年の方を見据え
「ワタシハ、アグニストトモニタタカッテキタ、ソシテコレカラモ」
「そうだな、俺と相棒の戦いはまだ終わっていない」
カンテーラも水色の少年の方に視線を移しながら言い放つ!!
そして、水色の少年もカンテーラとネクロスを見据え、
「で、これからも一緒に戦うと?」
「ソノトオリ」
「その通りだ」
「で、それをどうやって証明する?」
「セカイジュノ」
「導きのままに・・・だろ?」
「いいだろう!!」
そして、クリアードが右手を大きく上げると、そこにどこからかカードが集まってきて山札となり透明な水晶が覆って割れて四角く成型、デッキケースとなる!
それを思い切り前に出し、
「来い・・・!こっちが2プレイヤー分を行う2VS2だ・・・」
すると、向こうの山札がシャッフルされながらデッキケースと共に分身!
水色の少年の前にできた画面付きの透明な板二枚の上の左手側に置かれ、デッキケース部分のみが上下反転しながらさらに外側に置かれる、
「行くぞ!」
「・・・仕方が無い・・・!」
俺とアグニスがデッキケースを出す、紫の長方体を基礎とした、中央に紫の宝玉がはまったデッキケース、
そして、斜め左前に緑の薄い画面が付いた黒い革のような板が出てきて、
デッキケースを左側に置くと、さらに外側にデッキケースが上下反転しつつ外され、デッキがシャッフルされ山札になりつつ置かれ、
みんなが山札からカードを引いて手前に置いて5枚置いてライフカードとし、
さらに1枚1枚引いて左手に移していき手札とする、向こうはそれぞれの板の上向こうで手札浮いてるけど・・・
「おっと、自己紹介がまだだったね、僕の名前はクリアード、君達は?」
「双運 良星(そううん りょうせい)」
「アグニスだ」
「カンテーラ」
「・・・ネクロス・・・」
水色の少年、クリアードの自己紹介に俺達も応え、
クリアードが微かに笑いだす・・・
「ふふふ・・・すぐにこの世から消し去ってあげるよ さぁ、カードバトル・・・」
「カードバトル・・・」
「カードバトル・・・」
「スタート!!」
「スタート!!」
「スタート!!」
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