我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話19
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「リチャージ!」
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「ドロー!」
こっちが3番、向こうが1番、攻め時だ!!
「セット!」
「セット!」
「セット!」
行くぞ!!
「オープン!」
「オープン!」
「オープン!」
「来い!イモーシン!!」
「ダブモンNo.126、針灸のイモリ、イモーシン!!」
俺の前に空から来た無数の針が床に突き刺さる!
その床が針の熱で爆発したような感じでその煙に二足で歩くイモリの影が出現、そこからその陰そのままのイモリが出てくる!
ただただ鋭利な前に伸びた顔、横に張り出した目、
その肌は少し硬質化した濃赤銅色で、その指には針がいくつも握られている・・・
「こちらはアルケミーアだ!」
「ダブモンNo.85、一人立の錬金師、アルケミーア!!」
アグニスの声が響くと同時にアグニスの前に一筋のいかずちが落ち、そこに縦に長いシルエットが現れる、
手足が短めのキリンのシルエット、
それは茶色混ざる重厚な学生服風な衣装、頭の上には四角い学帽、
長く黄色い首には茶色い斑点があり、頭の上には先の丸い左右の角があり、
緑のネクタイを首元にしめ、右手には緑の液体の入ったフラスコを持ち、左腰元には平たいひもで縛った本を落ち着かせており、
それは、イモーシンと共にクリアードの方をこともなげに見る
「こちらはこの二体を召喚させてもらおう、ブリザノ、ヴォルノ!!」
「ダブモンNo.380、氷核の雪山調査員、ブリザノ」
「ダブモンNo.381、核氷の火山活動調査員、ヴォルノ」
クリアードの前左右に360度八方より氷の棘とマグマの棘が二点に向かって飛んできて、
一つ目の無機質な存在となる、
ただ一本のみ、互いの右左に別の棘を持っている・・・
それらはその氷とマグマの目をソカニダとアスベオに向け、飛んでいく!
「僕はブリザノとヴォルノのコストにアイスリブエレメンタルパワー、アイスズスペースエレメンタル、ウインドスフィアエレメンタル、マグマリブエレメンタルパワー、フレアズスペースエレメンタル、アーススフィアエレメンタルを指定!」
「じゃあ俺はマルチブラッシュバニッシングエレメンタルだ!」
「俺はダークエレメンタルパワーとディアボラッシュエレメンタル!!」
「この瞬間、ブリザノとヴォルノのコストに指定したアイスリブエレメンタルパワーとマグマリブエレメンタルパワーの効果を発動!『ブリザノとヴォルノが戦闘で勝利した時、ブリザノとヴォルノを前後の好きな場所に移動させ山札の上から五枚のうち好きなカードをチャージゾーンにコストや効果に指定できず効果を発動できないようにして置く!』」
嫌な予感のする効果だが・・・勝利させなければいいだけだ!
1番戦闘、
ブリザノとヴォルノがソカニダとアスベオに向かって行く!!
氷の棘々とマグマの棘々がそれぞれ一気に分裂し、
アルマジロとカニに向かって飛んでいく!!
「ダークエレキシールエレメンタルを発動!」
「ブリザノの効果で相殺!」
「マルチアサリスエレメンタル!」
「ヴォルノ!」
「ならば!アルケミーア!ダークブラッシュグラッシュエレメンタル!ダークネスエレメンタルパワー!ダークネスゼイルエレメンタルパワー!!」
「ライトレエムエレメンタルパワー!エレキネットエレメンタルパワー!ファイアスチームエレメンタルパワー!ウォーターハイドエレメンタルパワーで相殺!!」
「こっちはイモーシン!マルチエレメンタルパワー!マルチプルエレメンタルパワー!マルチパルシリングエレメンタルパワー!!」
「ダークレエムエレメンタルパワー!ローチネットエレメンタルパワー!アクアスチームエレメンタルパワー!フレイムハイドエレメンタルパワーで相殺!!」
ぜ・・・全部防がれた!?
アルマジロの周囲に氷の棘々が刺さり、周囲を凍らせていき、そこにマグマの棘が飛ぶ!
カニの周辺にマグマの棘が突き刺さり周囲をマグマにしてその足を封じ、そこに氷の棘が飛ぶ!!
向かってきたマグマの棘をアルマジロが甲殻を傾け流し、
カニは向かってきた氷の棘を右爪で受け止める!
と思ったら、アルマジロの周囲の氷の棘々が地面から抜かれ、アルマジロ狙うように角度を変え、アルマジロに向かって四方八方から飛んできた!
同様に、カニの周りのマグマの棘も飛んできた!!
これを二者は地面を掘ろうとして両足を動かそうとするも、
アルマジロの方は凍った四肢が動かず、なんと、カニの方は爪一本の氷の棘でいつの間にか凍っていた!
そのせいで体の周囲に棘々とげが突き刺さり爆発!消滅する!!
だが、2番戦闘と3番戦闘がある!!
藁忍者とカマキリが風に乗って飛んでいき忍者刀と鎌を振り下ろすと同時に、イモーシンとアルケミーアが投げた針とフラスコがクリアードに飛んでいく!!
「甘い!」
刀を、鎌を、棘を、フラスコを、クリアードはその右腕で一蹴する!!
そして、クリアードは得意げな顔で両口角を上げ
「それぐらいで僕を倒そうとでも」
「これだけじゃな~?」
「だが痛いだろう?」
俺の興味無しを装って目線を逸らした、アグニスの不敵に笑いながらの軽口にもクリアードは態度を崩さず
「ふふふ・・・身の程を知らせてやる必要がありそうだ・・・」
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