バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話/15

我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話15
 
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 「ネクロス」
 ネクロスが両刃持つ剣となり、俺の手に握られる、
 鷲鼻、耳尖り、緑の貫頭衣を着て薄灰色のズボンをはいた魔族の青年は歯を食いしばりひきつった表情を見せる
 「な、なんだいきなり!?」
 「魔王様の命令だ!この先の調査を行わせてもらう!!」
 「そう言われて調査させると思うのか!?」
 「では、どうするというのだ?私とネクロスに勝てるとでも?」
 「・・・ぐっ・・・」
 刃がダブモンだと気付いたのか、歯噛みし、動きの止まる青年・・・
 「それでは進んでもらおう・・・」
 「・・・わかった・・・」
 青年が後ろを向き岩壁の間を歩いていく・・・
 さて、鬼が出るか蛇が出るか・・・
 先の出来た岩壁の間の割れ目の先、そこで唐突に空間が現れる・・・
 特に中央にある青い水晶・・・
 その中には胸に上に曲がった木杭がささった黒い大きな鳥・・・?
 それが自身を抱くように存在している・・・?
 円状のまっすぐな風化した壁が覆う広い空間、
 上から光が差し、ところどころに朽ちた樹木が存在している・・・
 俺は、青い水晶の方に目線を合わせながら口を開く
 「あれはいったいなんだ・・・?」
 「さぁな、俺にもわからん、だが、あの周辺に青い欠片が落ちてるんだ」
 案内してきた魔族が青い水晶を見ながら答える
 だが、そこに俺にさらなる疑問が生ずる、
 確かに、水晶の周りに青い小さなものが散らばっている・・・
 「あれが・・・青い欠片?」
 「ああ、あのでかい水晶の欠片だと思うんだが、周辺の物の動きを遅くしちまうみたいなんだわ」
 散らばった水晶の方を見る魔族の方を見て改めて問う
 「何?つまり、その水晶で囲まれたあの黒い鳥は、全く動けない、つまり、その水晶はあれを封じている・・・?」
 「え?ああ、そういうことになるなぁ・・・」
 男は全く理解していないといった感じの声と喋るうちに目線が上の空に行く・・・
 くそ!あの黒い鳥が何なのかはっきりしなのだぞ!!だが、何も起きていないみたいだ、魔王様に報告すれば何か対策を講じてくれるだろう
 ・・・いや、魔王様ならあれが何なのか知っているやも
 ピシッ!
 水晶の方から何かにひびが入る大きな音?!しまった!
 青い水晶の方を見ると、中央上より大きなひびが・・・
 ピシピシピシピシ・・・・
 いかん!細かい音とともにひび割れが細かく広がっている!!
 バシィン!
 
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