バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話/05

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話05
 
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 背後の高い位置にある明り取りの窓から聞こえたのは既知の女性の声・・・!
 思わず振り返ると、そこには想像通りの人物が窓から侵入しようとしていた・・・
 背中に白い羽を持ち、金色のウェーブヘヤー、それに肩出しの白いワンピース、
 神々しいほどの美貌とオーラを持つ、まさに・・・
 「女神・・・様?」
 「そうか・・・わしらにどうにもできないことでも女神様なら!!」
 「初めまして、女神様・・・」
 私と亀が驚く中で、一人恭しく頭を下げる教皇フレェト、
 その様子を見て、亀も急いで頭を下げる
 「お久しぶりです女神様、此度はご機嫌麗しゅう・・・」
 「久しぶりですね、イシャガメ、そしてそちらは・・・」
 と、女神様がフレェトの方を向く、フレェトはゆっくりと頭を上げ口を開く
 「はい、現教皇、フレェトと申します」
 そこで女神が下りてきて宙空にて声を掛ける
 「初めまして」
 いけしゃあしゃあと言ってのける女神・・・
 対し、フレェトは今度は片膝をついて頭を下げ
 「私の戴冠式に姿を現しにならないので、体調でも優れておられないのかと思っておりました」
 これは・・・皮肉か・・・
 なるほど、裁定の剣を隠していたのは彼なりの当てつけと・・・
 女神に対する不信感があったのだろう・・・
 「あらあら、すみません、ここ最近思うところがありましてねぇ・・・」
 何を企んでる何を・・・
 「女神様に何かお考えがあるのであれば私達は何も言うことはございません」
 ま、そう言うしかないか・・・
 「で、何用なの、女神様?」
 「そうですよねぇ・・・」
 「これ!そのような口の利き方を!!」
 ウィルピーが呆れたような声を上げる中、カメが怒ってくるが私は無視し女神の方を見る、
 女神は私、というより
 
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