バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話22

3煉瓦の聖都 ダブモン!!15/22
 
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 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「セット!」
 「オープン!!」
 向こうがカードを表にすると同時に、空から炎が降ってきて着弾!!
 爆炎を上げ爆炎の中に四足歩行の竜の影が現れ、影の目が光って
 大きな咆哮と共に爆炎を吹き飛ばす!
 それは大きな、影の四足歩行の竜であり、
 前足の付け根より前に出た大きな角と、横に生えている鬣の甲殻のような盾が特徴的な長い首持つ竜・・・
 そしてコストは影雷球!!シャドーサンダーボール!!、避気針 タイプR-A、影の遠吠え、影号砲 シャドーアウェイか・・・
 そう確認したところで竜の影と影蠍が向かってきて、
 影蠍がイグリードと対峙する!!
 「ぐっ・・・これはちょいときついぜ・・・!」
 こっちも手札が無くてセットできなかったし・・・けど、援護はできるはず・・・!
 「鼓動!」
 「任せてよ!」
 鼓動もこっちに来る!
 イグリードが拳を握り、影蠍に向かって殴りつけていく、
 影蠍の尻尾がこれを迎え撃つも、拳と針がぶつかり状況は拮抗・・・
 そう思った次の瞬間にはイグリードの立方体の体はバラバラに吹き飛ばされていた・・・
 「ぐぉう・・・」
 「イグリード!!」
 鼓動が叫ぶ中でもイグリードは何とか体を戻し・・・
 「これでも・・・」
 右拳に大きく炎を溜めて殴りかかり、
 影蠍の右鋏の薙ぎ払いを上に避けて
 ドォン!!
 拳を顔にぶち当てるも、全く効いてる様子はない・・・
 「おいおい・・・」
 「イグリード!マルチエレメンタルパワー!!」
 「おおっし!」
 鼓動の宣言にイグリードが離れ、腕に熱とマグマを込め、ブロックを一体化させていく・・・
 「さらにマルチプルエレメンタルパワー、マルチパーシングエレメンタルパワー!!コストは・・・」
 「これでも・・・」
 イグリードの右拳が赤熱し、
 「くらぇえええ!!」
 一気に殴り掛かっていく!!
 すると、影蠍もその尾を思い切り突き出していく!!
 正面からぶつかる尾の棘と赤熱した拳!!
 押し切ったのは・・・尾!
 向こうの影がいつの間にか幾枚ものカードを表にしていたのが見えた・・・
 コストにトリケスピリットパワー、アンモジュエルの昂激、トクイゲナサジンノコエレメント、
 そして俺が見た時に表になっていた発動したであろうカードは、
 意気消沈 沈んだ心ストーム、その効果は・・・発動時にパワー2400以下のモンスターを1体、ターン終了時にさらに同じ条件でもう1体こちらのカードをトラッシュに送り、おまけにスマッシュのくせに発動時条件を満たしていればトラッシュに送られない・・・!
 そう、順番的には、俺達がカードを発動する前にだ・・・
 「ぐはぁあ!!」
 「任せろ!」
 イグリードが吹っ飛ぶが、交代するようにカンテーラが飛び、鼓動がイグリードを受け止める中で一気に突進していく・・・
 それを影竜が立ちふさがり防ぐ・・・
 さらに、影竜が思い切り息を吸い込み、灼熱の火炎を吐く!!
 辺りが炎で染まる中で、デヴァルチャが爆発して消滅し、カンテーラがこちらに飛んできて思わず受け止める・・・
 「大丈夫かよ?」
 「なんとかな・・・」
 言いながらカンテーラが浮く、いつの間にかフリィジアとイグリードも浮いていた、皆戦える様子・・・
 ・・・にしても・・・だ、
 俺は少年の影の方を思わず見る、
 さっきもカンテーラの攻撃をあの影の竜が守ってたし、
 もしかして、あの竜がエースカード・・・!?
 少年の影の真ん前で、影竜が不敵に目を細めこちらをにらむ様子が見えた・・・
 ・・・こっちが2ダメージ、向こうが1ダメージで互いにライフカード0・・・
 このターン手札が無くて召喚出来なかったとはいえ、次のターン、逆転してやる・・・!!
 「行くぞ、兎白、鼓動、カンテーラ、フリィジア、イグリード!!」
 「おう!」「うん!」
 「あいよ」「やったろうじゃない!」「しゃーねぇな!!」
 
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