バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話/18

白い霧の中で・・・ ダブモン!!15話18
 
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 「トリケラトプスだって?」
 と、左側のカンテーラの方に振り返りつつ上げた俺の声にカンテーラは眼を開いた不思議そうな顔で俺を斜めに見上げ
 「何だ?トリケラトプス知らないのか?」
 いやいや
 「知ってるぜ、四足歩行で頭に襟や角付いてる恐竜だろ?だが、俺にはそうは見えないんだが・・・他の奴らは?」
 言いつつ後ろの皆を見渡す
 「俺には人間の子供に見える」「僕も」
 兎白と鼓動は俺と同意見、
 「私には小さいトリケラトプスに見えるわね」「俺もだ」
 フリィジアとイグリードはカンテーラと同意見、これは一体・・・?
 「ついでに、俺には人間の子供に見えてるな・・・」
 と、疑問を感じながら最後に俺が付け足す
 一体・・・一体どうなってんだ・・・?
 皆が顔を緩く歪めた不思議そうな顔をする・・・
 そんな中で皆を見渡したまま俺は口を開く
 「カンテーラたちは何かわからないか?」
 カンテーラが首を微小に横に振る
 「いいや全然」
フリィジアが気だるげに上に視線を逸らし
 「なんていうか、ここに来てから・・・」
 イグリードが考えるように両腕を組みながらまぶたを閉じ首を少しゆったり縦に振る
 「いろんな感覚が働かなってきてる気がすんだよな、心地いいもやに包まれてる感じがするっていうか・・・」
 「お前らと一緒じゃなかったら飲み込まれてたかもしれないな・・・」
 こちらを改めて見上げ言うカンテーラ
 そりゃほんとかよカンテーラ・・・
 ・・・まぁ、いい、何の手がかりも無く何も調べられなさそうな状況で悩むより、直接訊いた方がいいだろ・・・
 俺は影の方に振り返り、質問の投げかける
 「おい・・・」
 
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