煉瓦の聖都 ダブモン!!14話21
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地下の聖堂の中、光差す俺の向こうから黒い鎧に銀髪の少年が歩いてくる・・・
「ようやく見つけたぞ・・・」
そう言ってこちらをまっすぐに見てくる
「ああ」
「それでは、その後ろの剣を渡してもらおうか」
「生憎と、おいそれとは渡せなくてね・・・」
「待ってください」
と、横から出てきたのはレファン・・・いや、フレェト
少年も思わずそちらの方を見る
「出てきたか、レファン、いや、教皇フレェト・・・」
「知っていたんですね、私の名前・・・」
二人の知らず力の入った真剣な目から漂う緊迫感
「有名だからな・・・それで?今更しゃしゃり出てきて何の用だ?」
「少し話がしたいだけですよ・・・どうしても、魔族の側に着くと?」
「そうだ、私はその選択をした・・・」
「あなたは・・・それで」いいんですか
「うるさい!貴様は黙ってそこで見ていろ!私は・・・」
が、フレットの言いかけたことを断ち切りつつアグニスは迷いを振り切るように首を横に振り
「今は、立ちはだかる敵を倒すのが先だ!!」
俺のほうに目線を向けてくる・・・
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