バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

煉瓦の聖都 ダブモン!!14話/02 妖魔版

煉瓦の聖都 ダブモン!!14話02 妖魔版
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 遠くに奥に大きな建物が見える街が見え、そこに向かって俺達は歩く・・・
 「さぁ、ここが教皇庁の首都です!」
 白く四角い安めの家から、奥に行くほど煉瓦造りになっていき癒えがたくなっていく円形の街、
 目の前にはメインストリートであろう白いレンガの道が続いていて、一番奥には白く四角い一つの岩のような無機質な高い塔があった・・・
 下の方に煉瓦造りの四角い建物があることから、あれがこの首都の中心部に違いない・・・
 「っつ!」
 「ウィルピー?」
 なんだ?みんながウィルピーの方を見る・・・
 ウィルピーはなぜか右手で頭を抱えていたが、皆が見ていることに気づいたのかすぐに何でもないといった風に慌てて両手を振って
 「あ、何でもないです」
 と、すぐに調子を取り戻したようにそう言った
 なんだ・・・?
 「なぁ、カンテーラ、何かわから無いか?」
 「・・・違和感が・・・」
 カンテーラが街の方を、いや、あの一番奥の大きな建物の方かを見てる・・・?
 「・・・」
 黙り込むなよ・・・
 「ここは教皇庁の首都であり、力のあるダブモンもたくさんいますからね、きっとそれに何か感じ入る所があったんでしょう」
 そうなのか・・・?
 一瞬目を閉じて物分かり顔で街の紹介までしてくれたレファンの言葉に思わず疑問を感じてしまった・・・
「そういえばさ、なんか飾りつけしてない?」
 ウィルピーより街の外の方を見た四葉がそう言いだす、
 確かにところどころ白い旗や女神をかたどった木の羽ロザリオを糸でつないで糸の左右を壁の上の方左右に付けに飾り垂らしている気が・・・
 レファンもその視線の先の方を見て
 「ああ、もうすぐ年四半祭ですからね、年が始まってから四分の一が過ぎますから、そのお祝いです」
 へぇ・・・
 俺達の世界でいえば春が来たことをお祝いするという感じか?
 それにしては・・・
 「女神様基準のお祭りなの?」
 「ええ、年に八回あります」
 目線を変えずの四葉の質問に同じく飾り付けを見たまま答えるレファン
 「ああ、魔族にも似たようなお祭りがこの時期あるよ、年が始まってから四分の一が過ぎたころのお祭り」
 「同じ祭りなの?」
 今度はアクリスも飾り付けを見たまま参加する、と思ったら、俺達を見て申し訳なさそうに苦笑いしつつ頭を右手で書きながら
 「ええっと、実は違うんですよ・・・人間側のは女神様の誕生日に合わせて年が越されますが、魔族側の場合は魔王の誕生日に合わせて年が越されるんです」
 「なるほど、女神様や魔王様に合わせてこういう祭りがあるわけか・・・」
 「あの女は自分の誕生日知らないぞ?」
 「ええっ!?」
 いきなりレファンがカンテーラを見て驚いた
 俺の感想よりカンテーラが何気なく漏らした一言に、である、全員の注目がレファンに集中する
 「あの女って、女神さまのことですか?」
 「ああ、そうだが・・・」
 「女神様をあの女呼ばわりとは・・・いや、」何かに気づいたように一瞬まぶたが水平な怪訝な表情になったレファンだが、表情はすぐに事実を確認するかのような目を見開いた慌て顔に・・・「それより、その話は本当ですか?」
 カンテーラはいつもの淡々とした感じだ
 「ああ、自分の生まれた時のことは自分も覚えてないし、誰かが見てたわけじゃないから知らないんだとさ」
 レファンの表情が少し丸め込まれるような渋い表情に
 「じゃあ、今私たちは・・・一体、何を祝ってるんですか?」
 「なんでも、女神様の一番大切なものの誕生日、だとそう言う話を聞いたな・・・」
 「そう・・・ですか・・・ま、女神様の大切な日ならそれでもいいでしょう」
 いいのか?
 レファンの顔から力が抜け、調子が戻った感じだ
 「だとするなら、もしかして、魔王様も自分の誕生日を知らない・・・?」
 え?アクリス?
 今度はいつの間にかアクリスが漏らすようにつぶやいた、
 眉尻が上がった難しいこと考えてる顔に、口元にゆるめた右拳を人差し指側を付け、
 「そうなんですか?アクリス?」
 レファンの声に我に返ったのか表情が戻り右手を離しながらそちらを見返す
 「ん?そう思っただけ」
 「とにかく、街に入ろうぜ」「だな」「だね」
 「おー」「行きましょう」「おう!」
 「そうね」「行きましょうか」
 「うん」「ええ」
 俺の一言にみんなが返事を、カンテーラがついでに右拳を上げて応え、アクリスがうなずき、レファンがにこやかな笑みを浮かべる、
 こうして、俺達は街に足を踏み入れていく・・・
 
名・なんかめでたい配達屋 イワウバト・オーバー ダブモンNo.178
概・OM オーバー 強度2.78 パワー1600 鳥・氷属性
召・チャージゾーン OS×1 S×1
オーバードライブ条件:無し
オーバードライブ時発動:無し
発・戦闘前・自任意・このターンの間・条文の頭に指定:次の戦闘参加する
条・主対象:二・相手のモンスター・オーバー
   主対象単体であるため全対象とする
効・第一効果:二のパワーが0から700、3300から4000だった時、
       二のパワーを1100上げる、
       それ以外の時600下げ、0以下になった時は、
       時限無しで相手のトラッシュに送る
文・1年に1度、年境の女神祭前後一週間の状態のキジバト型ダブモン、
  善人と認めたものに様々な物をばらまく時の形態、
  かなり祝福祝福した見た目をしている
 
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