煉瓦の聖都 ダブモン!!14話18
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「リチャージ!」
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「セット!」
「セット!」
「セット!」
「オープン!!」
「オープン!!」
「オープン!!」
「フリィジア!」
「イグリード!」
「ネクロス!!」
「任せて!」
「行くぜ!!」
「・・・」
大聖堂にて、フリィジアとイグリードとネクロスがそれぞれ前に出る!
「コストにはダークエレメンタルパワーを指定!」
「コストにはアイスエレメンタルパワーを指定!」
「コストにはマグマエレメンタルパワーを指定!」
三体が一気に向かって行く!
「はっ!」
フリィジアが槍を振るい、そこから放たれる冷気で上へ飛んで逃げようとするネクロスを氷で無理矢理地面と繋ぎ止め
「ぬぉりゃあああ!!」
イグリードの右拳が叩きつけられて吹き飛ばされ
「そりゃ!」
フリィジアが壁に槍を投げると、当たった壁に氷に針が一斉に生え、そこにネクロスが叩きつけられる!!
フリィジアが右手を振るうと槍が再生成される
「どうした!?さすがに二体一だときっついかぁ!?」
ネクロスがナイフを二体に投げるも、フリィジアが槍を振るって氷の壁を生成し受け止める、
しかし、ネクロスは大剣になって一気に飛んで振るって氷の壁を粉砕しつつフリィジアに迫る、
「おっとぉ!!」
が、そこにイグリードが拳に熱いマグマの塊を形成しつつ殴り掛かりネクロスを吹き飛ばす!
やはり、二対一なら・・・!
「一気に行くよ!フリィジアの効果発動『相手のチャージゾーンのカードを見てリサイクルならネクロスのパワーを・・・』!!」
ああ、何もしないで何かされて負けたら間抜けだから動いたのか・・・
「ネクロスで相殺だ!」
「イグリード!『戦闘直前にこちらのパワーを上回っていればネクロスをトラッシュに送る!!』」
フリィジアが発動していたらどうにかなったのに・・・
「さらに氷属性のフロストボールエレメント!!」
「核属性のマグマボールエレメント!!」
ネクロスをトラッシュに!!
兎白と鼓動が同時に叫ぶ!!
「そちらにはこれだ!!ダークネスエレメンタルパワー!!ダークネスグラウエレメンタルパワーで相殺!!」
「だけど、フリーズベイルエレメント!!」
「マグマベイルエレメント!!」
「っぐ!」
アグニスが攻撃を受けたかのようにはそ少し食いしばって怯み、呻く、
これならいけるか!?
そう考える間にも兎白と鼓動が右腕と右人差し指を前に出し宣言!!
「『コストにフロストエレメンタルパワーを指定し2番に分身を召喚!!』」
「『コストにヒートジオエレメンタルパワーを指定して2番に分身を召喚!!』」
ネクロスが体勢を立て直し飛ぶ、そこにフリィジアが斜め上のネクロスに向かって槍を突き出し、一気に冷気を放出!
同時にイグリードがいつの間にかネクロスの裏上にまで回り込み、両こぶしを握って突き出し熱波を一直線に出した!!
中央でぶつかる冷気と熱波の奔流が、ネクロスの体を二つに分裂させるかの如くにゆがめていく・・・
「ダークシャドディアエレメンタルだ!」
「それなら相殺・・・」
「それなら相殺・・・」
兎白と鼓動の宣言、しかし、アグニスは見下すように冷静に
「おっと、今は戦闘後タイミングだ?戦闘前に発動させるカード、もしくは相殺に使える戦闘後タイミングのカードはあるのか?」
「ぐっ・・・」
「無い・・・」
今度は兎白と鼓動が歯を食いしばり呻く番・・・
「『コストにダークネスエレメンタルパワーとダークネスグラウエレメンタルパワーを指定し、2番のデコイをすべて破壊!2番に分身を召喚させる!!』」
アグニスの宣言と共にネクロスの下の地面の影が左右に伸び、盛り上がってネクロスの分身と化す!
そこからフリィジアとイグリードの方に行く!
「なっ!?」
「くそっ!」
慌てて冷気と熱気を止めて迎撃しようと構えるも、ネクロス達の方が速い!?
ネクロス達は右腕を刃に変えて斬りかかり、フリィジアは槍で、イグリードは両腕で守り、大きく動かし弾き返すが、
ネクロス本体が回転するように二者に投げたナイフが刺さりひるむ!
「きゃっ!」
「ぐはっ!」
そこに分身が両手を刃に変えて右、左と斬りかかり、これをまたも槍と両腕で防ぐが、分身が大剣に変化しつつ一気に振り回し、兎白と鼓動との方に吹き飛ばされ、
三体が中央地面上に集結、大剣三つの横大振りで全体的に闇の波動が放たれ、兎白と鼓動達全員吹っ飛んだのだった・・・
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