バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

煉瓦の聖都 ダブモン!!14話/12

煉瓦の聖都 ダブモン!!14話12
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20210130024051p:plain
 
 「一緒に・・・彼を止めてくれませんか?」
 フレェトの真正面からの目線、俺に異は無い・・・
 あいつに・・・アグニスに一泡吹かせてやりたいしな!
 「その眼、やる気だな、相棒」
 言われて見ると、俺を見るカンテーラの目が珍しく熱意的な光をたたえているのが見える
 「お前もだろ?」
 「ああ、ネクロスの気配を感じた、あいつにも一泡吹かせてやらないとな」
 考えてることは同じ・・・か・・・
 「俺もやるぜ!」「僕も!」
 「人類の危機なんでしょ?私もやるわ」
 「相棒がやるなら私も!」「俺も参加させてもらおうか・・・」
 「では、私も・・・」
 皆のやる気の声に、思わず振り返る俺・・・
 「皆さん・・・」
 フレェトも皆を見て震える声を出した・・・
 と、そうだ、俺はフレェトの方を向く
 「なぁ、その前に訊いていいか?」
 フレェトも俺を見返してきた
 「あ・・・何でしょうか?」
 「さっき、すぐに辞めさせてでも、っていってたよな・・・」
 「・・・ええ・・・」
 「それって・・・」
 「言わないでください、今は、こちらの方が先です、おそらく、彼もそれを望んでいるはず・・・」
 「・・・目の前に裁定の剣があったのに出て行ったもんな・・・」
 「そうです、おそらく彼は・・・迷っているのです・・・」
 フレェトの力の入った決意の瞳、だけど・・・だ、
 「そして、お前も・・・な・・・」
 「・・・」
 黙り込むフレェト、もう迷う気はないということか・・・
 「俺達のやることはただ一つだ、わかってるよな?」
 「・・・ええ・・・」
 
 そして、朝が来て・・・聖都の入り口、大通り入口側中央にアグニスが現れた!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――