バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

観客のリローデット ダブモン!!13話07

観客のリローデット ダブモン!!13/07
 
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 「リチャージ!」「リチャージ!」
 「ドロー!」「ドロー!」
 引いたのはっと・・・おもむろに手札を見る・・・
 おーっし、一気に行ってやる・・・!
 「セット!」「セット!」
 向こうが置いたのは3番とチャージゾーン、俺が置いたのはユードリットのいる1番とチャージゾーンだ!
 モンスターゾーンのを互いに右手で表に!
 「オープン!!」「オープン!!」
 「行け!グリブレイ!!」
 気合を込め右手人差し指を相手の男に突きつける!!
 「ダブモンNo.31、生命の壊し屋、グリブレイ」
 上空から降り注ぐ風の球が着弾し嵐を巻き起こし、それを頭の刃角で縦に斬り裂きグリフォンのような存在が現れる!
 白い鷲の頭には黄色いくちばし、同色の鳥のような前足に裏の白い翼に茶色い毛皮で覆われた体に獅子の後部を持ち、
 その額には中ほどが四光星にすこしふくらむ透明のように透き通った両刃の刃が付いていた
 「ならば私はこれだ!バリキマイラ!!」
 「ダブモンNo.205、大炎の特殊効果、バリキマイラ」
 炎が巻き上がって四肢に背に少し伸びる何か持つ何かの影が浮かび上がり、その炎が爆ぜ、影の正体が現れる、現れたのは、ライオンの顔に蝙蝠の翼、イタチの長い体と頭持つ尾、首元より山羊と狼の顔生やすキマイラ!
 そのキマイラは気合を込めるように大きく吠えた!!
 「グリブレイのコストにマルチパーストエレメンタルパワーとマルチバルエレメンタルパワーとマルチエレメンタルパワーを指定!!」
 「バリキマイラのコストに舞台光のまぶしさと劇場演武 乱入からの味方護りを指定!!」
 「1番戦闘!!グリブレイ!!」
 「迎え撃つぞ、ユードリット!!」
 「行くぞ!!」
 グリブレイとユードリットが空を飛び、グリブレイが翼を大きく羽ばたき風を発生させ、ユードリットが背後のカンテラ四つより光を撃ち出し、
 間でぶつかり、竜巻が巻き起こり、貫通した光をグリブレイが光を中心としていくつもの光を巧みに中心と変えつつにらせん状に巧みに飛び避けながらユードリッドに向かい
 その頭刃を上から振るい、ユードリットがそのタクトで受け止めた!
 「ほう・・・力だけはあるようだ・・・」
 が、そこで横からユードリットのカンテラがグリブレイに光を撃とうしてか強く光り始める!!
 グリブレイが大きく翼を広げ、風を起こしてカンテラを上外向きに弾く!カンテラはグリブレイとはまったく別方向に光を放った!
 さらに、グリブレイは一気に体を上に移動させ、翼を羽ばたかせ、体を一気にユードリッドに叩きつけていく!
 「ほほう・・・」
 ユードリットは余裕をもって回避!
 しかし、その余裕による隙を見逃さず、刃角を振り上げる!!
 「ぐっ・・・」
 後ろに下がりつつも見えづらい刃が顔先にかするユードリット、
 そのまま姿勢を直したグリブレイが角刃を向け突進する
 おし!このまま
 「ユードリット!!」
 な・・・まだハンドカードを使う気か!?
 対峙する男が左手の手札から右手で1枚引いてこちらに突き出しての宣言!
 「舞台の溜め演出光!!『相手のパワーとコストが上の際、モンスターを退場させパワーを1500上げ、次のターン、山札から引く枚数を一枚増やす、ただし、次の次のターンはカードを引けなくなる!!』」
 なにっ!?
 俺とユードリッドの目が釘付けになる中で
 「ふむ・・・ならば・・・」
 ユードリットがそのカードを見てグリブレイに向かってタクトを振りはじめ、ユードリットの横より熱風が来て、グリブレイが一瞬ひるみ、その熱風がバリキマイラを取り巻き、
 バリキマイラの獅子、狼、山羊、イタチの顔がグリブレイの方に向いて大きく開けた口というよりバリキマイラの正面に一つの大きな熱火球が形成され、そこにパセテコウが丸まって入り込み、
 一気にグリブレイに向かって熱風ごと発射される!
 グリブレイは熱風の暑さで一瞬体を動かすのを忘れ、そこに一体化した熱火球がぶつかり爆発!
 グリブレイは消滅する!
 「さらに3番戦闘!!」
 火球発射から間を置かずにバリキマイラが駆けてくる!
 「くそったれ!」
 カンテーラが前に立ちはだかり、振り下ろされる前足の爪をはじき返しつつ、返す刃で斬りかかる!
 が、背中から生える竜の口で刃を受け止められて防がれた!
 「これなら!?」
 そこでカンテラを前に出し炎を出そうとするがその前に体当たりを喰らい吹き飛ばされる!
 「ぐっ!」
 追撃のためにか駆けてくる!
 「なめるな!」
 カンテラからの炎に、バリキマイラは平気と言った感じで駆ける、しかし、炎による目くらましからの上から斬りかかりの刃に、慌てて後ろに跳んで下がるバリキマイラ
 「だが、これで1ダメージか・・・」
 そうして、カンテーラの苦い声が響く中で、俺達は互いに再度向かい合う
 「・・・ここから・・・どうにかできるか?」
 向こうを見据えたままのカンテーラの問い・・・俺はカンテーラを見て、答える・・・!
 「・・・やってみる!」
 カンテーラに答える間にも、ユードリットは俺達を見下ろし・・・
 「ふふふ・・・これでもあきらめないというのかね・・・?」
 「その通りだな、ユードリット・・・」
 俺はそんな嘲笑の声に向こうを真正面から見る!
 「うっせぇ!ここからだ!!」
 そして、俺は大声で吠えた!!
 そう、ここから、逆転してやる!!
 
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