バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

観客のリローデット ダブモン!!13話25

観客のリローデット ダブモン!!13/25
 
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 「リチャージ!」
 「リチャージ」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 おっし、来たぜ!
 「セット!」
 「セット」
 「オープン!!」
 「オープン」
 「エレメンタルパワード・マルチ!!」
 「コミックミ!!」
 「ダブモンNo.332、宝箱な小物雑貨制作、コミックミ」
 向こうの前にいきなり蓋が半円柱の形をした鉄枠の箱が現れる、一体なんだよあれ・・・
 「さらに、コストにはエキストラ大量導入エレメントと劇光明退場!!を指定!」
 ふむ・・・
 対峙する男が俺を見据え
 「さぁ、君の番だ?何を出してくるのかな・・・?」
 俺の前に山札が出てきて右手側から左手側に巻物のように移動していく・・・
 ・・・こいつだ!!
 右手人差し指で指定!
 「ダブモンNo.22イィィィイイエェェェックス!勝利への案内屋ァ カンテーラァアアア・ビクトリーィィィィイイ!!」
 カンテーラが掲げたカンテラから闇が全方位に放出され、世界を闇が覆っていく・・・
 その闇の中でカンテーラは歩を進め、辺りの闇を吸収し、少しずつ成長していき、
 現れていく光の中で、完全に闇を吸収して成長したカンテーラは、右手の剣で袈裟懸けに辺りの光を斬り裂き、闇をまき散らす!!
 「光で全て照らしていては、深い闇の魂は導けない・・・」
 なんかかっこいいこと言いつつあたりの情景が元に戻る
 と、ユードリットがカンテーラを真正に見て
 「ふむ・・・その台詞はあっていないと思うがね?」
 「合っているか合っていないかは関係ない、言いたいから言った、それだけだ」
 「アドリブということかね?ならば、もっと経験を積むべきだ」
 「アドリブというわけじゃない、台本通りだ・・・」
 あのな・・・
 俺はあきれながら口を出す
 「訳の分からんこと言ってないでとっとと行くぞ!」
 カンテーラが向こうを向いたまま返す
 「あぁ」
 「1番戦闘!!」
 「シャドウブレイド!!」
 カンテーラが右手より刃を出現させ、ユードリットに斬りかかる!
 「甘い・・・!」
 が、そこにユードリットのカンテラが様々な方角に散らばり、順次レーザーを発射する!
 1発目を剣で弾き、二発目を上に、三発目を下に飛んで避けるもののやっぱり数が多い!
 「照らされる舞台光!!」
 「カンテーラ!マルチエレメンタルパワーで相殺だ・・・!」
 突如発生した闇がレーザーの一発を受けて相殺し、その間にカンテーラが速度を上げ、ユードリットに迫り、その刃を振り上げる、
 そこでいきなりユードリットのカンテラが円柱を描くように一斉にレーザーを斉射!
 突如発生した闇も一つでは受けきれずカンテーラに迫る!
 「っち」
 舌打ちと共に後ろに飛び避けるカンテーラ!
 さらに、カンテーラが縦に時計の針のようにカンテラを振るとそこから軌道に闇が生じ、円柱を描く感じ来たレーザーを受け止め、その隙にカンテーラはユードリットに再度接近、刃を振り上げる!
 対するユードリットは少し余裕があるかのように指揮者のようにタクトを振りつつ剣を受け止める!
 顔を突き合わせつばぜり合いするカンテーラとユードリット!
 「余裕のつもりか?」
 「部下が多いと大変でね、そして、舞台の闘演出光!!」
 カンテーラが不意に刃に力を込め一気に弾きあう、
 そのカンテーラが一瞬いた場所の真上からユードリットのカンテラが光をまとめて一気に降り注がせてきた!
 さっきタクトを指揮してたのはこのためか!
 さらに、対峙する男の方を見れば、最後の手札を見せてきていた!
 「『舞台の闘演出光の効果でパワーが上がり、上回る・・・これでとどめだ・・・』」
 「っち、どうすれば・・・そうだ!」
 レーザーの方を見ているカンテーラが舌打ちした後言葉を発しこちらに目線を送る
 「相棒!カードだ!!」
 「わかった!『マルチドライブエレメンタル!』」
 「なにっ!?」
 向こうの驚愕の声が上げられる間にも、カンテーラのカンテラに炎がたまっていく・・・
 「どうするつもりだ?」
 「こうするのさ!」
 カンテーラがカンテラを自分の振り上げながら宣言する!!
 「エクスプロージョンゲイルガスト!!」
 と、カンテーラがカンテラを後ろに向けた瞬間、カンテラの先より大爆発が起きる!
 ズドン!
 轟音と共にあたりに爆風が嵐のように押し寄せる!
 その爆風に乗ってカンテーラが飛ぶ!
 ユードリットがタクトを振るが、レーザーはそれぞれ全く方向から方向に飛ぶばかり、
 「な・・・!?」
 ユードリットが周りを見渡すと、カンテラたちは爆風に吹っ飛ばされて観客席や舞台裏などに散り散りに転がっており、ユードリットのタクトでも戻ってこれそうにも、カンテーラの方に照準を合わせようにも間に合いそうにない!
 「遅い!」
 「マルチドライブエレメンタルで舞台の闘演出光を相殺、これで終わりだ!!」
 そこでカンテーラが引いて突き出した刃がユードリットに突き立つ!
 「相棒!宣言だ!!」
 振り返らず聞こえた声に俺は右手を前に出し宣言!!
 「カンテーラ・ビクトリーの効果発動!!『このカードバトルに勝利するっ』!!」
 が、対峙する男が右手でチャージゾーンのカードを表にしてこちらを見る!?
 「だが、指揮者の劇場千秋楽で相殺だ!」
 しかしっ、俺は最後の手札を見せる!
 「オールドシグナル&ニューシグナルで『そっちの効果が発動した後、こっちの効果を発動するっ!!』」
 カンテーラの刃に闇が宿り、その刃をユードリットに突き刺さったままカンテーラは振り上げる!
 「ぐぉおおお!!」
 ユードリットを斬り裂きながら振り上げられた刃、さらに振り上げられた刃の闇を高く伸ばし、一気に叩き斬りつけた!!
 「ぬぉおおおお!!」
 ユードリットの叫び声が響き渡った・・・
 
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