バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

観客のリローデット ダブモン!!13話/02

観客のリローデット ダブモン!!13話02
 
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 「さ、この先は芸術の街、アーラレジトです!」
 黄金色に輝いているような街に向かい、山を下り、森を抜ける・・・
 そうしてたどり着いた街は、俺たちにとって理想郷と言っても差し支えないものだった・・・
 「う・・・わ・・・」「凄い・・・」「うん・・・」
 黄金色のようなレンガで出来た道端には、ヴァイオリンやトランペットなどを奏でる人々やダブモンたちがそこかしこにいて音楽があふれ、人をはじめとした様々な姿した絵描きたちが一人用のイスに座ってキャンバスに向かい街の風景を描き、ベンチに座った人とダブモン達が目を見開き何かを思いついたようにしてはメモを取っている・・・
 「この先の教皇都は娯楽物の発展はあまり歓迎されていませんのでね、ここで発展させてるんですよ」
 レファンが説明してくれた、
 なるほど、都の発展を調整するために、娯楽なんかを含めて芸術を切り離したってわけだ・・・
 と、後ろにいる四葉のことが気になった、なぜか、四葉が斜めより疑わしげな眼で見ている・・・
 大方、俺たちの目が輝いた時になんでこんなに喜んでんだろうか、などと考えていたんだろうが・・・
 だが、そんなことはどうでもいい!!
 前に向き直りつつみんなに聞こえるように声を上げる!
 「おい!こっからは自由時間でいいか!?」
 「賛成」
 「行きたいところ被ってなさそうだし・・・」
 「いいですね、この街にはちょっと怪しげなマジックブックの店もありますし・・・」「え!?教皇庁の中にそんな店があるの?ぜひ行ってみたいな・・・」
 俺に兎白、鼓動、それに、レファンとアクリスもOKと・・・
 と、俺は左手側を歩く相棒の方を見て
 「カンテーラたちは・・・」
 皆が自身の相棒の方を見て
 「お前たちについてくだけだ」「相棒と二人きりで街を回れるなんて!」「俺も構いやしないぜ」
 今度はレファンが俺達を一様に見て、
 「何かあったらすぐに教会に駆け込んでくださいね、ここは教皇庁のおひざ元ですから、すぐに助けてくれるはずです」「そうだね、それじゃ、僕達も行こうか、レファン」
 アクリスに話しかけられ右手を取られて、共に町の奥に走っていく・・・
 「あ・・・私は・・・」
 「どうすればいいんでしょうね、私たち・・・」
 四葉達の声をしり目に、皆が思い思いに走り出す・・・
 「カンテーラ、この街で一番音楽と縁のありそうな場所ってどこだ?」
 「そうだな・・・正面にずっと言ったところにそういう気配が・・・」
 「待ちなさい!」
 聞こえた声に顔のみ振り返ると、四葉がウィルピーと共に俺を追ってきていた・・・
 前に向き直り、
 あいつも好きに動けばいいのに・・・
 などと考え思い直す、
 あ、よくよく考えればあいつアイドルだっけ?
 歌を歌うなら・・・俺と同じコースかな・・・?
 
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