バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

観客のリローデット ダブモン!!13話/12

観客のリローデット ダブモン!!13話12
 
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 郊外、人気が無く森に近い場所、建物もない、ここでならいいだろう・・・
 「女神様!見てるんでしょ!!」
 「はいはい」
 と、私の前に現れたのは、白い翼持つ女神様、
 金の緩やかな髪と白い羽、肩だしワンピースのスカート端をなびかせ、白い肌の中にある青い瞳を見守るようにこちらに向けている・・・
 「何か御用かしら?」
 「単刀直入に訊くわ、あの三人のハンドルネームとかネットの評判とか知っててこっちに送り込んだの?」
 「いいえ」
 女神は何の表情も変えずに涼しく否定した
 「私はあの三人の評判とかは何も知らないし、そもそも、あの三人をここに送り込んだのは、私の城に迷いこんで試練を突破したからよ?」
 「本当でしょうね?」
 「本当よ、そもそも、あなたもそうだったわ、私は恣意的に誰かを選んではいない、試練は与えたけどね・・・」
 ううん・・・何も変わらず堂々と言われると・・・
 怪しいところは無いし、仮に嘘ついてても何も材料がないからこれ以上は追及できないか・・・
 「ありがと女神様、」そして私はずっと後ろをついてくれていた相棒に振り返る「行こう、ウィルピー」
 「はいです!」
 女神さまが朗らかに右手を振る中で私達は戻っていく・・・
 「よかったんですか?あんな説明で納得して・・・」
 ウィルピーの質問に、私は振り返りもせず冷静に返す
 「あれ以上何も訊けやしないわよ、多分嘘も付いてないでしょうし・・・少なくとも私はそう判断したわ」
 「はぁ・・・」
 ウィルピーが納得しかねるようなため息を出す中、私はさらに言い募る
 「何の手がかりもないしね、それに、今は・・・」
 ・・・良星ともう一度、面と向かって話すわ、早くしないと、どう接していいかわからなくなっちゃいそう・・・
 何を話すかは・・・ま、走りながら考えればいいわ・・・
 
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