バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話/26

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話26
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20200916111155p:plain
 
 「はっはっはっ!負けてしまったなぁ!!」
 「勝った・・・」
 なぜか怪物が笑う間にも僕は肩を落とし安堵する・・・
 「さて、もう一周私の作ったアトラクションを堪能してくれたまえ!そうすれば、次のゲートのカギをあげよう!」
 はい!?
 思わず驚き怪物の方を見る
 「いいですもういいですいらないですから」
 が、怪物は余裕の表情で見降ろし
 「ん?お金も払わずに先に進めるのだぞ?これ以上ないぐらいいい取引だとは思わんかね?」
 ええいもう!聞き分けないな!仕方無い!!
 「いるんでしょ!バサラマンダ!!僕たち先に進みたいんだけど!!」
 「おいおい、伝説のダブモンがこんなところにいるわけないじゃないか!」
 「ほう、まさか気づいていたとは・・・」
 全身から噴出するバーナーの炎で空気を焦げ付かせ、上から降りてきたのはバサラマンダ!!
 思わず僕たちは見上げ
 「もう似たようなこと3度目だからね・・・」
 バサラマンダは威厳たっぷりに僕らを見下ろし・・・
 「ほう、我が最後か?」
 「まぁ、確かに・・・」
 僕のつぶやきにバサラマンダの目が眼光鋭く真剣になる
 「ならばここから何を問うか知っているのだろうな・・・で、願いは・・・と言ってもさっきの奴でいいんだな?」
 「それでいいです」「どうせやれること限られてるんだしなぁ・・・」「だよなぁ・・・」
 「ここから出られるのなら・・・」
 「それでいいぜ?」「だよな・・・」「早く出ましょう・・・」
 「出られるならそれでいいですよ」
 「僕も・・・」「私もです・・・」
 「ならそれでいいか、まぁ、我らよりも女神さまの方がずっとかなえられる願いの範囲は大きいがな、さて」
 そう言って、バサラマンダは怪物の前まで行って自身二枚のカードをつまみ上げ
 怪物が口を大きく開けて慌て
 「ああっ!私の遊園地の目玉がっ!!」
 「返してほしいのなら我を探し当てるがいい、それじゃ、さっさと願いをかなえるか?あそこだな・・・」
 そう言って、向けた目の先には鉄製の扉が・・・
 「ではさらばだ!!」
 一気にバサラマンダは飛んでその鉄製の扉をぶち抜き、
 炎であたりを溶かして安全なトンネルと化して行ってしまったのだった
 やった!
 何かで妨害される前に急いで近寄る僕達、
 しかし、その穴の中に入って違和感を感じ、思わず立ち止まって穴を見渡す
 「これ、全部鉄だ・・・」
 「恐ろしいよな、伝説のダブモンの力って・・・こんな細かいことにもここまで・・・」
 「そういやほとんど鉄製だったな」
 「だね」
 「とっとと先に行こうぜ・・・」
 僕、兎白、良星、僕、兎白と、僕たち三人が会話し終え先行、穴の先には青空が広がっており、先を抜けると太陽の光が・・・
 「いつの間にか夜が明けてた感じだな・・・」
 どうやら太陽の傾きからそんな感じがする
 「・・・バサラマンダ様に道の整備をお願いしたほうがよかったでしょうか・・・」
 レファン、なんだって?
 「あ、いえ、何でもありません、私達の場所は私達で管理しなければ、今回のことは後できちんと教会に報告しましょう」
 そう言って先へと歩きだす
 「さ、この先は芸術の街、アーラレジトです!」
 僕たちが見下ろす先には、森の中に確かに、黄金に見える煉瓦で作られた町が見えたのだった・・・
 
ダブモン!!十二話 進め!火山遊園地!! おわり
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――