ダブモン!ダブルカードモンスター!!11
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「リチャージ!」
光がつつむ中、女神の声が響く、ええっと・・・
あ、画面に向こうの板の様子が映ってる、これ、こう使うのか・・・それなら、
こっちもチャージゾーンのカードを裏にし
「リチャージ!」
そして、右手で山札のカードを引き、
「ドロー!」
「ドロー!」
引いたカードを左手の手札に入れ、手札から二枚引いて俺は3番に、向こうは1番に裏側で置き、同様にチャージゾーンにも置いて、
「セット!」
「セット!」
そして、3番1番と置いたカードを表に
「オープン!」
「オープン!」
「来なさい、虎炎の戦輪車 チャリガット!」
「ダブモンNo.118、虎炎の戦輪車 チャリガット」
光の奥より、振り降ろす二つの爪で光を切り裂き、一対の炎虎が駆ける、
それは、後ろに木組み鉄鎧外輪の虎戦車を率い、その上に一体の虎獣人が乗っていた、
その体には鋭く滾る装飾がいくつも施された鈍虎柄色の鎧を身に纏っていて、
突然、腰元からバズーカ砲を取り出してきた、正しく近代的なそれであり、横に、先に広がる小パーツの付いた鉄筒の砲塔に真っ直ぐな筒と広がる筒を組み合わさったスコープが付けられており、
そのバズーカを右手一本で構えて俺を狙い、火の球をぶっ放してきた!
「うっだぁあああ!」
急いで後ろを向いて走ると、俺のいた場所に火球が着弾!爆発し、俺は熱気を感じながらも吹き飛ばされてしまう
「っつ、あぶねぇなぁ・・・」
急ぎ四つん這いの状態から立ち上がり、あわてて女神の方を向くと、虎戦車はしっかりと女神の前にいた、
しかし、あんな爆発があったにもかかわらず、辺りの光は消えていない・・・?
「さぁ、次はあなたの番よ」
「いいだろう、来い、外骨の工事現場員 イナコンスト!」
「ダブモンNo.104、外骨の工事現場員、イナコンスト」
上から一体の人型の痩筋虫影が降ってきつつ、その両手に持つつるはしを思い切り振り降ろして大地を砕き、
辺りに地割れを発生させ、地割れから破片が真上に飛ぶ中でそのつるはしを右肩に担ぎ女神の方を見る、
頭には半円状の鉄兜、体は黒に近い紫で外骨格で白のタンクトップに青のジーパンを着ながら首に白い手拭いをかけ逆三角のその顔はカマキリのようであり、横に長い黄色い複眼をもち、
人に近い筋骨隆々な体躯ながら脇下から細い虫の足のような補助腕が存在し、以下にも虫であるというのが見て取れる
だが、これでも光は晴れない、一体・・・
「私は、ここでシャインエレメンタルリバースの効果により、先にコストを表にさせてもらうわ」
へ・・・?
「私は、チャリガットのコストにシャインエレメンタルリバース、六つ場所の輝き、巻き込まれたもの、力を上げたもの、シャインハイリザーブを指定し、シャインハイリザーブの効果を発動!チャリガットのパワーを100上げて、チャリガットの効果を二回発動出来るようにするわ!」
と、ここでティングレイがチャリガットに憑依!
「グギャォォオオオオ!!」
その咆哮により、光が消し飛ぶ!だが、まだそこらに光の球が浮かんでるなぁ・・・
「さ、そっちのコストは?」
ええい!
「俺は、イナコンストのコストにダーククリアライズ、炎狼の遠吠え、マルチエレメンタルパワーを指定、そして、」
「一番戦闘ね、チャリガット、焼き尽くして来なさい!!」
女神が右人差し指をドジョドザに向かって突き出すと、ティングレイがその指示に従い走り出す!
「おっと、それじゃ俺も行くかな」
カンテーラがドジョドザに憑依、
「水連弾!」
そこからティングレイに水の球を口から連打する!
しかし、水の球は先を走る炎の虎に当たって蒸発するか、後ろの虎人に当たってもへ平然としているのみ、
逆に、向こうがバズーカをカンテーラに向け、撃ち放つ
カンテーラの足元に当たり爆発!
ズドン!
「うわーーーっ!!」
さすがにカンテーラが吹っ飛び、背を地にこする
「っちぃ、さすがにパワーが違いすぎるぜ、おい!」
「わかってるって!」
っったってあんまり手はないけど・・・ええいもう!
「俺はダーククリアライズ+の効果を」
「チャリガットの効果でそれを相殺、ティングレイ」
「グギャ!」
ティングレイがバズーカを俺にぶっ放してくる!
げぇえ!
慌てて後ろを向いて跳ぶと、またも吹き飛ばされてしまった、あんにゃろう、こんな方法使うか普通・・・
「大丈夫か~」
いつの間にか立ち上がったどじょう顔のカンテーラがこちらをチラリ微かに向いて言ってくる
くそ~このままにはしとけないが・・・ええい!
「大丈夫だよ!俺は、ドジョドザ・オーバーの効果を」
「チャリガット、そうさい」
女神のやる気のない言葉に、チャリガットもやる気なくバズーカを向け
「ええい、二発目喰らうかよ!水弾!!」
バズーカの発射と共にカンテーラも水の球を吐き出し中間地点でぶつかり爆発!あたりに水蒸気をまき散らせ、
そこにカンテーラとティングレイが走る!
そのまま頭の刃を下げカンテーラが通り過ぎざまに炎の虎の一体を斬り裂いて霧散させた!
が、そこでティングレイが跳躍し、カンテーラの後ろに降りる、
頭の盾剣を右ヒレで取り外しつつ後ろに振り返るカンテーラ、
そして、向かい合った二体は一気に近づいて盾剣とバズーカ振りかざし、互いに叩き付けた、
そのまま反対の方に弾くと再びぶつけ合わせ、つばぜり合いとなる
「まだこいつがある、ダーククラウドモクモク!」
「アルケミア、相殺!」
「スネプチャ!」
「シャインエレメンタルパワー、もちろん、相殺よ」
これ以上は・・・どうせ相殺されるしカードを知られるのは・・・
「闇水弾!」
カンテーラが口から黒い水玉を吐き、それがティングレイの額にあたる、
が、それでもかまわず、ティングレイがバズーカで押して行く、
と思ったら、水弾の弾けた水から闇が煙のように発生し、辺りを覆って行く
「今だ!」
カンテーラがつばぜり合いを外れ、姿勢を下げて闇にまぎれる、
ここで右手で闇を一部回収してフラスコに入れて振ったアルケミアがフラスコを投げ、辺りに薬剤がふりまかれて闇が消える、
と、いつの間にかカンテーラはティングレイの後ろに回っておりティングレイに走り込み、そこでスネプチャが尾で石像を投げ、ティングレイに上下二面作戦を取る、
と、いきなりティングレイの背の羽が光り出し、正面にバズーカを構え光線を発射!そのままグルリと横に一回転!!
光線を石像の横からブチ当て、石像を破壊!
そのまま もう一回転してカンテーラに当てようとするも、カンテーラは盾剣でバズーカの根元を止め、そのまま口に力を溜め、
「水烈弾!」
「グギャアアア!」
何かを放とうとしたところ、ティングレイの体から炎の虎のオーラが・・・
「へ!?」
驚くカンテーラを押し倒す虎のオーラ、
「こんなもの!」
立ち上がりながらの盾剣の一閃で吹き散らすカンテーラ、が、そこでバズーカの光線が一気に横から迫ってきた!
「マジかよ・・・わぁああああ!!!」
ドジョドザが爆発、消滅しつつカンテーラが上に分離
「ここでシャインエレメンタルリバースのもう一つの効果が発動、ライフカードを取ってもらうわ」
漂っていた光の球がさらに爆発、カンテーラをさらに上に吹き飛ばす!
「うわぁああああ!!」
ええい、くそ!
「だけどな、まだこっちにはこいつがいるんだよっ!スネプチャ、行ってくれ!」
スネプチャが向かって行き、その頭を振り上げ、女神に叩き付けていく!
すると、女神の周りに球状のバリアが発生、それを叩き壊したと思ったら、そこから衝撃波が発生し、スネプチャがこっちに吹っ飛んできた!
「さらに、イナコンストもいるぜ?そっち、カードの発動は?」
俺の質問に、女神は両手を肩外側上に持ってきてすくめ、
「無いわ、ここまでパワー差があるとね・・・」
おし!
「行って来いイナコンスト!」
イナコンストがアルケミアに向かって走り、そのつるはしを振り上げ、叩き下ろす!
アルケミアがあわてて後ろを向いて逃げるも、イナコンストは追い、さらに下から振り上げるも、その度に少し足を速め跳びさけるアルケミア、
ここでアルケミアがフラスコを放る、走る勢いを利用して振っていたか?
が、イナコンストは警戒したのかこれを前横に多く跳び避けて、そこからアルケミアに跳躍して近づきつつ一気にツルハシを振り降ろす!
アルケミアはこれも跳び避けようとするも、学生服の後ろが地面に縫いとめられこける、
恐る恐る振り返るアルケミアの先にはつるはしで服と地面を留めて右拳を握るイナコンストが・・・
慌て目に涙を溜めながら必死に本を開いてページを見漁り、そのなかでページを止め、そのページを見ながら必死に何かを唱えると、
イナコンストの方を見て右手を向け、そこから火の弾が飛び出した!
ボッ!
火の玉はイナコンストに当たって小規模の爆発を起こすも、イナコンストの外骨格とシャツが少し焦げた程度である、
眼から涙を流しつつ後ろを向いて逃げようとするもつるはしに抑えられ、
再度恐る恐る振り向いたとき、イナコンストの右拳をもろに喰らい、学際服の端がつるはしで破れながら宙に飛んで爆発、消滅、
イナコンストはその爆発を背景に振り返りつつ、右肩にツルハシを担いだのであった・・・
と、女神がライフカード、右手側二番目のライフカードを取ってやがる、
よくよく考えればこっちもか、右手で元は左から二番目の、今は一番左のライフカードを取って両方、手札にし、
「ターンエンド」
「ターンエンド」
互いに宣言する、
さて、次のターンはどうなることやら、このまま攻め通けてぇ~なぁ~
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