バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

海の街と鮫 ダブモン!!11話22

海の街と鮫 ダブモン!!11話/22
 
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バトル8
 
 伝説のダブモンが来たからって、負けるものか!!
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 「セット!」
 「セット!」
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「引いて返す渦潮波エレメント!!」
 「フリージングフリージアエレメント!!」
 海賊の目が細まりこちらを見る
 「それはオーブカードか!?」
 「その通り!そういうそっちはハンドカード!?」
 「そうだ・・・さぁ、どうした・・・攻めてこい!!」
 海賊の右頬が不気味に上がる
 もうすでに手札が無いからあんなものを・・・お望み通り攻め切ってやる!!
 俺の前に山札が来て巻物のように左から右に流れていく・・・こいつだ!
 右人差し指で1枚のカードを指し示す!!
 「ダブモンNo.199イィィィイイエェェェックス!白夜の氷彫師 フリィジアァアアア・イルミネェェェエエエト!!」
 いきなりあたりが暗くなり、空に氷の月か、はたまた白き太陽かが浮かぶ、
 その下に生えてきたのは、氷の牙と、その中に眠るフリィジア・・・
 しかし、フリィジアが急速に成長、目を覚ましてのその手に氷の槍を持ち
 「はぁあ!!」
 氷の牙を振るって砕き、氷の空体の前に浮かび立つ、
 髪長き氷の美女、氷のビキニのような肩アーマー、腕周りに肌に合うような鎧、
 腰の左右に腰鎧、右手に長い柄と先に刃、雪の六角水晶の槍を持ち、
 横に円を描くように槍を振るうと、背景が氷の球ごと氷のようにひび割れてぶち割れる!
 と、正面を向いたまま
 「さぁ、こっから一気に行くわよ、相棒!」
 フリィジアが言い放った言葉に僕は首を縦に振って応える!
 「うん!」
 「面白れぇ!やってみるがいい、ダイブシークの効果を発動し、『コスト1以下のリサイクル、スマッシュ、ジェイルの効果を二枚まで自動で相殺状態に!』そして、そのまま1番戦闘!!」
 いきなり水中より魚雷が襲い掛かってくる!
 「はぁああ!!」
 しかし、フリィジアが横に振るった槍の軌跡より瞬時に冷気が魚雷に襲い掛かり、同時に生成された氷の壁に
 ゴン!
 と音立てぶつかっただけで落ちていく・・・
 「いくら爆発物でも、爆発できないぐらいに凍らせれば意味ないわ」
 ズガン!
 海面に落ちたところで爆発
 今度は津波
 「アイスエレメンタルパワーにフリーズフリーリブリングエレメント!!」
 これで相殺分は行けたはず・・・
 「さらにアイスウォーターウィンドエレメント!『ダイブシークのパワーを700下げ』」「ウォータースラッシャーエレメントだ!!」
 フリィジアの槍に冷気が大量に集まっていき・・・
 「はぁああ!!」
 フリィジアがその槍を振るい、冷気を一気に開放、津波を氷結・・・
 と思ったら、その氷を砕きダイブシークが飛び出してきた!!
 「フリィジア!コールドフリーズブリザードエレメント!!」「アンダーウォーターサデンヒットエレメント!!」
 「このぉ!!」
 一気にその槍で突いていく!!
 が、ダイブシークはその槍を歯で砕きつつ落ちて水中に戻る
 「一筋縄ではいかないわね・・・」
 そう言いつつ、フリィジアは手の中に槍を再生成・・・
 と思ったら、いきなりフリィジアを囲うように周りに魚雷が真上に飛んでいく!
 「何!?」
 これは来るな!
 「フリィジア!真下からくる!フロストブロストエレメンタル!!」
 向こうの反応は・・・
 「ッチ!」
 一瞬のみ左口端を上げた舌打ち、この様子だと・・・無い!
 右手でチャージゾーンのカードを二枚表に!
 「フロストブロストエレメンタルのコストにアイスエレメンタルパワーとフリーズフリーリブリングエレメントを指定!!」
 フリィジアが一気に真上に登り始め、同時に下からダイブシークが大口空け飛び出してくる、
 しかし、ダイブシークの跳躍の勢いは減るどころか増していく・・・
 なんと、どういうわけか水面より水が水柱となって登り、ダイブシークを後押ししているのだ!?
 「ええい、計算違い!でもこれで・・・」
 氷の槍の先が三方に刃持つ巨大な刃持つ槍に・・・
 「『フロストブロストエレメンタルの効果で、フリィジアのパワーを1600アップ!!』」
 「終わりよ!!」
 一気に真下に投げられたそれは、水柱とその下の水面ごとダイブシークを見事に凍結させた!!
 「『さらにフリィジアの効果を発動!このままフリィジアが2番戦闘に参加!』」
 「おっと、ならこちらは波津波予想外波エレメントだ!」
 何・・・?
 「その様子だと相殺はないな・・・コストに飛び込み勢い水潜エレメント!、レッテグラウンドダウンウォーターエレメント、電導抵抗水ストリームエレメント、引いて返す渦潮波エレメントを指定!!さらに」右手で中央三本の指を立てて俺に突きつけてくる「3!!」
 何だ!?3!?いきなり海が荒れ始める中で、海賊が右手で自分山札の上五枚を引いて中を見る!?
 そして、海賊の大口が楽しそうに開かれる!
 「おっしゃー!大当たりだぜ!!『波津波予想外波エレメントの効果で引いたカードの中に指定した数字のコストを持つモンスターがいれば召喚でき、さらに、コスト1の水属性のリサイクルを発動できる!!』俺はまず、2番にリダシイラを召喚!!」
 「ダブモンNo.249、荒海の海事代理士、リダシイラ!!」
 向こうの水中より、頭に大きなこぶ持つ凶暴な魚が出てくる!!
 「さらに、水爪一閃!!の効果を発動!お前の最後のライフカードを手札にさせる!!」
 俺の頬をいきなり飛び来た水がかする!
 「相棒!」
 フリィジアが横よりこちらを見る
 「大丈夫さこれくらい!!」
 フリィジアの目じりの下がった悲痛な面持ちに何とか返す
 「さらに、『コストに指定した引いて返す渦潮波エレメントを手札に戻し、モンスター以外のカードを山札に戻してシャッフル!!』」
 海賊がチャージゾーンのカードを手札に戻し、弾いていたカードが山札に戻ってシャッフルされた・・・
 「さらに・・・2番戦闘だ!!」
 リダシイラが俺に襲い掛かってきた!
 「相棒!!はっ!!」
 フリィジアの槍の縦一閃でリダシイラは氷漬けとなり
 「はぁああ!!」
 フリィジアの突きによってリダシイラは砕け散り爆発する・・・
 「マルティマ!行ってきなさい!!」フリィジアの横から僕を見る目線「いいわよね、相棒?」
 「う・・・うん」
 僕がうなずき返すとマルティマが氷のバリアで身を守りながら突進!
 「しゃらくせぇ!!」
 が、海賊の右腕で振り払われる
 しかし、1ダメージは1ダメージ!!
 「これで終わったわけじゃねぇぞ!さぁ、次のターンで決着と行こうじゃねぇか・・・!!」
 口端を不気味に上げ笑う海賊
 まさか・・・ここまでいろいろやってまだ手があると・・・!?
 
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