バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

海の街と鮫 ダブモン!!11話/20

海の街と鮫 ダブモン!!11話20
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 「お宝ぁ!?」「お宝って・・・」「あれのこと、かな・・・?」
 「あんなもん奪ってどうすんのよ・・・」
 「全くだな・・・」「ねー」「どういうことだ・・・」
 「どうなってるんでしょうね・・・」
 「海賊・・・」「ですね・・・」
 周りの島民たちも顔を見合わせたりして困惑している・・・
 「なぁ、お宝とかなんだ?」
 カンテーラがそばにいた日焼けした中格そうな筋骨隆々の漁師に尋ねる、
 漁師は俺達に目線を向け口を開いた
 「んなもんあるわけねぇだろ、あるって言ったら、あの洞窟の奥の、でもあれは・・・」
 「子供向けの遊び場のご褒美だろ?」
 「そうだよ、んな大したもんじゃねぇや、島民ならみんな持ってるぜ?」
 だろうなぁ・・・仕方ない・・・
 「おい!こんなんでいいならやるから、今すぐ帰れよ!」
 俺が前に出て、宝箱から手に入れた、木の板を差し出す
 「あ・・・!?」
 一番服が豪華な、あれが海賊団の団長なのだろう、それが一直線に板を見て
 「なんだそれは!?そんなもんなわけねぇだろう、とっととお宝を出せ!!」
 えええ・・・
 怒鳴りつけられ、さらに住民の困惑が加速し、顔を見合わせたりしていく
 「やっぱりあれじゃ、石板の方がよかったんじゃ」
 「あれは手間がかかりすぎなんだよ、去年の女神さまのロザリオの方がよかったんだろ」
 「いやいや、四角じゃなくて丸くして首からかけられる方がよかったんだよ」
 そんな問題じゃないと思うけど・・・
 「どうするの、相棒?」
 フリィジア・・・どうしよう・・・
 左肩の方で浮かぶ氷の精霊の言葉に思わず呆れ思案する、
 「このまま黙り込むなら、このデッキケースでぶっ壊してやる!!」
 お・・・!
 
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