バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話/05

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話05
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 「うぉおおおお!!」
 あたりの観客が一斉に声を上げる・・・
 ショーか何かだと勘違いしてるのか?いずれにしても・・・
 「おばちゃん、紐的な何か、ある?」
 「ああ・・・ちょっと知り合いの雑貨屋さんから借りてこようかねぇ・・・」
 いいのかそれで・・・氷を砕いて3体を残し、
 持ってきた縄で3体を縛り上げているが・・・
 その後、時間をかけ解凍、フリィジアが見据え威圧的に
 「で、どうしてこんなことしたの・・・?」
 「いやぁ、そのぉ・・・」
 「最近、定期的にここの滝氷漬けにしてるじゃんか・・・」
 「だからさ、滝つぼの下を縄張りにしてる俺たちは寒くて寒くて・・・」
 三匹が戸惑いながら答える
 ああ、確かに、滝を氷漬けにしたらその下は寒そうだ・・・
 「なんだ、そんなことか・・」
 「いや、そんなことってねぇ・・・」
 「俺たちにとっちゃ・・・」
 「死活問題で・・・」
 「仕方ないわねぇ・・・おばさん」
 「ん?どうしたんだい、フリィジアちゃん?」
 「どうにかできない?」
 「え?でも、ここを縄張りにしてるダブモンなんて・・・」
 「3年ほど前に海の方から越してきまして、定期的に海の方に戻ってるんですけど・・・」
 「教会には行ったことないけど・・・」
 「顔見知りもそこかしこにいるし・・・」
 なるほど、そんな商売する前から住んでると主張しているわけだ・・・
 「滝つぼの底まで調べた?」
 「いや・・・そこまでは・・・」
 「それなら・・・」
 「でもねぇ、私も商売だから・・・」
 「別に一生するな、って言ってるわけじゃないわよ、ね?」
 フリィジアの怖い笑顔に、慌てて首を縦に振る三体・・・
 「ま、まぁ・・・節度を持ってやってくれりゃ、その間だけ別の場所に行くってこともできるし・・・」
 「その代わり頻繁にやるってのは無しだぜ、」
 「寝てる時まで滝が冷え冷えって状態になっちまう・・・」
 そんなこんなで、僕はおばさんに向かい、
 「そういうことだからさ、おばさん、いざってときは教会に頼ってよ、こいつらだって他人に迷惑かけたくてやったわけじゃないっぽいし・・・」
 「しょうがないねぇ・・・あの子もこのままじゃ、表に出てこれないか・・・じゃ、これからこいつらと教会行って、色々と話し合いしますかね・・・」
 「そうしたほうがいいわ」
 「あ、でも商品売り切った方が・・・」
 「おばさん・・・」
 僕の呆れた声におばさんは笑い声をあげ
 「あはは・・・商品は明日に回すかね、しょうがない・・・」
 こうして、俺たちはダブモン3体とおばさんを連れて教会に向かうのだった、
 ま、これでこの事件は解決・・・のはず!!
 
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