バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話/18

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話18
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20200512215520p:plain
 
 何だろあれ・・・人だかり・・・?
 「うまくいかないみたいだねぇ・・・」
 「そうだな・・・」
 なんだろ・・・?近づき、群衆の向こう側を見ると・・・丸い草原に生えた、いくつかの、子供ほどの、氷・・・?
 「どうしたんですか?」
 話しかけつつ近づいて見ると、群衆最後尾のさっき最初に声が聞こえてきた白髪を後ろ下で軽くまとめた紫色の貫頭衣の年配の女性がこちらにしわの刻まれた顔を微小に振り返り、
 「実はねぇ、ここで氷の氷原を見せてくれるって話になってるんだけどね、寒くなるだけでちっとも・・・」
 なるほど・・・
 人だかりの向こうをよく見ると、少し上の方に、
 大きい渦巻貝を背負い、幾本もの細かい触手と大きな眼を持つ軟体動物と
 背中に幅広の氷を背負う少し顎のしゃくれた魚、
 下に微かな毛の生えた曲がったカプセル状の肉体を持つ何かが、
 一体はこちらを向くような三方向より、草原の中央に、冷たい氷の力を草原に集めているように感じた・・・
 「ふむ・・・それなら・・・」
 ん?フリィジア?
 右肩上に浮かぶフリィジアが僕の方を正面に振り向き見て
 「相棒!」
 「え・・・あ・・・うん」
  いきなり言われ、戸惑いながら返す
 「カードの力、貸して」
 カードの力・・・?
 「いいけど、どうするの?」
 「対戦形式で力をうまく氷に転嫁させるわ、さ、私が力を貸すわよ!」
 フリィジアが面白そうに笑って草原の中央に飛んでいく!
 それを気配を感じたのか三体のダブモンが振り返る
 「あれは・・・」
 「精霊型・・・?」
 「力を貸してくれるって?!」
 三体のダブモンはそうつぶやき、
 対し、フリィジアは力強く自身強く口端を上げた笑顔となり、
 「もちろん!相棒!!」
 「わかった!」
 デッキケースを展開し、カードバトルが始まる!!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――