バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話/15

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話15
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 「この護衛任務っていうの、俺たちに都合がいいんじゃないか?」
 「おやおや、君たちが受けてくれるんですか?」
 かなり大きな町、薄茶のレンガで構成されたオレンジ色の木の三角屋根の大きめの家が立ち並ぶ中、大きな両開きの扉と青い屋根持つ教会の前の掲示板で会ったのは茶髪の、おとなしそうな修道士、
 濃紺で前開きのコートのような修道服に胸には羽ロザリオをかけている
 その顔が少し疑問に歪み
 「しかし、一応は布教活動ですからね、子供がぞろぞろと行くわけには」
 その言葉にカンテーラが修道士の方を見る
 「じゃあ、俺と良星が行こう、最近街中で竜巻が多発しているから危険、ということだが、俺なら気候の変化を察知できる、多分な」
 「そうですか、護衛のダブモンがいればいいんですが、全員出払っているんですよ、お願いしていいですかね?」
 「ああ」
 「いいぜ」
 俺はカンテーラと共に賛同の声を上げる、
 「というわけで、よろしくお願いしますね」
 そんなこんなで、街の教会を出て歩き始める、
 掲示板に張り出されていた依頼書に書いてあった内容はこうだ
 急募、竜巻警戒のための人員、人ダブモン問わず可
 とまぁ、こんな感じだ、竜巻が起きたときのためだろう、
 「最近急に多くなってきたので、何か原因があるんじゃないかと、教会のダブモンたちは町を見回ってるんですが、おかげで教会に常駐する方が足りなくなって、いやいや・・・」
 なるほど、普段は教会付きのダブモンに一緒に行ってもらってるってわけだ、
 「ああ、ここだ」
 家の扉を手の甲でノック、出てきた髪の毛を頭の上で丸めた太ったおばさんと楽しそうに談笑した後、扉を閉める
 「何してんだよ・・・」
 修道士が俺の方を見て
 「最近あったダブモンがらみの事件での注意喚起、及び信仰を説きにね」
 「んなこともやってんのか・・・」
 「だから、正確には布教活動ではないんだけど、なにしろこの町のほとんどがすでにうちの教会か同じ教会の信徒だし」
 「そりゃあ、魔族以外は全員信じてるんじゃないのか?」
 「魔族以外にも外大陸には新しい宗教もある、ほとんどがダブモンがらみだけど、そうじゃないのもあるらしくてね、教皇庁は警戒を強めてる」
 「よく知ってんだな・・・」
 「そりゃあ、ちょこちょこと教皇庁の方から定時連絡来るから」
 あ・・・なるほど、その中にそういったことも入っているわけだ・・・
 「もっとも、中央大陸じゃ大丈夫っぽいけどね、あくまで外大陸の話だ」
 「今は、だろ?」
 カンテーラの指摘に、修道士は苦しさに顔に力が少し入った苦笑を浮かべ、
 「ははは・・・手厳しい、確かに、どうなるかはわからないね・・・」
 「ん・・・風が・・・」
 カンテーラが宙に飛び、あたりを見回す・・・
 それを俺らは見上げ、
 「どうしました?もしかして竜巻が起きるのですか?でしたら」
 「違う・・・これは・・・誰かが風を集めている!?」
 あたりを風が渦巻き始める・・・!
 「カンテーラ!」
 「良星、カードバトルだ!」
 「でも・・・」
 「室内から外を見ながらやってくれ、俺は上に行く」
 「先ほどの家をお借りしましょうすみません!」
 「はいはい」
 俺たちは家の中に入り込み、扉から少し先に行った左側にある広く木の机などが置かれたリビングの窓枠より外を見る、すると、カンテーラが上へと昇っていくのが見え
 俺は、デッキケースを展開し、カードバトルの準備をする!
 
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