バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

地雷 ZⅠRAⅠ ~100の死闘(ワンハンドレット)~/1

 

地雷 ZⅠRAⅠ ~100の死闘(ワンハンドレット)~ 1
 
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 灰色のコンクリートで四角く固められた部屋、四角の空間だけをぽっかりと内部に開けたようなその場所で、私はそこに自ら入り、簡素な木の椅子に座り、今か今かと時を待つ、
 目の前には、僕が開けた物々しい鉄枠の木箱が置かれており、その中には多種多様な地雷が入っていた、円盤状の物から、平たい円状の魚や土竜を模した物まで、理路整然と積み上げられたそれらは、今か今かと出番を持っているかのようだ、
 見たことも無い物もあるが・・・
 僕はすでに、一番左上の平面円盤状の物を三つ取って左腰の迷彩色の化学繊維の袋にいれ、そのまま待っていた、
 ピーッ!!
 合図の汽笛と共に、左手のコンクリの扉を開け誰かが入ってくる、
 サングラスをかけてカジノのガードマンのようなスーツを着た大柄で禿頭の黒人だ、前は白人だったか・・・
 そのままその男は黒い布で僕の目を防ぎ、前に出していた両手首に手錠をかけた、僕は抵抗することなくこれを受け入れ、立ち上がらされた後、男の引っ張るままに連れて行かれる・・・
 ・・・ほんの少しの時が過ぎ去った、順番に、扉の開く音、船のモーター音、どこかへ歩く音・・・
 ピーッ!!
 またも合図の汽笛の音が響き渡る、と、手錠の鎖が外れた音がする、
 自由になった両手を使い、目隠しを外す・・・
 そこには広い草原、遠くの方にそそり立つ山、その周りに深緑の森が広がっていた、
 周りを見渡すと、後ろには砂浜と大きな雲と切り離された水平線が見える、
 見たことも無い場所だ、もしかして、新しい島だろうか・・・お、右手には切り立った崖があって、その崖の端に木箱が置かれている・・・
 思わず駆け寄りふたを開け、その中身を改める、中にあったのは緑がかった平面円板状の灰色の機械、だがそれには、上全体に立体的な山状の渦巻きの細工が施されていた
 この地雷は見たことないタイプだな、ふむサイクロンボム、といったところか・・・
 こいつは持って行って、ここには崖の少し前に持ってきたステルスボムを設置しておこう、
 ここは見晴らしがいい、興味本位で近づいてきた奴をドカン、という寸法だ、
 爆弾を設置し、急いでここから離れる、
 ピーッ!!
 三度目の汽笛・・・三分あったはずだが、もうそんなに経ったのか・・・存外、崖が遠かったか・・・?
 どうでもいいか、ここからが本当の勝負だ・・・
 さっきの汽笛と共に地雷のロックも外れているはずだ、
 ルールは簡単、地雷で他の参加者を吹っ飛ばす、人数は・・・100、あいも変わらずお決まりの数だ、
 「やぁ、初めまして・・・ルービーさん、カラミソといいます、以後お見知りおきを」
 カラミソ・・・背後に敵影・・・!?
 ・・・
 「さて、私もあなたも12番の島を設置、更には地雷一つずつ、さて、見慣れぬあなたさん、あなたはどう攻めてくるのかしら?動かさないならこっちから動かしちゃう?」
 「・・・何をしているんだ・・・そして、独り言を言って何勝手に続けて動かしてる?」
 ・・・
 
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