バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

トークミング!!/1

トークミング!! 1
 
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第1話 こたつと二人の少女
 
 私は、和室で赤いこたつに一緒に隣に入る女性の方を見る いや、少女って年齢じゃ
 緑の畳に私の方の壁一面に障子、残りの壁三面にふすまがあり ないでしょその二人
 正面の壁のには押し入れ用の引き戸と  あ、いきなりの突っ込みから失礼します、
 その横の省スペースには        私の名前は天鈴 美穂(てんれい みほ)
 茶色の壺が置かれ、                   十四歳の女子中学生!
 すぐ奥には幻映と書かれた掛け軸が掛けられている・・・  姿を想像できないなら
 冷たい印象を放つ巫女、         天使っぽい姿を想像してくれていいから
 第一印象はそんな感じだった・・・                  金の髪に
 真っ白な肌に切れ長の目、切りそろえられ後ろで結んだ黒い髪に、    青の瞳、
 白い着物に赤い袴を今も来ている、                  白い肌に
 最も格好については私も文句は言えない             白のワンピース
 ぼっさぼさのくすんだ黒髪に           美穂ちゃん可愛いって言って!
 赤ジャージに赤地のどてらという体たらく・・・     いやぁ、流行ってるから
 ついで体もだらしないと言われる始末・・・       一度やってみたくてね!
 並行世界の同一人物・・・               というわけでこの小説は
 そう言われてこの似ても似つかぬ姉妹と     ステレオ小説でお送りします!!
 同じ場所に突っ込まれて幾星霜・・・            で、今、もう一方で
 この女には幾度も冷静に正論をぶつけられ    相方見ながら独白しているのは、
 冷たい視線と声でさげすまれ                       明暁
 「うまいぞぉおおおおおおおお!!」
 凛々しいおっさんの叫び声が響き渡った・・・            あ~・・・
 ・・・うおい・・・                     何よ今の声・・・
 「・・・今の声は・・・重造のおじさんよね・・・」     確かに重造の・・・
 隣の女が呆れたように声の聞こえた私の反対側を見る  一体何やってるのよ・・・
 「そうね、今収録してるらしいわよ」                  収録?
 「何の?」                        何のだろう・・・?
 「確か・・・スイーツを作るゲームの実況だとか・・・」       はぁっ!?
 「ああそう・・・」      ちょっと!なんでそんなおいしそうな実況の担当が
 力無く返す私の方を隣の女は変わらぬ表情のまま不思議そうに見る 私や雅ちゃんや                 
 「あらそう、甘いものに興味は無い?私は好きだけど・・・」    そこの女二人
 「意味が無いでしょ、私達には・・・」   じゃないのよ!ふざけんじゃないわ!
 「まぁそうなんだけど・・・」                文句言ってやる!
 そんな会話を交わすうち、                       私に、
 声のした方の床の上にある丸い緑の板の上に            その実況を、
 軍人風のおっさんが転送されてくる・・・        やらせろぉおおおお!!
 
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