バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

超鋼合体サヴァイブブラス/1

超鋼合体サヴァイブブラス 1
 
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第1話 参上!ブラス!
 
 僕たちが立っていたのは明らかに貧乏な中古車屋・・・
 たくさんの車を止めているのは明らかに古いコンクリートの上、
 車に張り付けられているのは大判の白い紙に赤い大文字で書かれた値札、
 お店の本体は黄色く真四角で青い屋根付きのプレハブ・・・
 「ささ、これがうちの愛車だぞう!」
 おおらかな雰囲気、と言えば聞こえはいいが、
 緑の上着に灰色の長ズボンに大きな腹のシルエットが見える少し髪の薄い父さんがそう言って一台の車を紹介してきた、
 端々が丸っこく白い軽自動車だ・・・
 母さんも妹も来なかったけど・・・
 「それじゃ、父さん手続きしてくるからな!」
 そう言って、ほおを緩めた楽しそうな顔で足取りも軽くプレハブの方に走って行ったのだった・・・
 ・・・僕も行くかな・・・
 ん?
 車に別の車の型がまるで光が歪んだかのように重なる、白い角々のスーパーカー・・・
 が、その歪みはすぐに消えた・・・
 思わず右腕で目をこすってもう一度見て見る、
 が、そこにあったのはやはりただの白い軽自動車だ・・・
 ・・・気のせいかな・・・
 
 ・・・天宮、鉱太(アマミヤ、コウタ)、それが僕の名前・・・
 小学四年生、人からはよく気だるげそうとか言われる、前髪は多め、赤いジャケットに黄色いシャツ、短パンをはいている、
 
 父と共に購入された軽自動車に乗って家に帰り、ドアを開けて助手席から車を降り・・・ん?
 僕のいた助手席の下に何か入ってる・・・?
 シートの下に手を入れてそれを取り出す、
 これは・・・緑色の宝玉の付いた手の平に入るぐらいの灰色の丸い円盤・・・?
 ・・・後で父さんに相談してみよう・・・
 そう考え、ズボンのポケットに入れる・・・
 
 「さぁ、着いたぞ!」
 今日買ったばかりの車と共に、ショッピングセンターの立体駐車場、その四階に着き、四角い白線の中に車がバックで止まる
 「いやぁ楽だねぇ」
 斜め後ろの後部座席の母さんが言った、少し豪快そうな見た目、赤い服にジーパンを履いた姿、頭の上に巻いた黒髪、ごく普通の見た目だ
 「ああ、ようやく電車通勤ともおさらばだよ」
 右隣りの運転席でハンドル握る父さんがそう答え
 「あっ、着いた!」
 助手席に座る僕の真後ろから聞こえてきた広美(ヒロミ)の声、
 に思わずそちらの方に目線を移す
 小学二年生ながらの少し小さめの身長に豊かな黒髪からのピンクのリボンで結んだツインテール
 ピンクの全体的に短いワンピースの上に黒シャツを着たいつものピンク黒スタイル、
 当人はこれが一番かわいいと思い込んでいるらしく学校でも可愛い可愛い言われてるらしい、
 そんなこんなで皆が車を降り、ショッピングセンターに入り、ショッピングセンター正面の出入り口まで進む、
 ショッピングセンターは明るい雰囲気で緩やかなカーブの左右三階建てまでに店と通路が配置され、時折階層移動用動く階段、のエスカレーターがある
 「お~でっかいなぁ・・・」
 僕は広場の中央にあるものを見上げそう言った、
 正面の広場の中央には、ステゴザウルスの化石、そのレプリカが展示されている、
 「兄貴、こういうのが好きなの?」
 右から聞こえた妹の声に僕はそちらを向き
 「え?かっこよくない」
 「ない」
 目力の無い白けた目線が僕に突き刺さる・・・
 そうして僕たちはショッピングセンターの方に歩き出し
 「私今日こそ服見たい!」
 「僕はWカードのパックを・・・」
 ・・・ん?
 今、ステゴザウルスの化石の目が赤く光ったような・・・
 とまぁ、いつも通りのやり取りをしつつショッピングし始める、と言ってもほとんど妹がイチニアシブを取るのだが・・・
 そうして、駐車場まで戻っていく
 「いやぁ、いろいろ買ったねぇ」
 「まったくねぇ」
 後ろでデニム生地のエコバッグを両手に持つの父さんと母さんの声が聞こえ
 ドガァアアアン!!
 「な、何!?」
 僕たちが驚き振り返る中で、ショッピングセンターが破壊され割れて、僕たちの前に巨大なステゴサウルスが顔を見せ大口を開け吠える!?
 いいや、違う、ステゴサウルスの体の中から細かい機械のアームが出てショッピングセンターの残骸を体に張り付けて巨大な体を形成していっている?!
 「グォオオオオオ!!」
 ステゴサウルスの体が動かしただけで、ショッピングセンターが全壊していき、駐車場も壊れていく
 「うわぁああ!」
 「ひょぇえええ!」
 「きゃああぁぁ!!」
 父さんと母さんと妹が声を上げる中で僕たちは一気に走る、
 「グァォオオオオオ!!」
 が、崩落の勢いか、僕以外の家族が右側で崩落した瓦礫で寸断され、僕の上からも瓦礫が降ってくる!?
 「わぁあああ!!」
 思わず両腕で頭をかばい
 ズドン!
 ・・・潰れて・・・無い・・・?
 恐る恐る目を開くと、上の方に、腕に四角い装甲を纏った、五本指持つロボットの腕が見えた
 「大丈夫か?」
 その声は、僕達の車の方から聞こえた・・・
 と、車が白く上に赤と青のパトライトのような装飾持ったスーパーカーに変化し、
 「変形!」
 後部が上に曲げた膝を伸ばすように足となりながら腰部が一八〇度回りつつ跳躍、
 下から前部上に伸ばした両腕を左右に降ろすように別れて上にV字の装飾の付いた青いヘルメットが付いた黄機瞳を持つ凛々しい顔が出て、
 外装全てが左腕に着いた盾となり、パトライトのような装飾が胸部となる
 「ぬぅん!」
 その腕で瓦礫を押しのけていく・・・
 そして、僕を見下ろす、
 この状況に思わず疑問の声が湧く
 「一体どうなってるの・・・?」
 ロボットの顔が僕の方を向き
 「私にもわからない」
 わからないんかい!
 「だが・・・」
 その目が、厳かに巨大なステゴサウルスの方に行く・・・
 「あれをどうにかしなければならないということはわかる!」
 と、左腕の盾から剣を取り出す!
 ん?なんだあれ!?
 上空が曇り、五芒星のような配置で上空に巨大なカードのような5つの光の紋様が浮かぶ・・・
 さらに、カードの紋様が全てステゴサウルスに集まって重なり、ステゴサウルスに纏う緑のオーラとなる!
 「グワォオオオオオオ!!」
 大きな咆哮に、衝撃波が来る!!
 思わず僕たちは左腕で自身を衝撃波より守る
 「グワォオオオオオオ!!」
 再度の衝撃波!?
 「クソ!これでは近づけない!」
 どうすれば・・・
 あれ?僕のポケットから光が・・・?
 取り出すと、車の中から取り出した宝玉が光ってる・・・?
 と、中からいきなりカードが五枚飛び出した!?
 「うわとと!!」
 慌てて両手で受け止めようと右往左往すると、いきなり宝玉からベルトが出てきて左手首に巻き付き、
 宝玉横の溝に飛び出したカードが入る、
 ってこれ、Wカードじゃん!裏に白と黒の背景にWって書いてるし・・・
 でも、手札だけ出てきたということはそういうことか!2T1S5Tルール・・・!!
 1枚だけ取って、宝玉の部分に伏せる!すると、宝玉からカードを半分覆うように黒いスタンドが出る、
 さらに、召喚した戦闘を行うカードの効果を隠すブラックステルスルールも追加か!
 この黒いスタンドで効果欄を隠すんだ!
 おお~し、置いたカードをスタンドごと立てて向こうに向け表に!!
 「僕は『ブラス カーモードのコストでマシン・エナジ・サヴァイヴァを発動!さらにそコストでブラス ロボモード を一番に召喚』!」
 「な・・・なんだ・・・?うぉおおおお!!」
 あのロボット、ブラスが突如車に戻り
 「変形!!」
 ロボットへと変形する!
 「さらに、『召喚効果により僕のリサイクルがプログレスに対応』!」
 僕はロボットを見上げる
 「ブラス!これで大丈夫なはずだよ!」
 ブラスが僕の方を見る
 「な・・・なぜ私の名前を・・・」
 「カードに書いてあったから!」
 「カ・・・カードに・・・」
 まぶたを動かし戸惑うブラス、
 「後で事情は話すから!今は!」
 そう言って僕はステゴサウルスの方を見る
 「・・・ああ、そうだな!」
 ブラスもステゴサウルスを見据え
 「行くぞ!!」
 走り出す!
 「グワォオオオオオオ!!」
 衝撃波・・・だが!
 「『マシン・エナジ・サヴァイヴバースト サヴァイヴブラスターを発動!ブラスのパワーを1200上げる!!』」
 「はぁあ!!」
 ブラスの体に青のオーラが纏われ、一気に走り抜ける!
 「さらに、『ブラス自身の効果を発動!パワーを2000下げる!!』」
 剣にも青のオーラが纏って行きステゴサウルスの方に大跳躍!
 「『マシン・エナジ・スラッシュラッシュ!!で1番戦闘に続き2番戦闘もブラスが担当で連続攻撃!!』マシン・エナジ・スラッシュラッシュ!!」
 「たぁあああはあああああ!!」
 一気に振り下ろし、ステゴサウルスを真っ二つに!
 そして、振り返って剣を振って盾にしまう中で、大爆発するのだった・・・
 ステゴサウルスの破片が飛んでくる
 ・・・あっ!破片の中にステゴサウルスの化石のレプリカの頭部が・・・中に奇妙な機械が詰まってる・・・!?
 それをブラスも見る
 「・・・どうやら、何か起こっているらしいな・・・」
 機瞳を光らせ発言するブラス
 「そうだね、ブラス」
 そして互いに見合う
 「えっと・・・」
 まぁ、何話していいかわからないよね・・・
 「僕の名前は天宮、鉱太、よろしく!」
 「よろしく、鉱太!」
 そうして、互いに手を差し出しがっちり握手するのだった・・・
 「後、私のことは秘密にしてくれないか?」
 「いいけど、なんで?」
 「なんとなく、そうしなければならない気がするのだ・・・
 「・・・わかった!みんなには秘密にしておく!」
 こうして、僕とブラスの奇妙な生活がスタートするのだった・・・
 
                     OPテーマ 超鋼合体サヴァイヴブラス
      ♪サヴァイヴ~~~サヴァイヴ~~~サヴァイヴ~~~ブラス~~~!!
              みんなの希望・・・サヴァイヴ~~~ブラス~~~!!
                        友の、カードの、ちから受け~!
                        みんなの、未来を、守るんだ~!
                        みんなの、明日を、喰らおうと~
                          悪だと知らず、知ってても~
                              罪を犯し裁かれず~
                         のさばる悪を、打ち砕け~!!
          サヴァイヴ~~~サヴァイヴ~~~サヴァイヴ~~~ブラス!
                  超!鋼!合!体!サヴァイヴ~~~ブラス!
                                  ブラス!
 
                  次回、第2話 合体!!サヴァイヴブラス!
 
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