バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

逆樹ダンジョン ~僕たちはたくさんの世界のカケラを踏み越え、その先へと進む~/1

 

逆樹ダンジョン ~僕たちはたくさんの世界のカケラを踏み越え、その先へと進む~ 1
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 俺は、洞窟の中をひた走る、横に飛ぶ白いフクロウのフロウとともに・・・
 「グレイグ、君の力は認めるが、あまり調子に乗りすぎない方がいい・・・」
 「わかってるって!!」
 俺のいる洞窟は、逆樹という反対に埋まった大木のそばにできた洞窟・・・
 その洞窟のそばでは、見たこともない怪物が現れる・・・
 しかし、怪物を倒しても何も残さず消えてしまうため、一向に調査が進まないのだ・・・
 少し左手奥に見えたのは・・・顔に鬼のように角が生え斧を持った・・・筋骨隆々な・・・ゴリラ!?
 さらにその後ろには、下の階層に進めるであろう、坂道もある・・・
 「どうするんだ?あまり様子を見てると、別の怪物が寄ってきてしまうかもしれないぞ?」
 「わかってるって・・・!」
 俺は、右手に持つ、俺自身が書かれたカードを見る、
 この洞窟に入ったとき、拾ったんだ、まるで、何かを暗示するかのように・・・
 それをフロウがくれた腰後ろの硬白黒前後両翼のカバンの中に入れる
 途端に力が湧いてくるような気がした・・・
 「さぁ行くぜ!うぉりゃあああ!!」
 「ああ!そんな大声出して・・・」
 無謀っとも言えるほどの勢いを、腰から逆右手で引き抜き持った短剣に込め、怪物がこちらを把握しきれない間に一気にの距離を詰め、その胴目掛け叩き込む、短剣が突き刺さると思うも、とっさの怪物の右拳に俺自身が弾き飛ばされた・・・
 吠える怪物、そのまま近寄ってきて、斧持つ右手と左手を上で合わせ、斧を振り下ろしてくる!
 ここまで・・・いや!
 俺がそう思ったとたん、日に黒く焼けた体がふわりと浮くかのように軽くなる、
 いくつも太い針のように勝手にまとまり逆立つ黒と見まごうばかりの濃い金の髪は全く影響を受けないが、茶皮のマントは浮いたようになびき、
 中に着た赤いラインの入った腹だし黒の密着腹首肩だし型インナー服とインナー短パン型衣類も心なしか軽い気がする
 まったく、ここは一体どうなってるんだ!?
 足元にカードが埋まってる・・・!?
 それを拾い上げ、翼の鞄の中に入れると、途端に髪と同じ色の目がよくなったように感じ、相手を見ると、怪物の血脈の強い場所が分かった気がした、
 「ここだ!」
 ようやく振り下ろされ来た斧をかすめ避けつつ一気に近寄り深紅の持ち手の鉄のナイフを怪物の腹に突き立てるが、固い・・・腹筋に当たったか深くは刺さっていない・・・いや、まだだ!!
 思い切って後ろの相手のこぶしに蹴りを入れると、相手の斧持つ手が緩んだ!?
 即座に斧を力ずくで引っぺがし、先ほどの場所に調理兼用ナイフの傷に当てるように横殴りつける!
 と、怪物が血を吹いて倒れる、
 しかし、気が付くと、怪物も血も斧も、消え去ってしまっていた・・・
 チリン・・・
 「一体、どうなってるんだここは・・・」
 「わからない・・・だが、それを調査しに来たのだろう?」
 「・・・確かにな・・・」
 そう返して俺は・・・
 先ほど音立てて落ちたナイフを拾いながら、奥にあった下へと続く坂道の通路に足を踏み入れた・・・
 
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