オリジネイトスター 16
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坂道を登り切り跳躍し着地、そのまま一気に最終コーナーを駆け抜け、ゴールへと滑り込んだ・・・
そして、ピットに戻るといつものようにコウとおやっさんがいる
「調子、戻ってきたんじゃないですか?」
「また、調子落とされてはかなわんのう・・・」
「黙れ、あ、また置いてあるウォッチに反応が・・・」
周りが白い石材で構成された広い広場!
そこに辺りを攻撃するダークマターがいる!
黒い体には長い首のように一体化した胴体から、先に蹄の付いた腕足が伸びていて、頭の方にはきりんのような二本の先の丸い角持つ長い顔を持っている
そして、そこには呼んでいた女性が
「マホ!」
「マコト!」
そこに金色のロボットが飛んできて着地する!
と、その視線がマホの方に行く
「おや?こちらの女性も救助せねば・・・」
マホの少し目を細めた怪訝な視線がロボットに突き刺さる
「誰?こいつ・・・」
「能書きはいい、救助活動はマホに任せて、今はあれを止めるのが先だ!」
ロボットの顔が俺の方に向き、
「確かにその通りですね・・・了解しました」
そして、ダークマターの方に対峙する!
「双子座、獅子座、射手座、サァアアアアアン、ジャスティイイイス!!」
ロボットと一体化し、サンジャスティスとなる!
「その姿は・・・!?」
「太陽のようにあたりを照らす温かな心とを正義を持つ戦士・・・サァアアアアアン、ジャスティイイイ「行くぜ!!」
その刀でダークマターに斬り込む!
「がはっ!」
その隙にダークマターが襲っている緑服に薄茶ズボンの天然パーマおばさんにマホが向かっていく、
「大丈夫ですか」
「え、ええ・・・」
「とにかく離れましょう」
そうして離れていく・・・
「なめるな!!」
なだれ込んでくるダークマターを軽く避けつつ刀で一閃し反撃!
「がはっ!」
「こいつを試してみるか・・・」
「サジタリアスストライク!!」
刀を変形させて弓矢にしつつ光の矢をつがえ解き放ち、一気に矢を放ちダークマターを貫く!
「サジタリアスアロー!!」
さらにウォッチを押す!
すると、俺の足先から炎が出てそのまま宙に浮く・・・
さらに、弓に再び矢をつがえダークマターに狙いを定めると、その足先含め炎が渦を巻きながら矢先に集約。
「サジタリアス・コンストレーション・フィニッシュ!!」
「はぁっ!」
指より解き放ち発射された矢の矢じりが太陽のような炎球となりダークマターを貫き爆散した・・・
「おぉおお」
目を見開き感嘆を上げる離れたマホのそばのおばさんからコスモスターが俺の方に飛んでくる
「それは私が頂く!」
な、バットラーが空から飛んできた!!
だが、狙い撃ちすれば・・・
と、弓に光の矢をつがえて狙う!
「ダメです」
「何!?」
「有機生命体とは戦えません、さらに、彼は会話をしています、知的生命体であると判断、攻撃を中止いたします」
な・・・!いきなりのS-NN301の声、
そうか、こいつ、救助用ロボットだったっけ・・・
すぐに分離、ミスリルスターとロボットに戻って落ち着地
しかし、その間にもバットラーがスモスターを手にして反転、飛んで逃げる
「逃がすか!」
「天秤座、蠍座、乙女座、チェンジ!!ヴィナスミステリアス!!その流線まさに磁力の申し子、その神秘性はまさしく不可思議、ヴィナス、ミ「行くぜ!」
「甘いわ!」
次の瞬間、バットラーが顔をこちらに向けクリスタルをあたりにばらまき無差別攻撃!
ぐっ!?爆発が!!
攻撃で起きた爆発にひるみ、煙で目くらましされて・・・
すぐに何とか上を見上げた時、バットラーはいつの間にか姿を消していた・・・
「くそっ!!」
気が付くと思わず悔しさに声を上げていた右腕と右足を一瞬硬直させながら・・・
レースで何とかトップでゴールに滑り込む
そして、またピットに戻りコウとおやっさんが出迎える
コウはいつもの調子ではなく少し落ち着いて真正に俺を見る
「また調子落ちちゃいましたね、ギリギリでしたよ」
「ああ、ちょっと気になることができっちまってな・・・」
「はん、レースに響くようではまだまだ・・・」
「確かにな・・・」おやっさんはいつもの調子だが・・・今回ばかりはおやっさんの言うとおりだ・・・
だが、あのバットラーが生命体?ダークマターってのは無機物じゃなかったのか?
何なんだよ・・・一体・・・
「俺たちの活躍が小説になったぜ!」
「どけスター!俺達も知らない秘密の資料付きだ!」
「さらに!」
「おわっ!マホ!?下から!?」
「騎士剣戦隊キシケンジャーの小説も発売中!!」
「みんな!」「みんな!」「みんな!」
「応援してくれよな!」「応援しろよ!」「応援してね~!」
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