バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

疾走、荒野の向こう/11 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン10話 疾走、荒野の向こう11
 
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 「このまま一気に行っけぇえええ!」
 激しい川の流れの中、ウェストの後押しもあり一気に上まで登って行く!
 「この勢いを維持したまま川のゾーンを突っ切れればいいのだが・・・」
 確かに、カーディンの危惧もごもっとも、しかし、肝心のこの川がどこまで続くのかは僕もカーディンも知らない、
 スタート兼ゴール付近は普通の道路だったので、ずっと川が続く、とも思えないのだが・・・
 と、そう考えている間に川が途切れ・・・途切れ・・・
 あれ、先が無いように見えるんだけど、青空しか無いような・・・
 そうこうしている間にも、カーディンが宙に飛ぶ!
 ドバァアアアン!
 え・・・え・・・どうなってんの?
 そう考えている間にも、大きな着地の衝撃が僕を襲う!
 ドガァ!
 着地した場所、そこは、下流へと下る川の流れの中、
 つまり、さっきの道が途切れた場所は単に上り坂から下り坂に変わっただけである、
 って、そんなことを考えてる場合じゃない!
 カーディンはすでにグングンスピードを上げ、ジェットコースターとかそんなレベルではない速さへと到達している
 「カーディンこれ速過ぎ!ブレーキブレーキ!」
 「わかった」
 ・・・
 しかし、一向に遅くなる気配は無い、どころか、もっと速くなってる気が・・・
 「カーディン、ブレーキは?」
 「全く効かない、下が川だからか・・・」
 まぁ、そりゃそうだよねって冷静に考えてる場合じゃない!
 そうだ、後ろのウェストに協力してもらえば・・・
 が、後ろを見てみると、ウェストは川の流れに巻き込まれたせいか横倒しになっていて、そして、次第に透明になり、そして、消えた、
 ・・・
 うわぁああ!無責任なぁあああ!!
 「双歩、大丈夫か!?」
 「どう考えても大丈夫じゃないだろこの状況!」
 反論しつつ前を向き、僕達のいまいる真ん前の状況に気付く、
 目の前で川がジャンプ台の様に途切れ、その先に海が広がっていたのだ
 「カーディン、前!」
 「わかっている、一気に行くぞ!」
 「え・・・マジで!?」
 カーディンがそのまま川の端に突入し、跳躍!
 ドギュウウウン!
 海に突っ込んでいく!
 ズバシャアアアン!
 「うわぁああ!」
 大きな衝撃が走ると同時に辺りがアクアブルーに染まる!
 って、水、わ、わ、水が・・・入って、来ない・・・?
 「カーディン、水は・・・?」
 「安心しろ、ある程度なら水の中に入っても大丈夫な様に改良された」
 「そ、そう、よかった・・・」
 「もっとも、あまり長い時間は持たないがな・・・」
 「う、そう、早い内に抜けないとね」
 「そうだな」
 ズガン・・・
 カーディンが水底のレース路に着地し、走り出す、
 周りが水だらけとはいえ、川とウェスト補助の勢いが残っているのか、少し速めだ、
 にしても、異様な水底である、
 海の底のような砂に囲まれ、そこをまっ平らなだけの一直線の道路が走っている、という感じなのだが、魚がいるどころか水草の一片も生えていない、
 人工のプールの底だとしても、それならばなぜ砂が敷き詰められているのかがわからない
 「カーディン、ここ、どこかわかる?湖?プール?それとも海?」
 「海だな、センサーにはここの水は塩分濃度高めと出ている、湖であったとしても死海の様に元は海だったところだろう、プールとは考えづらいな、海水プールなのかもしれないが・・・この海は、私達のルート上で見かけなかっただけで実際にはそばにあったのかもしれない、それとも、ここまで遠くに来たということかもしれないな」
 ふむ、そうか、海か・・・
 確かに、どこまでも砂地が続くのは海っぽいが・・・
 「拙者に追いつくとはさすがでゴザルな!」
 だ、誰だ!?
 声のした前の方を見ると、そこには忍者服をまとったようなスポーツカーがいた、
 紫色で前部に忍者服の胴部のペイントが施され、後部には忍者服の脚部が、間の搭乗席の中部に帯を巻いたようなペイントがあり、後ろには左右に小さめの三角ウイングが付き、上の方には蜂金を巻いたように鋼と紫の布状の加工が施されている、
 が、問題はその真上、でっけぇ潜水用の青色タービンが付けられているのである、
 恐らく、あれで海を乗り越えるつもりなのだろう、っていうかどっから持って来たんだあれ、レース場に出た時はあんなもん目につかなかったはずだが・・・?
 「はっはっはっ、拙者の潜水エンジンの術に驚いているようでゴザルな!」
 あ、うん、驚いてるよ、うん、
 と、デッキケースにカードが回収されてデッキが飛び出しつつシャッフルされて山札となりデッキケースの右側に置かれた、
 よ~っし、やるぞ、この殺風景な海からとっとと脱出してやる!
 まずは山札から一二三四五枚のカードを引いて左手の手札に移し、
 続けて、チャージゾーンに向かい「リチャージ!」
 「いくでござるよ!」
 さらに、右手で山札の一番上のカードを、引くっ!「ドロー!」
 「ニンニン、忍法」
 今引いたのはバトルマシンズフルブースト!
 で、残りの手札は、バトルマシンズ イーストオーファイブ、バトルマシンズ サポートエナジー、機原砂風・砂原の鉄棘、バトルマシンズスーパーフルブースト、電撃付きトランプ爆弾振るうタイプダイヤの3、この6枚だ、
 とりあえず、今引いたバトルマシンズフルブーストのカードを左手の手札に移して、
 まずは、こいつを召喚だ!
 左手の手札から右手で一枚引いて1番に裏側で置き、残ったカードを全てチャージゾーンに裏側で置いて
 「セット!」
 「風火水林寄せ!」
 1番に裏側で置いたカードを表に!
 「オープン!バトルマシンズ イーストオーファイブ!」
 「来い!苦無機賀流 疾々風!」
 いきなり左手側前の方からサイバーチックな忍者が風と共に走ってきた!
 全身を黒装束で覆い、両肩を始めとした両膝や両肘に後ろに流れる形の鎧を付け、頭には風の文字が掘られた額当てを付けていて
 目の部分は影になっていてよく見えないが奥から黄色い瞳が光を放つようにのみ見え、首元に緑のロングマフラーを付け、右手に切っ先鋭く反対側が円状の苦無を逆手に持っている、
 頭身は人間の大人程度なのだが鋭い印象は他の何物をも寄せ付けない感じがする
 と、今度は右手後ろの方から上下が緑と白で間に赤いラインの入った新幹線が走ってきた!
 そして、中央で忍者と激突!忍者がその苦無で新幹線を弾き飛ばすと同時に、忍者も耐えきれなかったのか後ろに飛ばされた!
 そこで新幹線の前部のすぐ後ろから後部にかけてで大きく下に回り、中部から後ろが左右に分かれて両足となりつつ端の方から上に向かって曲げていた黒いつま先を下に伸ばすように出して出現させ、
 前部のすぐ後ろから中部左の部分が飛び出して左腕となり、反対側が新幹線の装甲ごと飛び出し、装甲が右肩にプレートとして付いた右腕となる、
 さらに、続けて胸部となった前部上から伏せていた頭部を上に上げるように頭部を上げた!
 そこには、白い鋼の顔に緑の機瞳、それに頭に上が緑で下が白、間には赤いラインが入った色の鋭角的なヘルメットをかぶっており、
 そこに右足中部が外に飛び出して中からマシンガンが出現、上に飛び出、
 右手でそのマシンガンを握りつつ、握った右手で飛び出した中程の部分を押して閉め、着地しつつ忍者にマシンガンを向けた!
 さて、それじゃあ、コストだ!
 右手でチャージゾーンからバトルマシンズ イーストオーファイブのコストとして一枚表にする!
 僕が表にしたのは電撃付きトランプ爆弾振るうタイプダイヤの3!
 さて、向こうは・・・?苦無機賀流 業々火と苦無機賀流 忍法風火水土寄せ!?苦無機賀流 業々火はコスト2のモンスターカード、苦無機賀流 忍法風火水土寄せはコスト2かつ、コストで表になった時のタイミングを持つスマッシュカードで、発動条件を満たしてる!
 「さぁ、続けて、苦無機賀流 苦々々無と苦無機賀流 秘伝巻物の中身の力を借り、来るでござる!苦無機賀流 業々火!苦無機賀流 流々水!」
 と、いきなり疾々風の左右で火柱と水柱が立ち上り、そこに疾々風と同じサイバーっぽい忍者が現れた!
 その出で立ちは疾々風とほぼ同じだが、マフラーの色が赤と青、蜂金に掘られた文字が火と水となっており、
 両肩、両膝、両肘の鎧の端の方も火と水な感じがし、色も、全体的に赤色と青色がかってる気がするな、
 それにしても、水中なのに風と共にきたり火柱や水柱が立ったり・・・
 ま、つっ込んだところでしょうがないか、ちゃっちゃと行こう!
 と、いきなり疾々風がイーストに向かって跳ぶ!
 疾々風は苦無機賀流 忍法風火水土寄せの効果で最初にのみ、追加で効果を発動することができる、
 恐らくそれでイーストを狙ってきたのだろう、
 対して、イーストがマシンガンを撃って牽制するも、疾々風は着地後一気に右足側に動いて避けつつイーストに再度向かって行く!速い!!
 瞬時に疾々風の苦無がイーストに迫り、イーストはマシンガンで受け止める!
 ガッ!
 イーストと疾々風の競り合いが開始される!
 ええい、ちゃっちゃと相殺だ!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
 「僕はバトルマシンズ サポートエナジーの効果を発動!苦無機賀流 疾々風の効果を相殺する!」
 イーストが銃を無理やり押して疾々風を弾き飛ばし、そのまま疾々風に向かって銃弾を乱射!
 対する疾々風は大きく後ろに跳んで銃を避ける!
 しかし、空中なら銃撃を避けることも出来ない!
 そう思った刹那、今度は水の忍者、流々水が大きく左手側に迂回してイーストに近づき、背後から右手の苦無を振り上げる!
 これをイ―ストは感知したか一瞬流々水の方を見ると前に跳んでかわす!
 だが、流々水は追って今度は下から苦無を振り上げた!
 苦無をまたもマシンガンで受け止めようとするイ―スト、ええい!
 右手で再度一枚カードを表にしつつ宣言!
 「僕はバトルマシンズフルブーストの効果を発動!バトルマシンズ イーストオーファイブのパワーを1200上げる!」
 イ―ストがマシンガンを思い切りたたきつけて苦無を大きく下がらせ流々水をひるませ、続けて、マシンガンを振り回して追撃をかけて行く!
 が、流々水は下にもぐるように泳いでマシンガンから回避、今まで水中ということを感じさせない動きばっかりだったのにずるい!でも泳いでいる最中ならば・・・
 そんな考えいざ知らず今度は一直線に業々火が走ってくる!
 ええい!でも、画面にはバトルマシンズフルブーストの相殺判定出てないんだよね、ようし!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚持って表にしつつ1番に移し、
 「僕はバトルマシンズフルブーストのコストとして機原砂風・砂原の鉄欠を指定!機原砂風・砂原の鉄欠を1番に設置し、そのジェイルとモンスターの効果を発動!」
 突如、左手の方から鉄の破片が飛んで来た!鉄の破片は疾々風に向かって行き、疾々風はこれを無碍なく右手の苦無で弾く、
 やはり苦無機賀流 疾々風に相殺されたか、でも!!
 一方のイーストは、向かって来る業々火に向かって銃を乱射する!
 ダダダ・・・
 業々火はこの銃弾を素早く前に跳躍して回避しつつイーストにその右手の苦無を突き立てようと振り上げた!
 今度もマシンガンで防ごうとするイーストだが、不意に業々火が苦無の角度をより縦に突きつける!
 そうか、狙いはイースト本体ではなく、マシンガンそのものか!
 このままだとマシンガンが破壊されてしまう!
 そこに鉄の欠片が飛んできてマシンガンを弾く!
 カツッ!
 それによってマシンガンが少し後ろに行き、苦無が少しかするにとどまった!
 外したことに気づきあわてて後ろに下がる業々火!
 よし、今だ!
 右手を前に出し、宣言!
 「僕はバトルマシンズ イーストオーファイブの効果を発動!疾々風、業々火、流々水をまとめてトラッシュ送りだ!」
 ダダダ・・・
 業々火が後ろに下がるのを見逃さずにイーストがマシンガンを放つ!
 業々火はあわてて苦無で防ごうとするも、防ぎきれなかったのか弾丸を受け、爆発!消滅!!
 続けてイーストは流々水にマシンガンを向ける!
 慌てて左足側に走って避けようとする流々水、
 がここでイーストがいきなり床に落ちた鉄片を拾い上げ、流々水の行く先に向かって投げる!
 右手の苦無でこれを弾く流々水だが、その瞬間、少しだけ動きが鈍った、
 そこにイーストはマシンガンを打ち込む!
 ダダダ・・・
 宙に飛び避ける流々水、そこにイーストがマシンガンを向け、フォローのためか疾々風が走り込む、
 これを読んでいたかイーストが疾々風にマシンガンを向ける!
 反射的に右手側に跳んで避ける疾々風、
 だが、イーストは銃を撃たず、ちゃっちゃと照準を流々水に戻し、トリガーを引いた!
 ダダダ・・・
 あえなく銃弾を受け、爆発、消滅する流々水!
 が疾々風がイーストに突っ込んでくる!
 これを左足蹴りで対処するイースト、軽く右足側に跳んで避ける疾々風!
 が、ここでイーストが銃の引き金を引きつつマシンガンを疾々風に向かって振り回す!
 ダダダ・・・
 疾々風はあわてて右足側に跳んで避けるも、銃弾が右足に当たったのか右足に穴が開く!
 同時に、向こう側のニンジャカーのタービンにもカツンという音と火花が発生、マシンガンの流れ弾が当たったのか、タービンの動きが鈍る!
 「嘘ん!?」
 疾々風がひるんだすきを見逃さず、銃を放つイースト、
 左足側に跳ぼうとするも右足のダメージが効いたか少し動きの鈍い疾々風、
 疾々風はそのまま銃弾から逃げきれずに弾丸を受け続け爆発!消滅!!
 イーストの右足中ほどが飛び出してそこにイーストは右手のマシンガンを仕舞いつつ飛び出した場所を押して戻し、
 頭を伏せるように収納しつつ両腕を体の方に引っ込めて戻しながら左右の足を内側に移動させ一体化、つま先を一気に上げて戻しつつ前に倒れ、
 胸部を頭の上にまで回転させて前部に戻し、前に倒れて新幹線に戻り、
 踵を返してカーディンの後ろに回り込んでカーディンを前に押し一気に加速させる!!
 「ねぇちょっと、これどうにかしてよ、ちょっとぉーーーーー!!」
 
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