バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

新事実と目的への手がかり/9 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン16 新事実と目的への手がかり9
 
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 「ええっと、ここを左だっけ・・・?」
 こちら含め三方に分かれた道を左に曲がり、そのまままっすぐに進む、
 「それにしても、オブシデ、だっけ、一体どんな部屋なんだろう・・・」
 「さぁ、ま、私のデータにはない、それに、地下だというならエルドガンの時の様に研究所かもしれない」
 「確かに・・・」
 部屋というものは人の心を映す鏡とかいうけど、実際のところどうなんだろうか・・・?
 等と考えている間にも、先斜の方に光が見えてきた!
 よし!エルドガンの方もちゃんと扉開けておいてくれてたみたいだ!閉まらないうちに急いで走って飛び込む!
 そこにあったのは、暗い中、広い中で大量の縦型サーバーが並べられた場所である、右手の方は、
 反対側、左手の方はまるで壊れた武器庫の送呈である、壁には盾、黒い剣、銃などが並べられ、床手前にはボルトとナットが組み合わさった物を含めた、こちらで言うエンジンのようなものが、組み立て途中で放置されていて、それらが奥の方にある白いデスクトップパソコンを通じて黒いケーブルでサーバー達と繋がっている、
 ただし、さっき言ったように壊れているのだ、いくつもの丸いクレーターのようなものがあり、誰かがとてつもない力で壁床に八つ当たりしたかのように見え、それにそこにあった物達が巻き込まれ、破壊されている、なぜかサーバー群は一切破壊されていないのが逆に不気味ですらある
 また、中央からは巻貝の様な通路が時計回りに僕達の後ろ側壁の方の天井に向かって伸びているが、それは残念ながら上が閉じられてしまっている
 「カーディン、これは・・・?」
 「全て動いていないな、サーバーも」
 「え・・・?」
 サーバーも、だって・・・?
 確かに、駆動音のようなものは全く聞こえてこないけど・・・?
 「私の見立てだと、物理的に、ではなく、ウィルスなどで内部から壊れているように見える、内部のデータを消去するためだろうか?電気は通っているのだが一向に動いていない・・・」
 電気が通っているのに、か、確かに、それなら・・・あ!
 「カーディン、他に、電気が通っているけど、こう、変な通り方してる物ってない?」
 「ん?それなら、奥の黒い剣などがそうだが、ほら、柄の部分だけ残っている」
 「あれか!」
 カーディンが指摘したパソコン右手側の壁にある黒い剣の方に走る、中央に緑の三角の宝石が埋まり、巨大な黒い刀身と布の巻かれた黒い柄に金色のラインが中央の宝石からいくつも走るように作られたいかにも、な奴である、
 ただし、そのほとんどが壊され、刀身は中央から根元付近にかけ砕けて部屋に散りその場に残っておらず、柄も四分の三程が折れ、中央の宝石にはひびなど入っている、
 「カーディン、触ってもいい?」
 「いいと思うが・・・」
 よし!
 両手で、剣を持って、お!なんか、上から右回りに回りそう、ビンゴだ!!
 思い切り、そちらの方に、回す!
 ゴゥン!
 上に向かう通路の上部分が下に降りた!よっし!!
 「双歩、行くぞ!乗り込め!」
 「うん!」
 カーディンの声に応え、そちらの方に・・・と、その前に・・・
 右手を左の内ポケットに入れ、長方体の物体を取り出す、
 それは、上白下黒で、中央にパトライトと羽を模したエンブレムが付いている、
 それを適当に周りに振り回しつつ幾度も幾度も右手親指のそばにある丸いスイッチを押して行く
 「双歩?」
 「もういいよ、行こう!」
 急いで右手の物を左内ポケットに戻し、カーディンの助手席の方に駆けよって右手でドアノブを引いて開け、助手席に座り、窓左のドアのロックを押し閉め、左肩上のシートベルトを伸ばして右腰近くの金具に付ける
 「さぁ、走り出すぞ!」
 カーディンが中央の通路を上に上がって行き、通路に沿ってぐるりと回って、上に出る!
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