カードゲームライトノベル Wカードフュージョン16 新事実と目的への手がかり19
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まずは、チャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し
「リチャージ!」
「リチャージ!」
同時に、レオン君のチャージゾーンの表のカードを裏に返した後の声が響き渡る、
対し、リュッケンは殴られた衝撃からかようやく立ち上がり
「ガァオ!」
ビックハンドを吠えて追い払って、レオン君の方を見て固まっている、どう攻めるべきか思案しているのだろう、レオリングのあの猛攻を見た後なら、少し考え込むのも仕方ない、
その間にもビックハンドはいつの間にか消え、チャージゾーンにカードが移る、おそらく、獅子インフィクト!!フルメタルリングインフィクト!!の効果だろう・・・
なら、こっちはその間に準備を進められるだけ進めますか、
右手で山札の一番上のカードを引き、
レオン君の方も右の手で同じようにカードを引いて
「ドロー!」
「ドロー!」
お、こいつは・・・
引いたカードを持ちながら、ついでとばかりに左手のカードを一枚引き、二枚のカードを前に出し、宣言!
「僕はフィッシュフライ・タルタルを発動!スライスフィッシュ&フィッシュボーンスープをトラッシュに送り、山札から三枚引く!」
と、目の前に銀の魚が泳いできた、あれは・・・スズキ!!
そこに包丁が現れ、スズキに振り下ろされ、スズキの頭が切り落とされる!
ザシュ!!
そこから前の方に包丁が行き、胴体の部分、少し右半身側を一気に下ろし、返す刃で少し左半身側も斬る!
ザザザシュ!!
そこで下にまな板が現れた!そのに右半身側の切り身が横たわり、その上で包丁がスライド!鱗が剥がされ、
切り身の上に塩とコショウが降りかけられて、
さらに、白い薄力粉が降りかかり、その横にボールと白い卵が出現、ボールに卵がぶつかっていき
ガッ!!
卵にひびが入って卵がボールの上に移動して開かれる
パカッ!!
中に黄身と白身が入り、そこに木の調理箸が出現、ボールに差し込まれて、卵をかき混ぜて行った!
チャチャチャチャチャチャ!!
続けてボールの中には先ほどの切り身が放りこまれ、卵がたっぷりつけられ上げられると、
その上に四角いパン斤が出てきて、包丁がそのパン斤そ縦横無尽に斬って行く!
ザシュ!!ザザザザザシュシュシュシュシュ!!
結果、パン斤は粉みじんに斬られ、卵が付いた切り身の上に降り注いで、
その下にボールに替わり、油が大量に張られて下に火のついている黒の大なべが出現、魚の切り身が、その中に放り込まれた!
ジュウウウウウ!!
魚の切り身がこんがりときつね色に染まって行く、
・・・何かしら視線を感じるけれども・・・
と、今度は魚の左の方の切り身がまな板の上に行き、包丁が一気にスライド!切り身の鱗を取って、
白銀の幾縦の残光と共に切り身を薄く切って行き、そこでまな板が斜めに傾いたと思ったら、切り身を包丁が下の方に押して行って、
下の方には気付かぬ間に青と白で海の高波が描かれた四角い長方形の皿があった、少し奥に細く切られた大根が、右手手前の方に薄緑のわさびが盛られたその四角い皿に切り身が乗せられ、
今度は真ん中の切り身の下に大きな、水を張った鉄の鍋が出現、鍋の下に火が付いて、真ん中の切り身が頭部と共に放りこまれ、
鍋の上に味噌の入ったお玉が現れた!、お玉が鍋の中に入って調理箸により
チャチャチャチャチャチャ
味噌が鍋に溶かされていって、その上にねぎと白菜がいきなり出現、それらに包丁が向かって行き、ねぎを斜め均等に、白菜を四角四面に斬って行く!
サシュ!!ザザザシュ!!
それらは即座に鍋に投入され、鍋には次いで塩がパラパラと振りかけられ、
すると、さっき、味噌を入れていたお玉の中に味噌が無くなり、そのお玉が鍋にできた味噌汁を掬い上げて、
そばに出現した外黒内赤の木の椀に注ぐ、
そして、左手手前に刺身を乗せた長方形の皿が、右手手前に味噌汁の入れられた木の椀が置かれ、
一番左手側に白ごはんのも割れた白い椀が、一番右手側にきゅうりとナスの漬物と黄色いたくあんが短冊切りされて置かれた白の丸小皿が、その奥に黒色醤油の入った白と青色の小皿が置かれ、
そこで中央にキャベツの千切りが奥に乗りその右側少し手前に八等分トマトが二切れ置かれている白の大きな皿が出現し、
先ほどの油の張られておる大きな鍋に調理箸が入れられて、そこから、きつね色にこんがりと揚げられた魚のフライが上げられ、白い皿の中央に置かれた!
さらに、その切り身に向かいマヨネーズと卵の切り身に微塵に切られたピクルスが混ぜられているソースがかかって、
と、さっきの調理箸とは別の木の箸が、左手手前に木の箸置きが置かれ、その上に置かれた!
そしてその木の箸が浮かんで、魚のフライの左手の方に刺さり、箸が開き、
ザクッ!!
っと、身を分けると、左手側の小さい方の身を掴み、切り身中央のソースをまとわせ、
僕の方に飛んでくる!
パクッ!
思わず口で受け止めた!
ううむ、魚のうまみと衣の軽硬い食感が癖になりそうだ・・・
と、そう思った刹那、目の前のセット一式が消え去っていた・・・
ああ、もったいない、そんなことを思う間にも、いつのまにか全員の視線がこちらに向かってきていた、
どうやら、色々やってる間、皆がどう行動するか判断できず色々計りかねていたようである、慣れていたはずのカーディンも動かなかったのはそれによって相手が僕に攻撃してくるのを警戒したせいだろう、そうに決まっている、
さて、山札の上三枚に右手をかけ、引くっ!
出てきたのは、バトルマシンズ バトルポリストレーラーとレオリング・メタル、それに・・・おーし、これなら・・・
引いた三枚を一旦左手の手札に入れ、その左手の手札から一枚引いて1番に裏側で置き、続けて、もう一枚引いてチャージゾーンに裏側表示で置き、
「セット!」
と、これを見たレオン君も慌てて動きを取り戻し、右手で左手の手札から一枚引いて1番に裏側で置き、次いで同じようにカードを引いてチャージゾーンに裏側で置き
「セット!」
宣言!
ここでリュッケンが目が覚めたようにカーディンの方に向く
「な、なめるなよ!」
アリスの方も動く!
「レオン!行くわよ!」
そして、それらを見ながら、僕は1番に裏側で置いたカードを表に!同時に、レオン君も1番に裏側で置いたカードを表にした!
「オープン!」
「オープン!」
「バトルマシンズ バトルポリストレーラー!!」
「レオリング・メタル!!」
と、右手後ろからポリスカラーのトレーラーが走ってきた!
少し小さめの前部が上白下黒で塗り分けられ、上部中央に左右にまで伸びる上下に狭い窓が存在し、屋根上にパトライトを頂き、少し大きめの後部は前の方が左右上下に少量狭目で、後ろの方が真っ黒で少々大き目である、
「あいつが来たってことはそろそろか、なら!」
リュッケンがその右爪を振り上げ、トレーラーに向かう!
「そうはさせない!」
「グルォオオオオオ!」
カーディンが向かおうとした瞬間、レオリングが大きく吠えた!
「グォッ!」
その声を聴いて、リュッケンの足が止まる、まるで、この間にどうにかしろとレオリングが言っているようだ、
「こ・・・このぉ・・・いい加減に・・・しやがれぇ!!」
リュッケンの気合の一言と共にリュッケンの体が大型化し始めたのか少しずつ膨らみ始める、よし、今のうち今のうち
「レオン君!コストの見せ合いを」
「はぁっ!」
僕が言った刹那、レオン君にアリスが肉薄、その傘を振り下ろす!
「でやぁ!!」
むやみやたらと気合の入った声と共に、レオン君が右足を振り上げた!
ガッ!
傘と右足が互いに組み合う!
「ふふふ・・・いつまで持つかしら」
「なに、すぐだ」
レオン君がその状態で右手でチャージゾーンのカードを四枚前に出す、マジでか・・・
「双歩君!」
「ああうん!」
おっと、驚いてる場合じゃないや、レオン君は無理を押してあの恰好をしてるんだから、リュッケンの方も早い内にどうにかしないといけないしね!
右手で三枚のカードをチャージゾーンから前に出す!
「それでいいな、それなら、」
「表に!」
僕が前に出したカードを表にすると、レオン君も表にしてきた!
向こうはリュッケンとアリス自身の召喚!そして魔法陣も少し光を強めて弱まり稼働している様を見せる・・・!!
まずは、画面のリュッケンの側で表になったカード!リュッケン 受際鈴拳 脚狼獣にリュッケン 狼拳奥義 狼狼狼撃の構え 拳牙狼獣、リュッケン 先狼拳 牙狼獣・先とリュッケン 狼拳奥義 鋭斬斬爪、
続けて、アリスの側で表になったカード!弧白兎 うさぎの兵隊再行進、弧白兎 うさぎの不退転クラッシュ、弧白兎 うさぎの兎力兎々うさうさパワジン、弧白兎 兎の陣立てジンジンダテ!
そして、レオン君の方で表になったカード!爪銃獅子ズ・レオグレイツ、獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!、獅子インフィクト!!フルメタルリングインフィクト!!、獅子カノン!!パワーキャノンボール!!
最後に、僕が表にしたカード!バトルマシンズ カーディン カーモード、バトルマシンズ ビックハンド、バトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2、
おっし、これなら、発動、召喚できるカードが、僕の方が二で、向こうの一枚を上回っている!
「僕は爪銃獅子ズ・レオグレイツのコスト軽減効果を発動!獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!を裏に!」
レオン君がコスト軽減効果を宣言してきた!よし、次は僕の番!
右手で1番のカードと前に出した内一枚を山札奥のトラッシュに置き、そのまま前に出した一枚を1番に、もう一枚をチャージゾーンに裏側で置き、
「僕はバトルマシンズ カーディン カーモードを3番に召喚!その後、バトルマシンズ カーディン ロボモードVol2を再び3番に召喚!そして、バトルマシンズ カーディン カーモードのコストにはビクトリーカーディンを指定!バトルマシンズ カーディン ロボモードVol2とバトルマシンズ バトルポリストレーラーをコストに、ビクトリーカーディンを1番に召喚するっ!!」
「よし!フュージョン合体だ!!」
リュッケンが動きを止めている間に、カーディンがその右手をバトルポリストレーラー、トレーラーに向ける!
「バトルポリストレーラー!!フュージョン合体!!」
トレーラーの窓が一瞬光りつつトレーラーの下から炎が噴きだし、トレーラーの前部が上に上がって行き、後部が下に行って、前の方が上に、後ろの方が下になり、
そこで後部が左右に離れつつ後部端上から黄色いつま先が上の方に曲げていたのを下に降ろすがごとくに降ろし飛び出させ、
トレーラーの前の方後ろ下部分が腕を後ろに伸ばすように出て、前部から上に白く四角い何かが飛んで行った後、前部が左右に割れて、前部を横に、飛び出たその下部分をその下にするように移動、転回、
前部下がタイヤを外に出すように回転し、その端から両の拳が飛び出して、
前部が両肩に、その下が両腕になるように移動して
「とぅ!!」
そこにカーディンが、跳ぶ!
「待ちやがれ!」
そこに、大きくなり全身を筋肉を模した所々光る鎧で身を包み左目に赤いレンズのスコープを備え右手上に円筒状のキャノン砲を着け、レオリングの咆哮の呪縛からようやくのがれたリュッケンが走ってきた、でも、もう遅い!!
カーディンが頭部分をパトライトごと下に飛び出させ、そこで頭とパトランプ以外が車状態に戻りながら、タイヤを下にして二つ折りになり、180度前後反転、
車前部を前にしながらトレーラーの胸部に収まり、上から先ほどトレーラー前部から射出された白い四角いパーツが降ってきて、カーディンの頭に覆いかぶさり、その衝撃で頭がパトライトを胸部に収納するように一気に下がる!
降ってきたもの、それは、無骨な角の目立つ金属の兜であり、頭の上に真四角のダクトが、左右に沿うようで長方形な同じようなダクトが付き、口元には下に四角いでっぱりの付いた金属マスクが付いていて、
額には羽とパトライトを模した金のエンブレムが付き、
と、胸部に収まったパトライトの下から二つのパトライトが振り子が上がるように出てきてX字のパトライトとなり、さらにその下から黄色い翼を意図したパーツが出てきてそこに収まり、
そして、X字のパトライトの下二つが上に上がり、上下にVが重なったVVの形となり、パーポーパーポーと光りながらカーディンがトレーラーと共に着地!!
ズシィイイイイン!!
地上から砂ぼこりを上げながら目を光らせて、両腕を上に上げ、そこから左拳を下げつつ右の拳を少し前に出し、構えて
「ビィクトリーィイイイカァーディィイイイイン!!」
叫ぶ!!
「っち、間に合わなかったか」
リュッケンの悔しそうな声が響き渡る、さて、続けて・・・
「僕はビクトリーカーディンの召喚効果・合体適応!!を発動!!これでビクトリーカーディンに対してリサイクルカードやスマッシュカードが使える!!」
レオン君の足を、アリスが思い切り弾き、レオン君が後ろに跳び、下がる、そこでアリスが左手からトランプをけん制代わりと投げ
そこにレオリングが突っ込んできてトランプを弾いた!
「なっ・・・!?」
レオン君が跳ぶ!
「手加減はするなといったよな?」
レオリングの背中に乗り、走り込んで端に右足をかけ、一気に突撃!
アリスが傘を開き、前に出し、防ぐ!
「こんなもの!!」
勢いに乗るレオン君の右拳一閃!アリスの傘が後ろにずれレオン君が着地
「はっ!」
前進追撃の左拳によって傘ごと完全に吹っ飛んだ!
「でりゃあ!!」
こっちはリュッケンがビクトリーカーディン、Vカーディンに対し、右手の爪を振り上げ大きく振るう!
「はっ!」
Vカーディンが左腕を外側に大きく振るってこれを弾きつつ右拳を突き出す!
「おっと!」
リュッケンがこれを左手で受け止めつつ右膝を振り上げ、
ん?Vカーディンがこっちをチラリと見た?何かやらかす気か!?
急いでVカーディンの斜め左後ろに走り、その間にもリュッケンの左腕をカーディンが右手で持ち、リュッケンが繰り出した右ひざを後ろにのけぞって避けながら思い切り後ろに転回つつリュッケンを一本背負いで前に投げとばす!
「たあっ!」
「うおっ!?」
リュッケンは背中をしたたかに打ち付け、僕の方にまで衝撃風が来る、しかし、リュッケンはすぐに両足と左手を使い、足側に立ち上がり、素早くVカーディンの方を向く
「やはり、これを持ち出さねばならないか・・・」
「そうだ、出し惜しみは無しだぜ?」
Vカーディンが右の手で右足の外側を押す、すると、そこが外側にスライドし、中から黄色い剣の柄がとびだしてきた!
Vカーディンはそれを右手で持ち、引き抜く、出てきたのは、Vカーディンの胸のパトライトと同じものがつばに付いた、白刃の両刃剣!!
右手に剣を持ったまま右足外側を押して元に戻し、剣を両手に構え、リュッケンと対峙する、
アリスが、吹っ飛ばされる中で両足を使い、踏ん張る!
「これなら?」
アリスの目の前にあったのはあの光る陣だ!
そして、そこから光が吹き上がり、収まる、そこに残ったのは、巨大な光の弓矢!
あれって、もしかして、以前巨大兎が使ってたものか!!
アリスが傘を右手首に下げつつ弓矢を持ち、横方向に弓を向け、矢をつがえ、思い切り、放つ!!
狙いはレオン君!
「っち、」
レオン君がこれを右手に動き、避けた!
同時にレオリングも左前足側に曲がりつつ動いてかわす、いくらレオリングでも、あれを受ける気にはなれないか・・・
「行くぞ!」
「グルォ!」
レオン君の声にレオリングが答え、アリスに向かって走り出す!
「はっ!」
一方こちらはVカーディンが剣でいきなりリュッケンを突いていく!
「おっとぉ!!」
リュッケンが左手側に避け、右手爪を振り上げ肉薄!しかし、Vカーディンは右足で蹴り付ける!
「おごぅ!!」
ひるみ吹っ飛ぶリュッケン、そこにVカーディンが一気に前進して跳躍!ジャンプ斬りを叩きつけて行く!
「甘ぇんだよぉ!!」
それをリュッケンがタックルで吹っ飛ばす!
レオン君に向かいアリスが二発目の矢をつがえ、放つ!レオン君は、今度は左手側に動き、避ける
「なら、これならどう?」
アリスが真上に弓と矢を放り投げ、続けて傘も放り投げると、両手にトランプの束を出現させ、これも真上に投げる!げっ、あれは・・・
そして、もう一度トランプの束を上に投げた後、トランプがヒラヒラと舞う中で、降ってきた傘をその右手に取り
「はっ!!」
金の粒混ざる衝撃波と共に、金の粒をまとったトランプを吹き飛ばす!
やっぱり来た!流れ紙を避けるためにあわててVカーディンの陰に隠れ、
って、あれが来たってことは、あれを避けたレオン君を狙うつもりかっ!?
「吠えろ!レオリング!!」
「グルォオオオォオオオォオ!!」
レオリングの咆哮により、衝撃波は打ち消される、が、トランプは向かってくる!
しかし、レオン君は自身に向かってきたものを体を右足に少し動かして避け、次いで左足に動かして避ける!
ううむ、動きに無駄が無い・・・
が、いつの間にかアリスがその両手に弓矢を持ち、レオン君につがえていた、
さらに何と、下の陣から噴出した光が、全て矢に集まって行っているように見える・・・
「はっ!!」
裂ぱくの気合いと共に放たれる矢、それは放たれた瞬間にエネルギーが解放されたように巨大になり、あたりに衝撃を走らせつつ、全てのトランプと衝撃波を吹き飛ばしながら突っ走る!!
あれを放つための衝撃波とトランプか!速い・・・あのタイミングだとレオン君が避けることもレオリングが助けに入ることも出来ない・・・
レオン君の目前に迫る矢、それをレオン君が横から右手で掴んだ!
「なっ!?」
目を見開き驚くアリスをしり目に、右手から煙を上げながらレオン君は力ずくでその矢を握り折った!
「ふんっ!」
バキィ!!
全方位への衝撃波を伴い消滅する矢、その衝撃にアリスの動きが止まり・・・
次の瞬間、走り込んだレオン君の右拳がアリスの左頬にねじ込まれていた・・・
リュッケンの右の爪が振り下ろされ、Vカーディンが慌てて剣で防御!
そこで思い切り弾き返し
「ならこっちは!」
リュッケンの下からの左の爪がVカーディンの右足を貫く!
「ぐぁ!!」
が、ここでカーディンは自分の足も顧みず、剣を逆手にして足を貫くリュッケンの左手を狙い、貫いた!
「がぁっ!!」
リュッケンが左手を裂かしつつも飛び退り、離れ、Vカーディンが姿勢を正す勢いを利用し、追撃!
その勢いで一気にリュッケンに詰め寄り
「しまっ・・・」
下から叩き上げ、順手に持ち替えつつの返す刃で叩き斬った!!
「がはっ・・・」
リュッケンが後ろに跳び退り、Vカーディンがさらに追撃を駆けて行く!
「ぐっ・・・」
アリスが立ち上がり、レオン君が左拳を振り上げ駆ける!
と、リュッケンの目付きが鋭く変わる!
「ガァアアアアアアア!!」
両手を振り回し、辺りに斬撃を飛ばしまくり始めた!
「ぐっ!!」
Vカーディンは慌てて僕の前に来
「はっ!」
向かってきた斬撃の一つを斬り飛ばす!
しかし、その斬撃は分裂しつつもしつこく残って一つが左手の方にいたキューブに直撃し、キューブを真っ二つにして爆発、消滅させた!!
「スケルトンキューブゥウウウウウ!!」
さらに、斬撃はレオリングの方にも向かって行き
「グルォ?」
カーディンの声にこちらを向いたレオリングの左前足のサーミットを斬り飛ばし、戻ってきたザッシュも叩き斬った!!
「グルォッ!?」
そして、Vカーディンとレオリングにかすり傷を付けて行く・・・
「ぐっ!!」
「グルォオオオォ!!」
「がぁあああ!!」
次へ
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