バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

戦獅の咆哮/9 カードゲームライトノベルWカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン8話 戦獅の咆哮9

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 まずは、緑の半透明の板、右側にある、今は何のカードも置かれていないチャージゾーンに向かって、
 「リチャージ!」
 レオン君が突如、右手を掲げ
 「来い!!」
 叫ぶ!!
 早速来るのか!
 手早く右手で山札の一番上のカードを引き、
 「ドロー!」
 いきなりカーディンの左後ろから濃緑の鉄獅子が襲い掛かってきた!!
 緑色の金属の外骨格が顔、胴、尾を覆っていて、
 その金属とは別の白い金属で四肢や牙が構成され、
 鼻や胸部首元から中央に黒い塗装が施されており、赤い機瞳を持っている、
 まずい!今は何のカードも使えない!
 「なんの!!」
 が、カーディンはいきなり体を左後ろに曲げ、向かいきた濃緑の獅子の顔を右手で正面から掴み、
 そのまま体を元に戻しつつレオン君に向かって叩きつける!
 「ちっ!」
 レオン君の舌打ちが聞こえ、レオン君は即座に後ろに下がり、その獅子を避けた!
 ズドン!!
 地面に叩きつけられ、盛大に大きな音を立てる濃緑の獅子!
 「どうだ!!」
 カーディンが得意げに言いつつ、右拳を前に出しつつ構える!
 よし!これなら置くカードをじっくり考えられる!!
 ええっと、今の手札はさっき引いたバトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2
 に、加え、バトルマシンズ カーディン カーモード、フィッシュフライ・タルタル、バトルマシンズ ライフブレイカーS・L、バトルマシンズブースト、バトルマシンズブースト Vo、この六枚だ、
 でもな、あの濃緑の獅子
 「あれって・・・レオンの仲間のチタンファングレオじゃないか・・・?」
 まわりの子供達の誰かがつぶやく声が聞こえた、
 そう、あいつは前に出てきたチフレ、いや、合金獅子 チタンファングレオだ、
 つまり、前と同じパターンで来る可能性が高いってわけで、ここは・・・
 「カーディン!少しの間援護なしで行ける?」
 「まかせろ!」
 カーディンが不意に僕の前に向かって歩き
 「それが勝利につながるのなら、」右の拳を胴の前、レオン君たちの方に出して構え「私は耐えてみせる!!」
 言い切った!
 よし!!カーディン、信じてるよ!!
 右手に今持つバトルマシンズ カーディン カーモードのカードを左手の手札に加え、
 続けて、左手の手札からバトルマシンズブーストのカードを右の手で引いて緑の半透明の板中央少し奥の1番の場所に裏側で置き、
 さらに、もう一枚、左手の手札からカードを引いてチャージゾーンに裏側で置いて、
 「セット!」
 「やっぱり、あれってレオンだ!!」
 「すげぇ!!本物だぜ!!」
 右側奥の病院の方から突如声が聞こえてくる、
 見ると、そこには逃げ遅れた男の子二人がいた、緑と薄黄色のシャツに薄青のズボンをそれぞれ着た僕よりも少し年齢低めの男の子たちだ、
 まずい!あんなのレオン君に言ったら・・・
 レオン君が二人の方に視線を向けると、即座に跳んで飛び蹴りを
 ズドン!!
 だが、いつの間にかカーディンが動き、その右足を子供たちの前に出し、レオン君の蹴りを受けた!!
 「一般市民を傷つけるのはやめてもらおうか」
 「ちっ」
 レオン君が舌打ちした後、目を細めて子供たちをにらみつける
 「おい」
 「はっ、はぃいい!!」
 「はぃいい!!」
 子供達が驚きレオン君を凝視したまま一気に背筋を伸ばす
 「気が散る、黙るか、去るか、それとも、死ね」
 「はっ・・・」「はっ・・・」
 子供達がレオン君を凝視したまま体を震わせ
 「はぃいい~!!」「はぃいい~!!」
 急いで病院の左端の向こうの方に駆けて行った、
 この調子で全員いなくなってくれるとすこぶる助かるんだけどな・・・
 さて、こっちはこっちでどうにかしないと、
 右手で1番に裏側で置いたカードを表にしつつ、
 「オープン!!」
 レオン君が元の場所に一気に跳び、濃緑の獅子の方を向き
 「とっとと起きろ!!」
 右足で一気に蹴り上げた!!
 濃緑の獅子は吹っ飛び、体を反転させて何とか着地する!
 「グルォオオオ!!」
 次の瞬間、白と濃緑、二体の獅子が吠え、カーディンに向かって行く!!
 「何の!!」
 これをカーデインはチフレの方を右拳を突き出して吹っ飛ばしつつチフレの方に移動してレオリングの跳びかかりを回避、
 「これならどうだ!!」
 今度はレオン君の跳び蹴りがカーディンに向かう!!
 「まだだ!!」
 カーディンはこれをレオリングの胴を無理やり持って振り回すという形でレオン君を弾き飛ばす!
 「なにっ!?」
 レオン君はそのまま地面に叩きつけられた!!
 だが、これにはさすがにレオリングもふり回されてばかりではなく、左前足を胴を掴むカーディンの下側の腕に突き立てた!!
 「ちぃ!!」
 すかさずカーディンはレオリングを前に放り投げ、僕の方に走って戻ってきた!
 どうやら、傷つけられた部分はすぐに離したせいか少し傷が付いただけのようだ
 と、レオン君が上半身を起こして立ち上がり
 「やはり、二体同時では戦力が分散するようだな、レオッ!!」
 「グルォォォオオオ!!」
 突如、チフレが上空に跳ぶと、チフレの顔前面、鼻部から口部全体が分離して、胴体の両前足が後ろに回りつつ両後ろ足が前に回って両前後足が一体化、
 さらに、残った顔部分がまとめて前の方に二つ折りされつつ胴部と共にレオリングの背中に合体し、
 続けて、残ったチフレの顔前面がレオリングの顔前面に覆いかぶさるように合体、
 四つの牙を持つ獅子が、顔を上に上げ、大きく吠えた!!
 「グルオォオオオオオオオオオオオオ!!」
 っつ、やっぱり来たな!!
 って、あ、緑の画面に合金獅子 チタンファングレオを召喚した時のコストが映った!!やっぱり、爪銃獅子ズ・レオグレイツがコストか!! 
 しかも、爪銃獅子ズ・レオグレイツが、自身のコスト軽減効果で裏側表示となる、
 っと、そうだ、いけない!!
 右手で表にしたバトルマシンズブーストのカードを持ち、裏にしつつチャージゾーンに置く、
 「行くぞっ!レオ!!」
 「グルォオオオオ!!」
 レオン君とレオリングがカーディンに向かって走り出す!!
 「来いっ!!」
 カーディンが気合を入れて構えた瞬間、レオン君がカーディンに向かって右足跳び蹴りを繰り出そた!!
 これを両腕を前に出して受けるカーディン!
 「ぐっ!!」
 すると、レオリングが左の方から僕の方に回り込んできたっ!?
 「双歩っ!?」
 「どこを見ている!!」
 レオン君が地上に着地しつつ超跳躍右アッパー!
 「くそっ!!」
 カーディンはこれを後ろに下がって避けるも、斜め前に跳んだ上空から続けてレオン君が右足蹴りを繰り出してくる、
 この蹴りに対し、カーディンは両腕を上に出して防御!!
 って、こっちにレオリングが来るっ!!
 「グルォォォオオオ!!」
 緑の画面にはまだダメージ判定もリチャージ判定も来ていないっ!!
 そして、レオリングが左前足を振り上げ、叩きつけてくる!!
 思わず、回れ右して逃げるっ!
 「でぇりゃぁああああ!!」
 ズゴン!!
 後ろから大きな音と何かが叩きつけられる衝撃が走る、
 チラリと後ろを見ると、僕のいた場所にレオリングが左前足を叩きつけているのが見えた、
 さらに、僕を追って走り出してくる!!
 慌てて僕は前に向き直って走る速度を上げ、
 うぉおおおお!!
 って、すぐに追いつかれるに決まってるか、
 思い切り反転し、姿勢を下げつつレオリングの下を潜り抜ける!!
 と、ここでカーディンに右足蹴りをかました後、降りてくるレオン君が見えた、よし、一か八か・・・
 思い切りレオン君の方に走り、その後ろを通りすがる!!
 次の瞬間、カーディンが思い切り後ろに下がった、
 よし、カーディンも意図を察してくれてる!
 そのまましばらく走り、チラリと後ろを見ると、レオン君にぶつからないように急停止するレオリングが見えた!!
 一瞬互いの顔を見あわせ、動きを止めるレオン君とレオリング、
 その間にも、僕は左の方に走り、僕の方に向かって走り込んできたカーディンと合流!!
 そして、レオン君とレオリングがこっちを向く、
 レオン君など、目じりを吊り上げ軽く怒っている感じがする
 「姑息な真似を!!」
 「グルォオオオ!!」
 「なんとでも言うがいい!!」
 そう、カーディンの言う通り、こっちとしては時間さえ稼げればいいのだ、
 と、今度はレオン君とレオリングが真正面から走り出し
 その勢いのままレオン君が左から右足で飛び蹴りを繰り出して、レオリングが右からカーディンに両前足を上げて跳びかかってきた!!
 この同時攻撃をカーディンは両腕を体の前に出して防ぐ!!
 「ぐっ!!」「このお!!」
 即座にカーディンが両腕を大きく左右に出し、レオン君とレオリングを弾き飛ばす!!
 よしっ!!
 あ!緑の画面に白文字で、
 ダメージ判定!!ライフカードを1枚引いて手札にしてください!!
 って出てる、さっさととって先に進もう、
 右手で一番左のライフカードを、引くっ!!
 出てきたのは斬り裂き、ギャリット、ザムライ!!、
 とりあえず、今は使わないとして左手の手札に入れて、
 「ターンエンド!!」
 レオン君とレオリングが向こうに着地し、こちらの様子を伺い・・・
 
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