カードゲームライトノベル Wカードフュージョン12話 参上、ブラックカーディン16
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「くそっ、ビックハンドに続きワイルドハンドまでも・・・」
「へっ、これだけじゃすまさねぇぜ!」
Bカーディンがキューブの方にその目を向ける、が、キューブは急いで後ろに跳んで下がり、Bカーディンの手の届く範囲から外れる
「ちっ」
Bカーディンが舌打ちの音を出し、ゆっくりとカーディンの方に向き直る、
さて、とりあえず、ワイルドハンドを倒したあっちの黒き機械の大撃倶津舎の前からかな、ライフカードを取れって出てるな、
それなら、一番右に残しておいたカードを右手で・・・取るっ!!
これは、スライスフィッシュ&フィッシュボーンスープ!!
こいつがあれば、追加でカードを引けるっ!
さらに、右手に持つスライスフィッシュ&フィッシュボーンスープのカードを左手の手札に加え、
その右の手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し、
「リチャージ!」
「なんてなぁ!!」
「行くぜっ!!」
バズーカ馬がバズーカをキューブに向けた!
「スケルトンキューブ!箱にっ!!」
が、次の瞬間カーディンの声に反応して箱形態に変形!
「このお!!」
鉄筒馬がバズーカをぶっ放して命中させるも、箱状態のキューブは軽く吹っ飛んだだけ、
床にカンカンと転がった後、壁にぶつかって静止し、人型に戻る、
さて、続けて、右手で山札の一番上のカードを引き、
「ドロー!」
「ちぃい!だが、まだだぜ!」
Bカーディンがカーディンに向かって走って行く!同時に、大筒馬がカーディンにバズーカをぶっ放す!
「まだまだ!」
カーディンはバズーカの弾を左手に避けつつBカーディンに向かって右足で回し蹴りを放つも、Bカーディンは後ろに跳んで回避し、
そこでキューブが走り込んできてその右拳を突き出した!
「ふんっ!」
これをBカーディンは自身の右の拳で迎え撃ち、思い切りキューブの右拳をキューブごと吹っ飛ばす!
「スケルトンキューブ!」
カーディンが叫ぶ中でキューブは何とか両足で踏ん張って持ちこたえ、そのままカーディン、キューブ、Bカーディン、バズーカ馬が硬直し、迎えあう構図となる、
さて今の内にこいつを・・・
右手に持つ今引いたバトルマシンズ マッスルモーターのカードを左手の手札に加えて、
左の手の手の札から二枚のカードを引き、前に出して宣言!
「僕はフィッシュフライ・タルタルの効果を発動!スライスフィッシュ&フィッシュボーンスープをトラッシュに送り、山札から三枚引く!!」黒と銀の縞模様の魚が僕の前に向かって泳いでくる!
・・・あれは・・・サンバソウッ!?
そこに包丁が現れた!
包丁は上からいきなりサンバソウの頭を切り離し、
ザシュ!
前から少し右半身側から包丁が入って行き、後ろまで行ったあと、返しに後ろ少々左半身の方からも入って行って三枚に降ろされる!
ザザザシュ!!
すると、木のまな板が現れた!
そこに右の方の切り身が横たわって、その上を包丁がスライド!一気に鱗をはがすっ!!
さらに、鱗のはがれた切り身に塩と胡椒がサッサッと振りかけられ、
白い薄力粉がドサッとかかり、その横に鉄半球のボールと卵が現れて、卵がボールの端にぶつかってひびが入れられボールの上に移動し、卵が開けられる!!
パカッ!
卵の中の黄身と白身がボールの中に入り、真上に木の箸が現れてボールに差し込まれ、箸が卵をかき混ぜて行く!
チャチャチャチャチャチャ!!
続けて、そこにまな板の上の切り身が放りこまれて左右に動かされてたっぷりと卵が付けられて上げられ、
その上に四角いパン斤が出現、卵の付いた切り身の上に移動して、突如、包丁がそのパン一斤を縦横無尽に切り裂いていく!
ザシュ!!ザザザザザシュシュシュシュシュ!!
切り刻まれたパンの粉が、切り身の上に降り注いで行き、
その切り身の下にボールに替わり油のたっぷり張られ下に火の付いた黒い大鍋が現れて、そこに魚の切り身が放りこまれた!!
ジュウウウウウ!!
魚の切り身が徐々に徐々に狐色に染まって行く・・・
ううむ、おいしそうだ、そういえば、まともな揚げ物三週間近く食べてないな・・・
すると、今度は左の方の切り身がまな板の上に移動して、包丁が切り身の上を撫でるように移動して鱗を剥がし、
切り身の上から包丁が薄く幾度も入って行って切り身を切って行き、
シュ!!シュシュシュシュシュ!!
と、そのまな板が斜めに傾き、下の方に四角い青と白の皿が現れた!海の高波が白青二色で描かれた長方形の皿だ!!
その皿に包丁で切り身が移動させられて落とされ、
今度は、真ん中にあった切り身の下に、水をたくさん入れて張った鉄鍋が出現、その鉄の鍋の下に火が付き、真ん中の切り身が頭部と共に放りこまれて、
そこに、みその入った木のお玉が現れた!
木のお玉は鍋の中に入って、さらに、箸が入れられ、かきまぜられていく!
チャチャチャチャチャチャ
味噌は鍋に溶けて行き、その鍋の上に白菜とねぎが現れ、たと思ったら、そこに包丁が飛んで行き、
白菜を四角に、ねぎを斜めに切って行く!
サシュ!!ザザザシュ!!
切られた白菜とねぎはそのまま鍋に入って行き、鍋に塩がパラパラと振りかけられ、
味噌をといて無くなったお玉が鍋の中にある味噌汁を掬ってそばに出現した外黒内赤の木の湾に注ぎ、
左手前に刺身を乗せた青白の皿が、右手の方に味噌汁が入れられた木の椀が置かれて、
一番左手に白いご飯の盛られた白椀が、一番右手の方に短冊切りのたくあん、なすときゅうりの漬物が置かれた白い小皿が置かれ、その奥に黒い醤油が入れられた白青の小皿が設置され、
それらの中央にキャベツの千切りが奥に、八等分されたトマトが二切れ、右奥に、それぞれ置かれた白く大きな皿が現れ、
先ほどから切り身を揚げていた大鍋に箸が入れられて、
きつね色にこんがり揚げられた魚のフライが上げられ、さっきの中央の皿に入れられた!
そこで、マヨネーズとゆで卵とピクルスが刻まれたものが混ぜられたソースがかかって、
さっきの調理用の箸とは別の箸が、左手の方に出現した茶色の木の箸置きのそのまた上に、右手の方を頭にして置かれた!
と、その木の箸が浮かんでサンバソウのフライの左側に刺さって左右に開いてフライを分け、
ザクッ!!
分けた左側の方の揚げ身を掴み、フライ中央のソースを左右に往復させてまとわせて、僕の方に飛んでくる!!
おもわずその揚げ切り身を口で受け止めた!
パクッ!!
この揚げたサクサク感、油のうまみ、魚の食感と染み出す魚汁、ああ、まともに食いたい・・・
そう思った刹那、目の前のセットは消えうせていた・・・
ううっ、やっぱり即消えるのか・・・せめてもう一口だけ・・・
「お前、いったい何してる!!」
なんて、思ってる場合じゃないよね
Bカーディンがこちらの方をじろりと見ていた
「延々となんかの演出なんかしやがって、何が狙いだ!」
「手札を増やしたいだけだっ!!」
「・・・」
え?そうなの?何言ってんの?と、Bカーディンの顔と雰囲気が語っている
「隙あり!」
そこにカーディンが突っ込み右拳を突きつける!
「うぉお!」
慌てて後ろに跳び避けるBカーディン
「どうした?よそ見している暇はないのではないか?」
「いや、でも、いきなり視界の端何の脈絡も無く料理なんか始まったら誰だって見る、ええい!」
Bカーディンが思い切り、右の拳でカーディンを殴り返し、カーディンもとっさに引いて再びこう着状態に陥る、
カーディン、サポートありがと、それじゃ、山札から上三枚を右手で、引くっ!
出てきたのはバトルマシンズスーパーフルブースト、バトルマシンズハイパーフルブースト、それに・・・
とりあえず、左手の手札に入れて、
このターンは、こいつだ!
左手の手札からバトルマシンズ マッスルモーターのカードを右手で引いて1番に裏側で置き、
続けて、バトルマシンズスーパーフルブーストを右の手で左の手の手の札から引き、チャージゾーンに裏側で置いて、
「セット!」
カーディンとBカーディンが足を右手にずらし間合いを測る・・・
1番に裏側で置いたカードを表に!
「オープン!!バトルマシンズ マッスルモーター!!」
「行くぞぉ!」
「来いっ!」
カーディンとBカーディンが走り出した!
そこに二つの、鉄の巨大モータと黒の巨大モータとが右左から飛んできて、間に入る、
それは、太く短い円柱状物体で一方の平面から鉄の棒が出ていて反対側の一面が四角く出っ張り、
出っ張っている部分の左右に薄く四角い穴開き金色のパーツが出ており、
そのモーターに上から下に直線的でカクカクしている割れ目がいくつもでき、辺りにパーツを吹っ飛ばして
カーディンとBカーディンをふっとばし
「うわっ!」
「うおっ!」
その中から、それぞれ、一体は両腕を上に、両足を左右に広げ、もう一体は両腕を下に、両足は前後に交差させたマッスルポーズをしている、
銅線と黒線の筋肉質な人型が出てきた!!
それは、それぞれの線がいくつもまかれて作られた人型だ!!
そいつらはここからは俺達の舞台だと言わんばかりに体中に力を込めてポーズを互いに交換して変えつつ主張している、
その様子に、
「あ、あぁ・・・」
「お、おぅ・・・」
カーディンとBカーディンを含めた一同が引いていく・・・
っと、今のうちに、右手でチャージゾーンのカードを二枚表に!
「僕はバトルマシンズ マッスルモーターのコストにバトルマシンズ カーディン カーモードと飛び出し、キット、ニンジャ!!を指定!!」
さて、向こうのBバトルマシンズ ブラックマッスルモーターのコストは・・・?
えっと、ブラックカーディン ロボモードと黒き機械の影分身、互いに追加の召喚は無し、っと、ブラックカーディン ロボモードは自身の効果でコスト二以下のモンスターのコストじゃ召喚できなくなってるしね!
互いに向かい合うマッスルとBマッスル、
ええっと、とりあえず、右手を前に出し、
「僕はバトルマシンズ キット・オブ・ニンジャの効果を発動!Bバトルマシンズ ブラックマッスルモーターをトラッシュに送る!!」
僕の宣言を聞き、キットが渋々動こうとする、
だが、Bマッスルの、右腕を力を込めて外側に出し背筋を見せつつ右の腕を上に曲げたポーズを見、
動きが止まってしまった、
あぁ、カード効果で相殺か、しかし、まさか筋肉ポーズで相殺されるとは・・・
いや、カード名は黒き機械の逸らし発破力なんだけどね・・・
じゃあ、今度はこいつだ!右手を前に出し、宣言!!
「僕はバトルマシンズ マッスルモーターの効果を発動!バトルマシンズ マッスルモーターのパワーを1200上げる!!」
すると、マッスルが、相手のBマッスルに対抗するように自身の背筋を見せつつ力強く両腕を上げ、左右の足を前後させる!
対するBマッスルも、対抗するかのように左腕を上げて前後に両足を出し、同じポーズを取り対抗する!!
同じポーズ、同じ自身の効果で相殺とは、やるな!よくわかんないけど!!
じゃあ、今度はこいつだ!
右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
「僕はバトルマシンズブーストの効果を発動!バトルマシンズ マッスルモーターのパワーを600上げる!!」
と、今度は互いに両腕を腰の後ろに回しながら体の右左を見せてサイドをアピールして、その筋肉を回して火花を散らす!
ギュイィイイイイ!
互いに筋肉の量と速度と火花が増えて行く!!
と、画面に黒き機械の発破力が映った、
向こうでは白熱した筋肉バトルが繰り広げられているがカード表示上では相殺である、
互いに銅線と黒線に火花を物理的に散らし筋肉をアピールするマッスルとBマッスル、
じゃあ、今度はこれだ!
右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
「僕はバトルマシンズフルブーストの効果を発動!バトルマシンズ マッスルモーターのパワーを1200アップだ!!」
マッスルが今度は正面から両腕を力強く下に下げて左右に両足を置いたマッスルポーズ!
対抗するようにBマッスルも力を込めて両の腕に力を込め、左右の足を少し広げて筋機を誇示!
ギュィイイイイ!
マッスルがまだまだと言わんばかりに胸筋に力を込めて増量させ、Bマッスルは背中に力を込めて背筋を増量させる!!
ギュィィィイイイイイイ!!
なんか、筋肉の火花が増量しまくってるんだけど、大丈夫なのか、これ?
が、二体はお構いなしに両足に力を込めて筋肉を増やしてついでに回転の速さと火花も増やしていき、
ギュィィィィィィイイイィィィイイイィィィイイイ!!
そして、とどめと言わんばかりに左右に足を置きながら全身に力を込めて筋肉の量と回転と火花を増量させながらその両腕を全力でゆっくりと最大限に上げて行き、
両腕を上げたマッスルポーズを決めた!!
チュッドォオオオオオオオン!!
あ、二体が物理的に爆発した
「マッスルモーターァアアア!!」
「ブラックマッスルモーターァアアア!!」
そして、一歩前に出てきていたキットが当然のごとく巻き込まれ吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられ動かなくなる!
「キット・オブ・ニンジャァアアア!!おのれぇえええ!!」
「それはこっちのセリフだぁあああ!!」
カーディンとBカーディンが走り出す!
と同時に、黒銃使い達も散開して僕の方に銃を向ける!
ええい!今頃っ!
急いでバトルマシンズフルブーストのコストとして飛び出し、キット、ニンジャ!!を表にしつつ
さっきの反対側のコンソールの裏に撤退し、
「えっ!?」
そこにいた研究員ロボの両足を両脇に強引に挟んで体ごと振り回し・・・
一方、カーディンとBカーディンが近づいていき、唐突にカーディンが姿勢を下げて下から回し蹴り!
「おっと!」
これをBカーディンが少し跳んで避け、そこにキューブが右拳を出して突っ込んでいく!
「甘いんだよう!」
そこのバズーカ馬が大筒をキューブに向ける、
あっ!やらせない!!
ここに僕が研究員ロボットを鉄筒馬に向けて放り投げた!研究員機は見事に大筒馬頭にヒット!
「ぐえっ!」
そのままキューブの右拳がBカーディンの左頬を捉えた!!
「ぶえほっ!!」
Bカーディンが吹っ飛ばされ、床に転がる、
が、すぐに両手を地に付け勢いよく立ち上がり
「どうした?まだ俺様はやれるぜっ!!」
右手を思い切り握って突き出し、ぶん殴るマネをする
「ならば、行かせてもらおう!」
カーディンが間合いを計り、走り出す!
刹那、僕の方に向かって銃撃が来る!あわててコンソールの影に向かってしゃがむ!
ダダダ・・・
コンソールの周りをくまなく銃弾が行き過ぎる!
ううむ、研究員ロボも近くにいないし、これは、そろそろ決めなきゃいけないってことかな・・・?
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