オイレンのラノベもどき置き場

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベもどきを置いていきます。

策謀の中の少女/7 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン11話 策謀の中の少女7
 
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 「ふむ・・・」
 長老と呼ばれた人物が、その右目を不意に開け、僕の方を見る
 「おぬしは、人間か?」
 「何言ってんだよ、長老、人間に決まってるじゃんか!」
 「ふむ、そうか・・・、」長老と呼ばれた老人が顔を少しうつむかせる「それで、おぬしの名は?」
 「双歩、鋼野 双歩(ハガネノ ナラブ)」
 「カーディンだ」
 「ハガネノナラブ?ずいぶん珍しい名じゃ、」今度は顔を上げ、僕を見定めるように見据える「して、ここには何しにきなすった?」
 「こっちの方に来てから、僕以外の人間にあったことが無かったから、どんな人たちなのかと思って」「ん?」
 「そうだぜ長老、この双歩を私達の仲間に」
 「待て」
 え・・・カーディン?
 カーディンの突然の制止に、僕を含めた全員の視線が集まる、
 「カーディン?」
 「双歩、今、ここにいる人たちが人間だと言ったか?」
 「そういう風に、発言したつもりだったけど?」
 「おかしいな、私のセンサーには、双歩一人しか生体反応が無い」
 な・・・!?
 思わず息を止めてしまう
 「正確には、私のセンサーは、ここにいる人たちは機械だと認識している」
 「嘘をつくなっ!」
 ナユタさん!?
 ナユタさんが激昂し、カーディンを目じりを上げ、にらむ!「お前のセンサーにどう映ろうが、私達は人間だ!」
 「私のセンサーには、君たちが人間だとは映っていない!」
 「じゃあ、なんでここまで何も言わずついてきた!お前のセンサーには、私が機械だと映ってたんだろう!」
 「私は機械のレジスタンスだと思ったからだ!人間に味方する、レジスタンスだと!!」
 「ぐ・・・」
 ナユタさんが押し黙る、まわりの人達は長老含め黙ったままだ、一体、どういう事なんだ?
 「お前が・・・お前がなんて言おうと、私達は人間だ!!」
 「ならば証拠を見せて見ろ!」
 「証拠だと!?」
 証拠?証拠って、カーディンは何を要求するつもりなんだろう?
 「墓だ!」
 「はかぁ!?」
 「君たちに墓をつくる習慣はあるのか?無いならば死体か深い傷跡か、いずれにしても、身体を徹底的に調べられるものだ」
 「墓暴きをしろっていうのか!大体、最近は墓すら作れてない、戦いで死んでいった人達に、墓すら作れてないんだ!死体や傷跡なんてもってのほかだ!」
 「ならば他の物は!?君たちが自身を潔白だと思い、証明するものだ!」
 「私達には体温も心臓の鼓動も血液もある!」
 「それは証拠だとは言わない」
 「何だとっ!」
 「私のセンサーでは、すでに君たちに、いや、君に流れる液体は血でないと結果が出ている、ナユタ、君が、さっき私の中で流した血だ、」
 あの右ひざの・・・!
 「他にはないのか、もっとわかりやすい客観的なものだ、ここにいる全ての人を納得させられるような」
 「ふざけるな!あるわけないだろう!ここにいる人たちも、私も、人間だ!!」
 「ならば交渉は決裂だ、自分達の潔白を証明する術を出さないものたちを信頼することはできない!自分達の正体を自覚できないもの達もだ!」
 「それはこっちだって同じだ!無闇に疑いやがって!なぁ、双歩、機械よりも私達人間を信じるよな!」
 「双歩、決めるのは君だ、君が決めなければならない、私は、君の理を信じる」
 カーディンとナユタさんが僕の方を見る、僕は、僕は・・・
 「僕は・・・カーディンを信じる」
 「なら・・ぶ?」ナユタさんが愕然と、目を見開いた表情をする
 「双歩!」
 僕は、毅然とナユタさんの方を見る、
 「残念だけど、僕は証拠も無く事実の証明のために努力することも無しに自身を無罪だという奴も相手を有罪だという奴も信じない、証拠を出さず、相手の理論に感情だけで反論する、感情論のみに訴える奴も」
 「じゃあ、なんで、体温は、血液は、心臓の、鼓動は・・・?」
 「それは、そう作ろうと思えば作れる、機械の検査は潜り抜けられなくても、人一人騙すぐらいの物なら」
 「あ・・・」
 実際に、見た目だけなら、明らかに人間である外観を持つ機械も見たことあるし、ね・・・
 「それに」僕はチラリとカーディンの方を見る
 「カーディンとはそこそこ長い付き合いだしね、言えば、正確なデータくらい提出してくれるんでしょう、カーディン?」
 「もちろんだ」
 「くっ・・・ぐっ・・・」
 もう一度、改めてナユタさんの方を真っ直ぐ見据える
 ナユタさんはその両手を力強く握り、目には涙すら溜まっている、
 「そういうわけ、ごめんね、せめてここから何もせず外に出してくれないかな、ここの場所は誰にも言わないから」
 「出さないって、言ったら・・・?」すでにナユタさんはひっくひっくと嗚咽を漏らしている
 「力ずくでも、ここの人たちを傷つけたくはないけどね、僕達には、やらなきゃいけないことがあるんだ」
 「いやだ・・・」
 ナユタさん?
 「嫌だぁ!!」
 「ナユタァ!!」
 鋭く飛んだ一喝の声、それは長老からの声だった、
 
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