バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

策謀の中の少女/18 カードゲーム小説WカードFu

f:id:OirenW:20170808101022j:plain 
 
カードゲームライトノベル Wカードフュージョン11話 策謀の中の少女18
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 キューブにロケット弾がぶち当たって爆発!キューブが四散し、消滅する!!
 「スケルトンキューブッ!!」
 「ぶはははは・・・ぶわーっはっはっはっ!!」ガトリン牛の笑い声が響き渡る!
 「・・・冗談じゃない、冗談じゃないぞ!!」ガトリン牛が憎悪をこめた眼でこちらにメンチを切ってくる!
 っつ、何かイヤな予感がする、右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に!
 「リチャージ!」
 「てめぇらなぞに降伏勧告されるとはなぁ!!」
 右手で山札の一番上のカードを引くっ!
 「ドロー!」
 「降伏するのは貴様らの方だと思い知らせてやる!」ガトリン牛がその右手からガトリングガンを落とす、
 ゴトッ
 ガトリング砲の地面に落ちた重い音が辺りに響く、
 さて、僕が今引いたのは、機狼 メカニカルウルフ!
 今はスケルトンキューブが抜けた壁が一体でも欲しい、とりあえず、3番に裏側で置き、
 さらに、左の手の手の札から、よし、バトルマシンズスーパーフルブーストを引いて、チャージゾーンに裏側の表示で置いて、
 「セット!」
 「この姿にはなりたくなかったが・・・」
 右手で3番に裏側で置いたカードを持ち、表に!
 「オープン!!」
 「あん?」
 僕達の右後ろの方から、突然、猛烈な勢いで一体の鉄灰色の狼が駆けてきた、
 全身がところどころ、薄く錆びれた金属で覆われている狼だ、
 肩に円状で上に長いウィングのような物が伸び、頭や尻尾の金属が流麗な形をしていて、滑らかかつ猛壮、
 その目は、円の中に八分しぼりシャッターが付いているような物になっている、
 そのメカニカルウルフ、カニカルが一気にガトリン牛に駆け寄っていく!
 ん?なんか、ガトリン牛がカニカルを見て震えている・・・?
 「てめぇ、俺の前に・・・俺の前に・・・」
 俺の前に・・・?
 「俺の前に・・・狼を召喚するかァーー!!」
 カニカルがガトリン牛に跳びかかる!が、ガトリン牛はその右腕を振るってカニカルをふっとばし
 「そんなに墓場に行きてぇなら、てめぇから、いいや、全員全部ぶっ飛ばしてやる!!」
 その瞳が赤く変色して輝き、ガトリン牛の体中から黒いガトリングが生えてくる!
 頭に正面上下二丁、両肩から大きいのが一つずつ、両肘は上から下に向かって、両膝からは正面に、その四肢の指全てからも、
 そして、胴体中央にも、ドデカイのが一つ、
 と、ガトリングが生えてくると同時に、体中の皮がはがれるように、石炭鉄鋼のボディがあらわになり、
 体中のガトリング全てが分担し、周りにいる、左肩カニカル、右肩マッスル、右肘指ウェザ、顔腹右肘指左膝指カーディン、そして、右膝指のガトリングが僕に向けられる!!
 「さぁ、殺戮GAMEだ」
 ガトリン牛の体中からガトリングが斉射される!
 ダダダダ・・・!!
 「双歩!」
 僕の前にとっさにカーディンが入り、その体と左足で弾丸から僕の身を守ってくれた!
 「うぉおおおお!!」
 「カーディン!!」
 今のはさすがにカーディンがいなければあぶなかった、でも、くっ、カーディンの周りから弾丸が幾重にも通りすがっていく、さすがにこの弾丸の雨の中、動くのは危ない、ウェザやカニカル、マッスルも弾丸を喰らってるみたいだし・・・
 僕は、僕のできることをするしかない!
 まずは、カニカルのコスト!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕は機狼 メカニカルウルフのコストにルストショルダーハンド・パイルバンカーを指定!」向こうのガトリン牛 ガトリンタウロスのコストは!?
 スチームブモーッ! チャミンシッ!!、スチームブモーッ! スチームドライアー!!、スチームブモーッ! フェイントゴウシャー!!、スチームブモーッ! トビダンゴウシャー!!の四枚、どれも戦闘前のリサイクルで発動できるカードでは、無い!
 「まずはてめぇからだァ!!」
 ガトリン牛が全身のガトリング砲をカニカルに向け、ぶっ放す!
 カニカルはガトリングの一斉斉射を受け、出てきたばっかにもかかわらず爆発!消滅した!!
 「メカニカルウルフーッ!!」
 「さぁ、次はてめぇの番だ!!」
 ガトリン牛が全ての砲門をこちらの方に向けてきた!!
 ガトリン牛の全ガトリング砲から弾が発射される!
 ダダダダ・・・!!
 「ぐっ!」
 カーディンが僕をかばい、両腕を体の前で交差させ、防御姿勢を取る、
 今は耐えられているがこの弾丸量、いくらカーディンでも喰らい続けたら・・・
 が、そこにマッスルが、ガトリン牛を右半身側面から右拳でぶん殴る!
 「ぐほぉ!」
 おかげで、こっちの方は弾丸の嵐が収まった、が、
 「なら、まずはてめぇからだ!」
 ガトリン牛が今度は両肩の砲門以外の全てのガトリングをマッスルの方に向け、ぶっ放す!
 マッスルはそのガトリングを受けて吹っ飛ぶ!
 「マッスルモーター!」
 そこにカーディンが走り出す、向こうの方からウェザもガトリン牛に向かって飛んで行く!
 が、ガトリン牛は左右の肩のガトリングをカーディンとウェザにそれぞれ向け
 「お前達は黙ってろ!」
 それぞれガトリングを撃ち放す!
 「ぐぬぅ!」
 カーディンがガトリングの圧に足を止め、ウェザも背中の盾で自身を守るのに精いっぱいの状態になる、
 「さぁ、もっと行くぜ!!」
 ガトリン牛は宙にいるマッスルへの砲撃をより強いものとし、徐々にマッスルの体が傷ついていく、
 ええい、やれるだけやってみるか、
 右手を前に出し、宣言!
 「僕はバトルマシンズ マッスルモーターの効果を発動!バトルマシンズ マッスルモーターのパワーを1200上げる!!」
 マッスルが吹っ飛ばされながらも大地に両足を降ろして穿ち立ち、無理矢理自身の体を繋ぎとめ、前進を開始する!
 「ぬおぉおりゃぁああ!!」
 と、ガトリン牛が体を横に大きく回し、まるで銃弾の嵐を作り出していく!
 その嵐のような変化球に、マッスルは足を撃たれ、追撃の銃弾を受け、またも吹っ飛んだ!
 まだだ!まずはこいつ!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕はバトルマシンズブーストの効果を発動!バトルマシンズ マッスルモーターのパワーを600上げる!!」
 マッスルが足の傷にも構わず地に降り立ち、耐える!
 「へっ!耐えるじゃねぇか!ゴラァ!!」
 ガトリン牛が回転とガトリングの弾丸の発射速度を上げるが、これはカード扱いではない、
 どうやら、相殺する気はないようだ、よしそれじゃ次だ!
 右の手でさらにチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕はバトルマシンズフルブーストの効果を発動!バトルマシンズ マッスルモーターのパワーを1200アップだ!!」
 マッスルが銃弾の嵐の中、ゆっくりと歩き出す!
 「根性あるじゃねぇか、おらぁ!」
 ガトリン牛がさらに回転と弾丸の速度を上げてくるがお構いなしだ!
 そして、今回もカード扱いではない、相殺ではないのだ、これなら、行ける!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「バトルマシンズフルブーストのコストにバトルマシンズ カーディン カーモードを指定!召喚は、無し!」
 まぁ、召喚しなくてもこのまま行けばどうにかなるだろう、
 続けて、右の手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕は機械荒野の巻き砂の効果を発動!ガトリン牛 ガトリンタウロスのパワーを600下げる!!」
 ガトリン牛の足元が砂となって行き、ガトリン牛にまとわりつく
 「こんなもん、今の俺には関係ないぜぇ!」
 だが、ガトリン牛はその回転で足元全ての砂を吹き飛ばし
 「そろそろ決めてやるっ!!」
 足のガトリングを発射したまま体の回転を止めて砂の地面に足を踏み込ませながらも強引にマッスルに向かって走り出して行く!無論、肩のガトリング砲は先ほど同様、それぞれカーディンとウェザを捉えたまま銃撃し続けているのである、ううむ、器用な奴、
 だが、これで、機械荒野の巻き砂もスチームブモーッ! タックルダッシュ!!で相殺扱いにされてしまった、
 でも、もう向こうは発動できるカードは無いはず、僕の計算が合っていれば、これでエンドだ!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
 「僕は機械荒野の流れ石の効果を発動!ガトリン牛 ガトリンタウロスのパワーを600・・・下げるっ!!」
 向こうから石が流れてきて、その石たちがガトリン牛を背後の方から巻き込んでいく!
 それにより、主に足先の方の銃撃が鈍る!
 その隙に、マッスルが一気に走り出し、ガトリン牛に迫る!よし、これで!!
 「甘いわ!」
 と、ガトリン牛がその右足を振り上げ、マッスルの腹を穿ち、そのまま足先からガトリングを乱射し、マッスルにぶち当てて行き、
 「喰らぇえええ!」
 そのまま両肩以外のガトリングをマッスルに向け、一斉に斉射!
 しまった!あの体勢じゃ、腹に突き刺さった足と全方位の銃撃のせいでマッスルが逃げられない!マッスルの体が傷ついていく
 「さらにとどめだ!!」
 ガトリングがカーディンとウェザに向けていた両肩のガトリング砲も一気にマッスルに向け、乱打!マッスルを一気に撃ち貫き、爆発させ、消滅させた!
 スチームブモーッ! 集中乱射!!?ってことは、あれ、カード扱い!?
 「マッスルモーター!うぉおおお!!」
 ガトリングで撃たれなくなった隙を突き、カーディンとウェザがガトリン牛に向かって行く!
 しかし、ガトリン牛はおもむろに左右手で左右腰からそれぞれオレンジ色のロケット弾道を取り出すと、左右肩のガトリングに取りつけ
 「コイツはサービスだぁ!!」
 カーディンとウェザの方に向けて発射した!
 「なっ!?」
 カーディンとウェザが動きを止めるが、すでに遅く、カーディンとウェザにロケット弾がぶち当たり爆発!!
 爆発に巻き込まれたウェザが吹っ飛ばされていく!!
 「へっ!どんなもんだ!!」ガトリン牛が得意げに鼻を鳴らす
 「うぉおおおお!!」
 が、カーディンの声が僕の前から響き渡ると、ロケット弾頭の爆煙から、カーディンが飛び出していく!!
 「なに!?吹き飛ばなかったのか!?」
 カーディンは爆風にまかれ、すすが付きながらもダメージをあまり受けた様子は無い!あくまで見た目は、だが、
 そのままカーディンは突っ込んでいき、油断しまくっていたガトリン牛の左頬にその右拳を叩き込んだ!!
 「ぐほぉ!!」
 さらに、後ろの方から丸い回転盾と化したウェザが飛んできて、後ろからガトリン牛を切り裂く!!
 「ぐへぁ!!」
 右膝を地につくガトリン牛、それをカーディンが見据え
 「もう一度聞く、降参するんだ!!」
 「する・・・わきゃねーだろうがぁああああ!!」
 ガトリン牛全力の弾丸の嵐がカーディンとウェザを襲う!!
 「ぬぉりゃああああ!!」
 「うぉおおおおおお!!」
 さらに、銃弾の嵐をつき、ガトリン牛がさっきのロケット弾を両肩の物にそれぞれ一つ付け、カーディンに向かって吹っ飛ばした!
 カーディンに二つの弾頭が着弾し、辺りを爆風が覆う!
 「カーディィイイイン!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com