バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

策謀の中の少女/13 カードゲーム小説WカードFu

f:id:OirenW:20170801161328j:plain
 
カードゲームライトノベル Wカードフュージョン11話 策謀の中の少女13
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 ガトリン牛の声が響き渡った瞬間、ガトリン牛が右の拳でカーディンを殴って吹っ飛ばしつつ立ち上がる、
 吹っ飛ばされたものの、何とか立った姿勢を保ったまま着地するカーディン
 「納得が行ったぜ、やはり貴様がカーディンだ、俺よりも格闘技に長けている奴はそうはいねぇ」
 「格闘技は警察官にとっての必須技能だ!」
 って、カーディン、それ、自供しているような物なんだけど・・・
 「けっ、警察官なんざ、もう何年もすたれた役職を名乗るやつがいるとはな、ま、俺達も見方を変えりゃ警察官みたいなもんだが」
 「貴様たちは警察官とは違う!警察官は、敵を殺したりはしない!犯罪者を逮捕する職業だ!!」
 「はっ!!どっちでもいいんだよそんなこたぁ!俺とお前達、どっちが生き残るかって話なんだからなぁ!!」
 ううん、やっぱりあの牛、リュッケンの部下だよ、なんていうか、粗暴なとこが似てるっていうか、なんていうか、
 それに、あいつはリュッケンの事を悪しざまに言うけど、リュッケンの采配は成功していたともいえるんだよね、
 おかげでナユタさん達が皆殺しにされるところだった・・・、でも、そこに僕達がいたのが運の尽き!!
 まずは、裏にするカードの無いチャージゾーンに向かい、
 「リチャージ!」
 「さぁ、やろうじゃねぇか!」
 ガトリン牛がガトリングをカーディンに向け、カーディンが身構える!
 続けて、右の手で山札の一番上のカードを引きつつ、
 「ドロー!」
 ガトリン牛がガトリングのトリガーに右手の人差し指をかけたっ!それを見てカーディンが突っ込んでいく!
 さて、今引いたのはルストショルダーハンド・パイルバンカー!!
 おっし、こいつを召喚してライフカードを奪うっ!
 右手に持つルストショルダーハンド・パイルバンカーを2番に裏側で置き、
 続けて、同じ手で左手の手札からバトルマシンズブーストのカードを引いてチャージゾーンに裏側表示で置いて
 「セット!」
 「へっ!暴れ牛みたいに突っ込んでんじゃねぇよ!」
 ガトリン牛がなんと、ガトリングを撃たずに右足を振り上げてさっきとは逆にカーディンを蹴り上げる!
 「ぐっ!」
 カーディンは多少ひるんだもののすぐに体勢を立て直す、
 が、その間にもガトリン牛はガトリング砲を上に上げる!あの姿勢はさっきギュッシャが出て来た時の!?
 急いで右手で2番に裏側で置いたカードを表にする!
 「オープン!ルストショルダーハンド・パイルバンカー!!」
 「来いよ!ドライヤギュッ!!」
 ガトリン牛が真上にガトリングガンをぶっ放す!
 同時に、左手向こうの方から目の部分に赤レンズの一体型ゴーグルが付いた機械の牛が走ってきた!
 鉄のボディにつぎはぎの見た目は同じだが、その目に付くゴーグルは、両目の部分を完全に隠すように端の無い半月と三日月形の中間の赤いガラスが付き、周りを鋼が覆ったもので、
 その背中には、左右一対に後ろに蒸気を吐くブースターがついていた!
 ドライヤギュッがカーディンに向かって行く、と、今度は右手後ろの方から杭のような物が飛んで来た!
 一見すると錆びつきのロケットの様だが、ロケットは、先が不自然なまでに尖り、ロケットの後部には、ロケットブースターと同時に、ロケットを中部から先に跳ばすためか、後ろにところどころ錆びついたオレンジの円形のリングが付き、そこから下の方に輪に一体化した状態で長い前長後短の二段四角台形が伸びロケットブースターの装甲と化していて、
 ロケット前部中ほどには鋭い目つきの両眼が付き、右頬側など大きな傷が存在している
 そのロケット、ルストがカーディンの面前とすれ違い、ドライヤギュッの方に向かって行き、正面からぶつかって行く!
 ドライヤギュッがその両角でルストをはさみ、上に放り投げカーディンに向かって走る!、が、ルストが上に回りつつ頭が下に向いた瞬間ドライヤギュッに突進!ドライヤギュッの頭上に着た瞬間、その前部を一気に撃ち出した!ドライヤギュッは後頭部を殴打されて吹っ飛ぶ!!
 しかし、打ち所が良かったのか悪かったのか、ドライヤギュッは吹っ飛びカーディンの目前を通りすがりつつ前に転がる、も、下に足が来た時点で四肢を踏ん張って何とか着地、向こうから一気に真後ろにに反転し、カーディンではなくルストの方を見据え立ち止まる、
 対するルストも下に降りてきてドライヤギュッの方を見据え返した、
 カーディンが前、ガトリン牛が奥、ドライヤギュッが右手手前、ルストが左手の立ち位置で、互いに相手の側を警戒し、動きが止まる、
 今のうちにコストを支払っておこう、右手でチャージゾーンのカードを一枚表にし、
 「僕はルストショルダーハンド・パイルバンカーのコストにバトルマシンズブーストを指定!」
 それじゃあ、緑の画面に映った向こうの、蒸気牛 スチームブモーッ! ドライヤギュッのコストはっと・・
 えっと、前のターンも出したスチームブモーッ! タックルダッシュ!!に新しく、スチームブモーッ! 蒸気サイクロン!!ってカード、か、どちらも戦闘前タイミングのリサイクルカードだ、向こうは発動できるカード無し、僕の方もだけど・・・
 「まずはてめぇだ!」
 突如、ガトリン牛がそのガトリング銃をルストに向けた!
 「ルストショルダーハンド・パイルバンカー!!」
 ガトリン牛がトリガーを引く前にカーディンがルストの前に立ちはだかる!!
 ダダダダ・・・
 「ぐっ!」
 ガトリン牛の連撃砲弾をカーディンが両腕で防御姿勢を取って自身を盾にして守り、そこにカーディンの後ろからルストが上に跳びだしてきた!!ルストはガトリン牛の方に一直線に飛び
 「なっ!?ちぃい!!」
 ガトリン牛があわててガトリングを向けていく、ガトリン牛がガトリングを向ける方が早いか!?そう思ったが、ルストが頭部を発射!よし、これでルストの方が速い!
 ガッ!
 しかし、その一撃は横から突進してきたドライヤギュッに阻まれ、吹っ飛ばされた!
 「今だ!」
 そこでカーディンがガトリン牛に向かって走り出す!
 「何の!!」
 ガトリン牛は上げかけていたガトリングでとっさにカーディンを突いていく!しかし、カ―ディンは右手の方に避け、右拳を振り上げ殴り掛かった!
 一方のルストとドライヤギュッ、互いに離れ、にらみ合っている、ルストは自身の頭を戻し、ドライヤギュッは背中のブースターから後ろに蒸気を噴出させつつ右前足を何度も地面に打ち付け突進の準備態勢を整えている、と、いきなりドライヤギュッがブースターから蒸気を一気に噴出!その勢いで一気に走り出す!対するルストはひらりと右半身側に避けるも、ドライヤギュッはブースター後部を左前足に向けて大きく右に円を描くように突進、もう一度ルストに向かって行く、ここでルスト、頭の杭を戻し終わったのかドライヤギュッに向かってこちらも一気に前に飛んで突撃しつつその頭を撃ち出した!両者正面からぶつかり後ろに吹っ飛ぶ!そして、ルストの後ろにはカーディンとガトリン牛が!ルストは二者の間を通り抜けた!
 「うおっ!」
 「なにっ!?」
 ちょうど右の拳を撃ち込もうとしていたカーディンだが、ルストに介入され動きが止まる、と、今度はドライヤギュッがカーディンに向かって突進を駆けて行く!
 「くっ!」
 慌ててカーディンがその両手でドライヤギュッを正面から抑える、
 「よーしいい子だ、そのままな、そのまま・・・」
 ガトリン牛がそう言ってガトリング砲をカーディンに向け、狙いを定める
 「さっきの様にバラバラに当てても弾かれるだけだ、だが、一点に集中して当てたらどうなるかな・・・?」
 ガトリン牛がガトリング銃のトリガーを引いた!弾丸が数発カーディンに当たる!
 「ぐぅ!」
 が、ここでルストが斜め下からガトリン牛にぶつかって行き、ガトリン牛のガトリングが上に向けられた!
 「なっ!?」
 これでカーディンが助かった!そう思ったが、さっきひるんだのをついて、ドライヤギュッが背中のブースターから大量の蒸気を一気に噴出させて一気に突進!カーディンを吹っ飛ばす!
 「グハァ!!」
 今のがドライヤギュッの能力!?
 「どけやおらぁ!!」
 ガトリン牛がガトリングを振り回し、ルストを振りほどきつつカーディンに向ける!
 「この際、狙いなんざ関係ねぇや!!」
 ガトリング砲から砲撃が発射される!
 ガガガガ・・・
 「ぐぉおお!!」カーディンがガトリング弾を絶え間なく受けひるむ!
 「今だいけぇ!ドライヤギュッ!!」
 そこにドライヤギュッが突っ込み、その両の角でカーディンを吹っ飛ばした!「このまま一気に片を付けてやるぜ!」
 吹き飛んだカーディンに追いうちとばかりにガトリン牛がガトリング銃から弾丸を発射し続ける!
 くそう・・・何か・・・とりあえず、右手でチャージゾーンのバトルマシンズ カーディン カーモード のカードを表にして、左手の手札から一枚引いて向こうに見せ、
 「僕はバトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2の効果を発動!手札にある、バトルマシンズフルブーストを見せ、バトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2をチャージゾーンに裏側で置く!コストにはチャージゾーンのバトルマシンズ カーディン カーモードを指定!!」 って、こんなことしててもカーディンの状況がよくは・・・あ!!
 なんとルストがガトリン牛の後ろにこっそり近づいて、一気にその頭の杭を撃ち出した!
 「ぐほぉ!!」
 これは完全に不意打ち、ガトリン牛がバランス崩し、前の方に、ってこっちにガトリングの銃口が向きかけてるっ!?
 「うどわっ!」
 慌てて右手の方に跳ぶ!銃口が向いたのは一瞬だったが、それでも僕の元いた場所を銃弾が通り過ぎ、後ろの瓦礫に当たって上に飛ぶ、
 ふぅ・・・危ない危ない・・・
 ガラッ
 ん?
 音が聞こえた後ろを見ると、瓦礫が少し傾いていた、さっきの銃弾が当たったせいだろうか?
 しかし、瓦礫はすこし傾いたように見えたものの特に問題は無いようだ、ほっ・・・、思わず胸をなでおろす、まぁ、銃弾一発で崩れるような物でもないだろうけど・・・安心し、正面に視線を戻す、
 と、吹っ飛ばされているカーディンにドライヤギュッが向かって行く、しかし、ガトリン牛は今だバランスを崩したまま、ガトリングでの援護は無いっ!
 カーディンは地面に両足を付けて踏ん張り、そのまま右拳を振り上げて突き出し、ものの見事にドライヤギュッの額に叩き付けた!同時に、ガトリン牛が両足で踏ん張りつつ後ろのルストに向かってガトリングを振り回し殴りつける!!
 「この野郎!!」
 この殴打をルストは華麗に上に向かって回避、そのままガトリン牛の真上からその杭を撃ち出し、叩き込む!!
 が、ガトリン牛はこの杭を両足を思い切り曲げて衝撃を緩和し耐えきり、そこからガトリングをなんとか上にぶん回し、ルストを吹っ飛ばす!!
 「調子に乗ってんじゃねぇぞゴラァ!!」
 ガトリン牛がガトリングを回し振るった勢いそのままにルストにガトリングを向ける!!
 「まずい!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com