バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

メインサーバのありし場所/23 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所23
 
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 吹っ飛ばされ、思い切り、ガラス壁に叩きつけられた!
 「っつ、痛たたたた・・・」
 「大丈夫か、双歩!」
 「まぁね・・・」
 いきなり組み付いてきて爆発とか反則だろ・・・
 あのパトカーシールドとリザイディアのせいか背中に力のようなものが発生してクッションになったからいいようなものの、そうじゃなかったらどうなってたことか・・・
 「ムハハハハ・・・いかがでしたか、楽しんでいただけましたか?」ジョーカーがはるか高みで高笑いを上げる!
 「実はさっきちょちょいと私の効果でカードを戻しておいたんですよぅ、ムハハハハ・・・」
 なろ・・・
 でも・・・あの位置、あの高さ、剣じゃ届かないか、滾る力も無いからブーストも切れてるっぽいし、
 ここは、カーディンの援護を待つしかない・・・
 「ではでは、そろそろ行きますよぅ」
 「私も!」
 カーディンとジョーカーが右手でチャージゾーンの表側表示のカード裏に返す!
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 続けて、山札の一番上のカードを引く!
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 そして、左手の手札を見、右手でカードを一枚引いて、カーディンが2番に、ジョーカーが1番に裏側表示で置き、
 次いで、同じようにカードを引いて、今度は両者、チャージゾーンに裏側表示で、置くっ!
 「セット!」
 「セット!」
 ジョーカーが右の手で1番に裏側で置いたカードを持ち、
 同時に、カーディンも、右手で2番に裏側で置いたカードを持つ、
 そこから、互いに持ったカードを表にしていく!
 「オープン!」
 「オープン!」
 オーバー!!オーバー!!オーバー!!オーバー!!
 カーディンの方で緑の画面が赤くなり、大きな音をけたたましく上げている、
 チラリと見ると、やはり、画面は赤に点滅する黒の画面となり、
 左右からOVERという文字が左右から幾重にも流れて行っているようだ、
 ということは、来る!
 「強度4.58 超黒獣・黒機 ジョーカー・ブラックキャット・オーバー」
 声が聞こえた瞬間、ジョーカーの体が下前から炎に包まれていき、その姿を変えて行く、
 丸っこい体を覆う毛皮は赤に染まり、中がピンクな猫耳と後ろ腰にやはり赤い猫の尻尾を付け、
 下の方には先が上に尖っている両靴を履いていて、左右には宙に浮かぶ白手袋、背中には左右二機のロケットエンジンを背負い、
 顔には、白を基本とし、中が赤い笑い顔が口と左目に描かれ、右目も赤い猫の顔となっている、
 って、黒の部分が赤くなっただけじゃない、これ・・・?
 「おやおや、あまり変わりませんでしたねぇ・・・」
 ジョーカーが自分の体や手や足をまじまじと見る、
 確かにほとんど変わって無い、強いて言うならロケットの火力が上がっている気がするぐらいか?
 いや、あれで空戦能力強化されてたらきついんだけど・・・
 「私は、表にしたバトルマシンズスーパーフルブーストをチャージゾーンに裏側表示で置く!」
 と、カーディンが右手で表にしたカードを自身のチャージゾーンに置いた
 「ではではこちらも、私は、超黒獣・黒機 ジョーカー・ブラックキャット・オーバーの召喚条件にこの四枚を見せます!」
 ジョーカーがチャージゾーンのカードを四枚見せて来た!ジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグ、ジョーカートリック・黒獣・黒機・一旦返し、黒呪術マジックトリックパワード、逃走防止のマジック檻の四枚!!
 「無論、これらのカードは効果によって、オープン時のみスマッシュとなっています、ジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグはジョーカートリック・黒獣・黒機・防返沼の効果で、ジョーカートリック・黒獣・黒機・一旦返しは自身の、黒呪術マジックトリックパワードはジョーカートリック・黒獣・黒機・跳々、逃走防止のマジック檻はジョーカートリック・黒獣・黒機・攻々々の効果で、です」
 召喚条件はちゃんと整ってるってことか・・・
 「そして、オーバーとなった私自身の効果を発動!」
 ジョーカーが右手でチャージゾーンのカードを1番に置いたり、二枚ほど引いて手札に戻したりする
 「私は、好き勝手に逃走防止のマジック檻を1番に置いたりチャージゾーンのカードを二枚手札にしたりパワーを800上げさせたりさせてもらいますよう!ムハハハハ!!」
 周りのガラス板に檻の鉄棒が縦横に出現、張り巡らされていく・・・
 「ムハハハ・・・どうですか?もう逃げられませんよぉ~?ま、最初から逃げられませんでしたが」
 「決まってる・・・」
 僕は、右手の剣を思い切り、赤くなったジョーカーに突きつけ、宣言する!
 「お前を倒して、ここから脱出する、それだけだ」
 ま、倒しはしないんだけどね、本当は・・・
 「双歩!」
 カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表に
 「私は、バトルマシンズブーストの効果を発動!パワーを600上げる!!」
 体に力があふれてくる、これならば!
 一歩下がり跳んで、ジョーカーに狙いを定めつつ、跳躍!
 その勢いのまま、剣を振り上げる!
 「ムハハハハ!甘い甘い」
 ジョーカーが右手側に軽やかに跳んで避ける、が、甘いのはそっち!
 僕が勢いよく跳んだその先には、鉄格子に掛かったガラス板!
 その鉄格子に両足を向けて、思いっきり足を曲げながら着地、そこからジョーカーに向かって反射跳躍!
 「ほほう、面白い・・・」
 今度は一点突破で突いて行く!
 「おっと」
 上に飛んで避けられた、だが、それに追い打ちをかけるように剣を振り上げる!
 「あらよっと」
 今度は縦に回転しつつ上後ろに跳んで避けられる、だが、今度は体ごと回転させ、タイミングを遅ずらしし、追う様に、上から剣を振り下ろす!
 「ムハハ」
 ジョーカーが今度は右手側に飛んで避け
 カチン!
 剣がジョーカーのロケットエンジンにかする
 ドォン!
 かすった左背側のロケットエンジンが突如暴発!一気に火を下とかすった場所から噴出させる!
 ジョーカーが時計回りに回転し、「アバババ・・・」変な声を上げる、その間にも、僕は暴発で少し吹き飛ばされつつ地に着地
 「双歩!今だ!!」
 再びカーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「私は、バトルマシンズスーパーフルブーストの効果を」
 「そうはさせません!」ジョーカーが回転しながら器用に左手の手札から右手で一枚引いて上に投げた!
 「私はこのジョーカートリック・黒獣・黒機・防返沼でバトルマシンズスーパーフルブーストを相殺します!」
 ええい、回転しながらも生意気な!
 でも、回転している間なら、うまく動けない、はず!
 もう一度、思い切り、狙いすまし、跳躍!
 剣を振り上げ、思い切り、振り下ろす!
 ガキッ!
 だが、振り下ろされた剣は、いつの間にか止まっていたジョーカーの両手に挟まれ、受け止められていた
 「ようやく暴走が収まりましたよ」
 「もう少し回ってたらよかったのに」ジョーカーがかすかに首を横に振る
 「いえいえ、そういうわけにもいきません」
 「双歩!援護を!」
 カーディンが右手でチャージゾーンのカードを表に!
 「私は、バトルマシンズフルブーストの効果を発動!」
 「それも使わせません!私は、逃走防止のマジック檻の効果を発動!!」
 一か八か、持つ剣を支点に、体を大きく振り子にしてジョーカー側に振らした後、
 思い切り、後ろに降らす!
 その反動で、ジョーカーの挟んでいた剣の上部がジョーカーに迫る!
 「ムハハッ!?」
 ジョーカーが思わず剣を右半身の方に傾け避け
 今だっ!
 そのまま振り子運動を大きくし、ジョーカーの両手から剣を引っこ抜かせる!
 「あっ!?」
 ジョーカーが驚きこちらを見下ろすがもう遅い!
 「まだです!」
 ジョーカーが右手を挙げて人差し指と親指を合わせ、勢いよく、人差し指を手の平に打ちこむ!
 パチッ!
 すると、右の方から鉄格子の鉄棒がこっちに勢いよく伸びてきた!
 ええいっ!
 思い切り両手の剣を左手側から斜め上に右手側に振るい、鉄棒を叩き斬り、ん?
 返す刃でもう一度斬る!今度は少しかするように!
 地上に降り、足を曲げて着地の衝撃を和らげつつ、ジョーカーに見えないように足元のそれを左手で拾い隠し持ちながら剣を両手に握り直す
 「ムハハハ!外してしまいましたか、でも・・・」
 再度、ジョーカーが右手を挙げて親、人差し指を合わせつつ、人差し指で手の平を勢いよく叩く!
 パチッ!
 突如、鉄檻の鉄の棒の全てがそれぞれの正面に向かって伸び始める!
 「ムハハハ!早くしないと閉じ込められますよぉ!」
 へぇ、こういうマネするんだ・・・
 「双歩!」
 「行こう、カーディン!」
 「ああ!」
 カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表にする!
 「私は、バトルマシンズハイパーフルブーストの効果を発動!パワーを3900上げる!!」
 「もう遅いですっ!」
 いいや、まだだ!
 左手側から向かってきた鉄棒を足場にし、上に跳ぶ!
 正面から向かいきた鉄棒に右足をかけ、伸びてきていた左半身側の鉄棒の方に跳び、更に左足をかけ、左手上の後ろの方から伸びてきていた鉄棒に跳び移りつつ、上に跳ぶ!
 今度は左手側と正面から来て交差した鉄棒に左足をかけて跳び、右手の方と後ろ側からきて交差した鉄棒を右足で踏んでさらに跳躍!
 「ええい、これならっ!」
 ジョーカーが右手を出してきたところで一気に僕の前に鉄の棒が伸びてきて幾多にも十字に交差してゆく手を塞いでいく、でも!
 まず、上の方から一気に右手の方に斬り、そこから中央下に斬り、左手の方に斬り、中ほど上の方まで一気に斬る!
 塞いでいた鉄の棒が、ものの見事にひし形に斬られ、僕の方に降り注ぐ、それでも、跳躍の勢いは衰えず、ジョーカーに迫って行く!
 「ええっ!?そんな、ええい!」
 ジョーカーが右手に持つカードをこちらに見せてくる
 「私は、ようやく使えるようになったこのジョーカートリック・黒獣・黒機・炎猫々の効果をぉお!」
 「私は、マシンリザイディアの効果を発動!ジョーカートリック・黒獣・黒機・炎猫々の効果を相殺する!!」
 ここだ!
 左手に持つ鉄棒から切り取った鉄片を思い切り、ジョーカーの右手に放り投げる!
 カードを出していたジョーカーの右手を、鉄片は見事に吹き飛ばす!
 「しまっ・・・」
 僕は目前に迫ったジョーカーを、両手に握り直した剣で一気に外側、左手の方から右手の方に薙ぎ斬る!
 ジョーカーはあわてて左手を出すが、左手一本で防げるかっ!
 剣がジョーカーを思う存分薙ぎ斬った!!
 表層だけ!
 そう、ジョーカーを少し傷つけるように、無論わざとである、こいつには訊かなきゃならんことがある!
 「う・・・うわわわ・・・」
 ジョーカーが震え、元の向こうの方にふらふらと飛んで行く、その先で、急にガラス板に丸い穴が一点から拡大するように開いたかと思ったら、ジョーカーが出た後すぐに閉じた、
 同時に、そこを十字の格子が覆って行く
 いまなら、やれるよな・・・
 鉄格子の地面に両足を踏みしめ、ジョーカーの出て行った場所に向かい、走る!
 「私は、ビクトリーカーディンの効果を発動!双歩!!」
 「うぉおおおおお!!」
 カーディンの声が響き渡り、多重格子の方に向かって行く!まずはこいつ!
 力に任せ、幾重にも切る!真上から右手下!右手下から左手側!左手側から右手上!右手上から真下!真下から左手上!左手上から!右手側!右手側から左手下!そして、左手下から真上!
 そして、一気に縦にすべて吹き飛ばす勢いで叩き斬る!
 格子も、固いガラス板も、すべて向こう側に吹き飛んで行く
 「なんとぉ!?」
 ジョーカーの驚いた顔が眼下に見え、そこに向かい、思い切り剣を振り下ろした!!
 チョン!
 
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