カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所17
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とっさに思い切り右腕を振ってジャガランディを吹っ飛ばす!!
ジャガランディはジョーカーの側の壁にぶつかるもののするりと着地し、警戒して立ち止まる
今僕が傷つけられたことといい、今の殴った感触といい、これは、やはり・・・
「ジョーカー!これは」
「ムハハハ!どうですか?私達が手に入れたあなた達のシステムは!」
やっぱり・・・
「ま、色々問題はありましたが実用にこぎつけましたよ!」
「それは、やっぱりあの人が!」
「ええ、まぁ、人間、命かけられると協力せざるを得ないようでねぇ、とはいえ、こいつは・・・いえ、ここでは伏せておきますか」
なんだ、このシステム、何か秘密でもあるのか?
とはいえ、このシステムを作らされたということは、とりあえずでも生きてる可能性が高まったってこと、
これ以上利用される前に救出しないと・・・
「カーディン!」
「わかっている!まずはこいつをライフカードから引いて・・・」
カーディンが一番左手側のライフカードを右手でとって左手の手札に加え、
続けざまに右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返した、
ジョーカーの方も右の手で自身のチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返す!
「リチャージ!」
「リチャージ!」
さらに、互いに右手で山札の一番上のカードを引き
「ドロー!」
「ドロー!」
そのまま、左手の手札に右の手のカードを入れ、別のカードを一枚引いて、1番の場所に裏側で置き、
同じように左側の手の札から右側の手でカードを引き、チャージゾーンに裏側で置いて、
「セット!」
「セットです!さらに!」
ジョーカーが最後の手札をこちらに見せる、ぐっ!最後のカードだってのに容赦しないな・・・
「私は、ジョーカートリック・黒獣・黒機・一直線を発動させます、このカードにより、互いにモンスターカードは自分の戦闘時のみしか効果を発動できません、さらに数字を宣言しましょう、1!」
「0だ!」カーディンが宣言!
「これにより、互いの相手側は相手が宣言した数字のコストのモンスターをコストで召喚することができなくなります」
なるほど、カーディンがバトルマシンズ カーディン カーモードのコストでバトルマシンズ カーディン ロボモードを召喚することを防いできたか、さらに、互いのオープンで召喚するモンスターのコストを下げる効果もあるが、それはあのカードのコストを実質軽減するためのものか、
カーディンは逆に画面を見てジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグのコスト召喚を封じたと、もっとも、召喚封じは多分、おまけみたいなもんだが・・・
「そして、私はジョーカートリック・黒獣・黒機・一直線のコストにジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグと直帰追走一度だけ攻撃して見ましょうを指定し、直帰追走一度だけ攻撃して見ましょうを1番に設置します」
「何っ!?」なぜかカーディンが驚いた
「コスト召喚は封じたんじゃないのか?!」
「よく見てください、」カーディンが画面をじっと見る
「直帰追走一度だけ攻撃して見ましょうはジェイルカード、先ほどのジョーカートリック・黒獣・黒機・一直線では設置を阻害されないのです」
「ぐっ・・・そうか・・・」
まぁ、封じたのはコスト0のモンスターカードであっちはコスト0のジェイルカードだしね
ジョーカーが表にしたうちの一枚を右手で持って裏にしつつ1番の場所に置く、
と、それに呼応してか、ジャガランディがこっちを見て毛と尻尾を逆立たせ、途端に殺気立つ
そして、走り出してきた!
「双歩!」
「ではでは、効果発動して進めましょうかね!」
「くそっ!待っていろ!!」
右手のビックハンドだけで防げるか?まぁ、防いで見せるけど!!
ジャガランディが走り込んできたところを狙いすまし、右拳を振り上げ突きつける!
ジャガランディがこれを左前足側に飛んで避け、そこを追う様に右拳を振り回す!
が、ジャガランディはしなやかに跳んで僕の右腕にのり、すかさず襲い掛かってきた!
ぐっ、左手で払い落とせるか!?いや、力づくでもやらねば、思い切り左手を振り回し、
その間にもカーディンとジョーカーが右手で1番に裏側で置いたカードを表にする!
「オープン!」
「オープン!」
「バトルマシンズ ライフブレイカーS・L!!」
「ジョーカー獣士 カラカル・アートルムディザルグ!!」
突如、左手手首から外銀内藍の片刃が生えた!?
「へっ!?」
思わず驚くが、その間にも、刃がジャガランディに迫る!
これをジャガランディはさすがに目を見開いて驚きつつこれを受ける気にならないかあるいは単に驚いただけか慌てて僕の右腕から跳んだ、
と、そこに左手の方から猫科の大柄な生き物が駆けてきた!
体に着たるは黒いスーツ、顔は模様の無い薄茶色の毛皮で、左目に上下キザキザの四角いモノクルを付け、薄緑の目にピンとたった耳を持つ、
っち、僕よりも大きいな、この刃と拳でどうにかできるか?
「双歩!」
と、カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表にする!
「私は、バトルマシンズ ライフブレイカーS・Lのコストにバトルマシンズ キット・オブ・ニンジャを指定!さらに、バトルマシンズ キット・オブ・ニンジャを2番に召喚だ!!」
カーディンが表にしたカードを3番に置いた!
でも、変わりは・・・お、何か懐に変なかんじが・・・
右手でシャツの胸元を探ると一枚の手裏剣が出てきた、
えっと・・・これだけか?まだ胸に違和感があるが・・・
ええい!詮索するのは後、牽制がわりにこれを、駆け走るカラカル・アートルムディザルグ、カラカルに向かって投げるっ!
カッ!
手裏剣は思い切りカラカルの足元に飛んで行って命中し、カラカルはあわてて後ろに引く、
よし、これでどうにか動きは止めたな、
まったく、刃といい手裏剣といい、刃物は苦手なんだけど・・・カラカルとジャガランディが左手側とジョーカー側に分かれて警戒している、
さて、ここからどうくる・・・ってわかってるよね・・・
カラカルとジャガランディが同時に走り出す!二体一時に攻撃してくるかっ!?
でも、そんなものどうにでもなる!
右手の拳を正面のジャガランディに、
左手の刃を左半身側のカラカルに向け牽制・・・
どちらが早い?タイミング的には同じか、なら・・・
「双歩!」
カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしてきた!
「私は、バトルマシンズブーストの効果を発動!バトルマシンズ ライフブレイカーS・Lのパワーを600上げる!!」
「ありがと、カーディン!」これでカード的にも向こうのジェイルの効果含めてパワーが上回ったはず
「ではではこちらも・・・」
ジョーカーがその右の手を前に出す!
「私の方はカラカル・アートルムディザルグの効果を発動します、相殺ではなく、パワーを400上げる方向で」
カラカルとジャガランディが走り込んでくる、
そして、跳びかかってくる直前、二体の間、左手側斜め前に向かって体を駒のごとく横に回転させながら走る!
そのまま鉄拳と刃がカラカルとジャガランディにかすりつつ前の方の角端まで走り込んで振り返り、
刃と拳の攻撃に激高したか、前方左右から一気にカラカルとジャガランディが走り込んできた!
まずはこっち!
右手のビックハンドを少し左手外側を撃つように突き出し、放つ!
予想通り、左側を走っていたカラカルは、右側ジャガランディの側に飛べず慌てて上に跳ぼうとするも間に合わず、ビックハンドの攻撃を右半身に受け、向こうに脱落!
そこに、カラカルが走り込んできた!
何かまだあるかな・・・右手で懐を探り、これだ!
取りだしたのは黄色い紙で覆われた丸い球、黄色い細かい髪で隙間なく貼り付け、上に導火線が付いている、
ええっと、導火線に火付いてないけど、とりあえず、いいや、ていっ!
カラカルに向かって放り投げると、案の定、カラカルは弾を避けて上に跳躍
ズドン!
そこに少し遅れて球体が爆発!爆風にあおられ、カラカルがさらに上に飛んでいく!
が、なおもカラカルはこちらに向かって来る、
お前には、こっち!
左手の刃を思い切りカラカルに向かって突き出す!
刃が口に入って行く、カラカルののどに届くかっ!?
しかし、カラカルは口を閉じて刃を噛む!
これ以上は行けないか、でも、
カラカルが思い切り体を下に下げ、僕を蹴ろうとし、その蹴りの反動で刃から離れようとする、させない!!
その前に思い切り刃を下げてカラカルを地に叩き付ける!
ズドン!
そのまま反動で刃を口から離しつつ上に飛ぶカラカル、
今度こそ、
意を決し、もう一度、左拳を突き出して、カラカルの腹に刃を突き立てる!
だが、刃が、折れたっ!?
そのまま刃とカラカルが爆発!消滅する!!
「馬鹿な、パワーはこちら側が上でカラカルの後半の効果は発動しないはず!?」
「いえいえ、同じでしたよ」
なっ!?同じってどういう
「よく聞いてなかったんですか?私は、セット後に直帰追走一度だけ攻撃して見ましょうの効果を発動してたんですよ?それでからかるの後半の効果が発動したんじゃないでしょうかねぇ・・・」
「カーディン!まだ来るよ!!」
「何っ!?」
いつの間にかジャガランディが僕に向かって走り出してきていた、
「くっ、納得いかないが仕方ない!」
カーディンが大きく右手を前に出す!
「私は、バトルマシンズ キット・オブ・ニンジャの効果を発動!ジョーカー獣士 ジャガランディ・アートルムディザルグをトラッシュに送る!相殺は、出来ないはずだっ!!」
さてと、左手で懐から・・・おっ!冷たい鉄の感触、手裏剣がまだあるな・・・
それに、右手にビックハンドが戻ってきた!これなら・・・
ジャガランディが跳びかかってくる!悪いけど・・・
思い切り右手を外側に振るい、弾き飛ばす!が、素早く着地し、なおも四肢を駆使し高くに跳び、僕の足元に僕を下から狙うためか一直線に跳んでくる!
そこで思い切り下前に跳んで回避しつつ地に着いて立ち上がって向こうに走り込みながら左手で懐から手裏剣を取り出し、後ろに向かって投げる!
が、ジャガランディには一気に走り続けて避けられた!
そのまま左前足側にUターンして戻ってくる!
スコン!
そこにジャガランディの額に手裏剣がささる!
種を明かせばなんてことない、
さっきジャガランディを跳び越え手裏剣を投げた後、
そのまま落ちていた手裏剣の方に走り込んで右手で拾い、それを投げただけだ、
ジャガランディがゆっくりと右半身側の方に倒れて行き、
そして、完全に倒れ爆発!消滅した
2番戦闘は直帰追走一度だけ攻撃して見ましょうの効果でスキップだが・・・
さて・・・
僕は思い切りジョーカーの方を見る
この状況なら、一撃、思い切りぶつけてもいいはずだ、
右手を握って拳と成し、ジョーカーの方に走り込む、
ビクトリーカーディン程のパワーが無いとだめだというが、それでも、一撃!
右鉄拳を思い切り、ガラス板に、叩き込む!!
ドゴォ!!
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