バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

メインサーバのありし場所/15 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所15
 
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 「な、何だこれ!?」
 せり上がってきたのは薄緑板のガラス板!?
 よく見ると、それがジョーカーと僕を寸断しつつ周りを角の丸い四角状に覆っている!?
 でもっ!
 後ろに振り返りつつ叫ぶっ!!
 「カーディン!」
 「任せろ!プログレスチェンジ!!」
 カーディンの前部が開いて肩となりつつその間から先の切れた三角頭と鋼の顔が出てその額に付けたパトライトと羽のエンブレムがきらりと光り、
 後部の方が曲げていた足を延ばすように外装ごと伸びて勢い良く地に付け少しだけ宙に跳びつつ腰部が180度回転、
 そのまま両肩の部分から両腕がわきを締めるように出現して下に行きタイヤの部分を外側に出すように両腕を180度回転、
 さらに、胸の部分となったパトライトの下二つの部分が根元の部分から内側に回って収納され、パトライトが緩いV字となりつつパーポーパーポーと音を出しながら赤く光る!!
 そして、そこからカーディンは着地しつつ走り込み、ガラスの向こう側から思い切り右の拳を振り上げ、叩き込む!!
 ゴィン!!
 しかし、大きな音を立てて鉄の拳を叩き込まれたガラス板だが、ビクともしなかった、割れたりひびが入ったりするどころか傷すらついていない!
 「このぉ!!」
 続けざまに左拳を振り上げて叩き付け、同様にもう一度右拳も振り上げ叩き付けるが、ガラス板はびくともしない!
 「ムハハハ!無理ですよ、あなた程度のパワーでは、まぁ、ビクトリーカーディン程度のパワーがあれば話は別ですけどね」
 う・・・カードバトルか・・・
 「それなら話は別だ!双歩、今すぐカードバトルを続けよう!!」
 「そ・・・そう・・・」
 しかし、僕の目にはそれが無理だという状況が映っていた
 一つは左手にあるはずの手札、吹っ飛ばされた際に向こうに落としてしまったのである、
 現に、カーディンの向こう側に落ちている、
 そしてもう一つ、なんと、緑色のカードを乗せた板がガラスの向こう側にあるのだ!
 恐らく、カードバトルをさせないために緑の板が僕に近づき切る前にあのガラス板の壁を出したのだろう、
 くそ、
 これじゃあ、どうあってもカードバトルを進めることなんてできない、
 そうだ!カーディンにもう直にジョーカーを攻撃してもらえば・・・
 等と思ってジョーカーの方を向くも、途中で周りを囲むガラス板と接続する形で左右に一直線に同じガラス板が伸びているのが見えた、
 つまり、直接カーディンがジョーカーの方に向かう事は出来ないのである、ええい、こうなれば!!
 「カーディン!後ろのドアから出てジョーカーの方に」
 「無理ですよ、まわりをよくごらんなさいな・・・」
 へ・・・まわり・・・?
 ずぃぃい~と周りを見渡してみる、が、何も変わったところは・・・
 「な、なに!?いつの間にか周りが同じ透明素材で囲まれている!?」
 え?同じ透明素材って、まさか・・・
 「その通り!双歩くんを閉じ込めてる素材と同じものでこの部屋の内側を覆ってみましたっ!」
 ええっ!?ガラス板の囲いの中にいるからよくわからないかったけど、なるほど、これは・・・
 「さぁ、どうしますか・・・?」
 えええい、こうなったら・・・
 「カーディン!カードを!!」
 「だが・・・」カーディンが僕を見て戸惑いの装丁を見せるけど、
 「いいからやって!他に手、無いんでしょ!?」
 「ううう・・・仕方がない!!」
 カーディンが後ろに向かって走り、腰をかがめて右手で落ちてたカードを一気に拾い、左手に移し、手札とした!
 そこでジョーカーの方に振り返り、と、ジョーカーが自身の緑の板右手側のチャージゾーンにその右の手を向けて
 「それでは先にやらせていただきます、リチャージ!」
 「リ、リチャージ!」
 ジョーカーの宣言に、カーディンが慌てて返した!
 「それでは続けて、ドロー」
 ジョーカーが右手で山札の一番上のカードを引く、
 それを追うようにカーディンも右の手で自身の山札の一番上のカードを引き
 「ド、ドロー!」
 ここまでは順調だが、ここからだ、さて、カーディンはどんなカードを出す?
 カーディンがカード見て悩んでるなぁ・・・
 「う・・・ううむ・・・」
 それに比べて、ジョーカーの方はちゃちゃっと左手の手札から一枚引いてチャージゾーンに裏側で置いて、
 さらに、続けてもう一枚も同じように引いて1番に裏側で置き
 「セットですよ、ささ、ごゆっくりお考えください、」とここで顔を右手上側に上げ「ムハハハ・・・」
 余裕の笑い声、ううむ、カーディンはどうする気だろうか・・
 今だにカード見て迷ってるけど・・・
 「よし!」
 突如、カーディンが声を上げたかと思うと、右手で左の手の手の札からカードを一枚引いて1番に裏側で置いた後、
 続けて、さらに右の手で左手の手札から一枚カードを引いてチャージゾーンに裏側で置き
 「セットだ!」
 宣言した
 よし、これでようやく状況が進む!
 「と、残念ですがこれを見てください」
 なんだ?ジョーカーが左手の手札から右手で一枚カードを引いてこっちの方に見せて来た、
 心なしか左手を口元に当てて笑ってる気が・・・?
 げっ!?なんだあのカード、ジョーカートリック・黒獣・黒機・速攻準備開始?
 自分の方のジェイルを好きな場所に置きつつ相手のコスト召喚やカードの発動を阻害するカード?!
 案の定、互いのチャージゾーンのカードが表になるっ、
 「なにっ!?」
 カーディンがカードの効果を理解したか驚きの声を上げた、
 一方のジョーカーの方は・・・
 「私は、チャージゾーンのこのカードを1番に置かせてもらいましょう、いつの間にかあれっ!?そこにマジック!を1番に設置」
 ジョーカーが表になったいつの間にかあれっ!?そこにマジック!のカードを自身の緑の半透明の板、中央自身から少し離れた場所の1番内左手側の場所に置き、再度カーディンの方を向く
 「ではでは、そちらのカードは?」
 カーディンの方はバトルマシンズ カーディン ロボモードということは・・・
 「ではでは、互いにジョーカートリック・黒獣・黒機・速攻準備開始の処理も終わったことですし、1番に置いたカードを表にしましょうか、それでは・・・」
 ジョーカーが1番に裏側で置いたカードを右手に持った!同時に、カーディンの方も1番に裏側で置いたカードを右手に持つ!
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「ジョーカー獣士 マーゲイ・アートルムディザルグ!!」
 「ぐっ、バトルマシンズ カーディン カーモード!!」
 カーディンの方はやはりバトルマシンズ カーディン カーモードかっ!?コスト召喚でバトルマシンズ カーディン ロボモードを召喚するつもりだったなっ!!
 と、向こうの方から少し小さめの豹のような動物が駆けてきた、
 その顔は黒毛混じりの豹柄の顔で茶色い目をしており、顔以外の全身に砂漠茶色のタイツスーツを身に纏い、
 その左目にサングラスモノクルを付けている、
 って、その小型の豹、マーゲイ・アートルムディザルグ、マーゲイが毛や尻尾を逆立て、明らかにこっちに向かってこようとしている、
 逃げ道は・・・無い!
 「双歩!」
 カーディンが少し上に跳びつつ胸のパトライト二つを内から下に出しつつ両腕を180度回転させ両肩と共に上に上げて両肩で頭を隠しながら両腕を両肩に収納してパトカーの前部と成し
 腰部を180度回転し両足を思い切り曲げてパトカーの後部にする!
 そして、タイヤを下にしつつ着地し
 「うぉおおおお!!」
 こちらに向かって爆走し
 ゴィン!!
 ものの見事にガラス板に阻まれ、弾かれた!
 「だからぁ、無理だって言ってるじゃないですか」
 ジョーカーの呆れた声と共に、小声での笑い声も聞こえた気がした、くそっ!どうにもならないのか・・・
 「さて、そろそろ行かせてもらいましょうかね、行ってください、マーゲイ」
 マーゲイがこっちに向かって駆けてくる!
 「うわぁあああ!!」
 思わず両腕で顔を守り、守り・・・何だこれ、右腕にパトカーが張り付いてる・・・
 右手から右ひじの部分までを覆う様に小型の、盾みたいに指は出てるけど
 これ、上のパトライトの部分がX字になってるなぁ・・・まるでカーディンみたいだ・・・
 って、マーゲイがこっちに向かって跳びかかってきた!思わず右腕のパトカーで防御!
 ガキッ!
 ・・・あれ?
 マーゲイがパトカーにしがみついてら!
 そして、歯と牙を立て、ガジガジと噛んだりしている、
 ほっ・・・どうやら大けがは免れたようだ、でも、このままじゃいけないか・・・
 「ふんっ!」
 思い切りパトカーを振り回し、マーゲイを放り投げる!
 が、マーゲイはもの見事に着地し、再びこちらに向かってきた、
 心苦しいが致し方あるまい、
 右拳を高く振り上げ・・・振り下ろす!
 しかし、マーゲイは思い切り上に跳んで避けた、
 まだまだ!こちらも右腕を勢い良く振り上げる!
 ドガッ!
 ものの見事にマーゲイの腹にヒットした!あまりいい感触ではないが・・・
 そのまま上に飛んで止まるマーゲイに向かい、右拳を強く握り、追撃の振り上げアッパー!
 マーゲイの鼻先にパトカーがヒットし、パトカーが壊れつつマーゲイが吹っ飛ぶ!!
 「で?これで終わりだと思ってませんよね?」
 ジョーカーが言葉を発した瞬間、僕の右の足元にマーゲイがいた、
 っつ、なんで!?あ、いつの間にかあれっ!?そこにマジック!のカードの効果か!!
 おそらく、パワー800のバトルマシンズ カーディン カーモードのパワーをいつの間にかあれっ!?そこにマジック!のパワーで500まで下げ、
 同時に、パワー300のジョーカー獣士 マーゲイ・アートルムディザルグのパワーをマーゲイ自身の効果で500まで上げ、
 互いに相打ちに持ち込みつついつの間にかあれっ!?そこにマジック!の効果でいつの間にかあれっ!?そこにマジック!をトラッシュに送りながら
 カーディン カーモードをチャージゾーンに、そして、マーゲイを2番に移し、
 そこからさらにジョーカートリック・黒獣・黒機・速攻準備開始の効果で山札からカードを一枚手札に補てんしたのだろう、
 って、そんなこと考えてる場合じゃない!
 マーゲイが至近距離から跳びかかってくる
 「双歩!?」
 マーゲイの爪が僕の右足を捉え、右足から血が噴き出す!
 
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