バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

メインサーバのありし場所/10 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所10
 
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 「おい、鉄球が壁から出て来たぞっ!?」
 周りのすりガラスから見えるは広めの通路、内装は高級感のあるつややかな黒の石材で作られた床に壁に天井、
 床は中程度の大きさのの石材が規則正しく並んで作られ、左右の壁には四角の上に尖った半円の形をして中に目の字の枠が左右に付いた窓が規則正しく並び、
 反対側の壁にも、同じ形で全体的に黒金で、少し金色強めのつるが端から張り付いたような立体的な模様が付いた、こちらは扉が、窓程短めの間隔ではないが規則正しく付いている、
 ただし、扉の大きさは入り口で見たものと同じ、車が三台ほど一度に通れそうなしろものである
 また、窓側の壁からも窓三つに付き一つの割合で壁に埋まるように柱が付いていた、柱は上の方で内側の方にも歪曲して分岐し、高い天井を支えている、
 天井は平坦ではなく、尖った天井の内部の様に尖りを見せており、
 が一番異様なのはこの通路の広さだ、
 なんと、車三台が横並びで通れる程も広さがあるのだ、
 一体何のために、とも考えるが、人の大きさで縛られないとするなら、
 一番走行速度があって外部からの搬入もしやすい車を軸に城の通路が考えられているのだろう、
 というか、そうとでも考えないと説明が付かない
 「なぁ、これ、何だと思う?」
 声が聞こえた方を見ると、そこには、小・中・大とそろった機械兵士が立っていた、どうやら、先ほどの声は方向から、中ほどの大きさの奴の声のようだ、
 そいつらは、一見すると門番たちと同じく黒金の高級そうな鎧を身に纏った兵士たちに見える、門番と同じ一本刃タイプの槍も持ってるし、
 しかし、その顔は卵のようにつるっとした見た目で耳の所に垂直翼型アンテナの付いた短円筒状のパーツが付き、鎧と同じく黒金の色合いをしている
 「敵からの攻撃じゃないのか?」
 中ぐらいの奴からの質問に小ぐらいの奴が返す
 「しかし、そんな連絡は受けてないぞ?」
 今度は大きい奴
 「そうだろうなぁ、今時攻撃してくる奴いるか?人間じゃあるまいし」
 人間、ここにいるんだけどなぁ、というかひたすら呑気だ・・・
 「とにかく、上に報告、いざという時の電磁バリアの申請、入口に状況の確認」
 「じゃ、俺、上の方に」小が率先して話し出す
 「俺、入口の方に行ってくる」大きい奴も返した
 「じゃあ、俺は電磁バリアの申請か・・・ついでに、鉄球以外に何か起きてない上手おくか・・・」
 つまり、小さいのが上への申請、中くらいのが電磁バリアの申請、大きいのが入口の方に、か・・・
 「なぁ、これはどうすんだ?」
 「中に何かいるかもしれねぇぜ?」
 「ふむ・・・」
 小大の声に応じ、中くらいの奴が右手を右耳に当て、じっとこっちの方を見てくる、恐らく、センサーか何かを使ってこちらを見ているのだろう、
 ううむ、このまま見つかったらさて、カードバトルに持ち込まなきゃならないかもしれない、でも、こんな入ったばっかりで見つかって後々体が持つのだろうか・・・?
 「問題無い、ただの鉄球だ」
 と、頭を上げる
 ん?そうだ!!
 「カーディン、助手席の窓開けられる?出来る限り音立てず、」
 「ふむ、やってみよう」
 カーディンが答えると同時に、窓がちょっとずつ少しずつゆっくりと降りて行く、
 おっし、それじゃあ・・・
 右手でジャケット左内ポケットからデッキケースを取り出し、あの三体の方に向け、右手親指の方にある丸いスイッチを押す!
 スーと言う音と共にカードが複数枚出てきた!!
 見張りましょう ミハ・リマショウ、に、見張りちゅう ミハ・リチュウに、見張りだい ミハ・リダイか・・・
 「ん?」
 「どしたい?」
 「どうした?」
 げ!今、中ぐらいの奴がこっちを向いた!ミハ・リチュウ?いや、カードよく見てないからわかんないけど!
 「何か、今音が・・・?」
 「気のせいじゃないか?」
 小さめの奴、ミハ・リマショウ・・・か?が気楽に言う、
 いやいやいやいや、そうそうそうそう、気のせい気のせい
 「俺はもう先に行くぞ、人間のことわざに善は急げというものがあるからな、何をするにしても行動は早いほうがいい」
 大きめの奴が右の方に走って行く!ミハ・リダイ、だろうか・・・?
 「じゃ、俺も」
 今度は小さめの奴が左の方を向いて走り出した!
 が、中くらいの奴は僕達の方をじっと見て首を傾げ、
 何してんの早く行ってよ!
 「おっかしいなぁ・・・?」
 しばらく見続けた後
 「ま、なんもねぇよな・・・」向こう奥を向いて左手を左耳に押し当て「あ~もしもし~電磁バリアを申請したいんですけども~」
 通信しながら走り出し、右手で先にあった扉を押し開き、駆けて行った
 ほっ・・・
 っていうか・・・
 「何の説明も受けずに来ちゃったけど、これ、外せる?」
 「やってみよう」
 と、カーディンが前の方に、運転席側のドアの下から細い鉄の棒に球関節が付き先の方に丸い三日月上の三つの指が付いた補助アームを展開し、
 そこから球体前の金具のネジを器用に持って回していき、
 同様に右に向けて動かし、右の金具上部のネジを回して外していって、同じように助手席側の補助アームも展開、左のネジも外していく、
 唐突にカーディンが補助アームを元の場所に戻す、
 すると、カーディンが上の方に両の補助アームを伸ばして鉄球の半球状の部分を上に持ち上げた!
 どうやら、ネジを抜けるまでキッチリ全部外さなくてもいいような構造になっていただけのようである
 「よっ・・・」
 そのままカーディンは鉄球上半分を持ち上げつつ後ろの方に倒し、壁にもたれ埋めかけさせた
 「それじゃあ、行くぞ」
 カーディンが一気にタイヤを回転させ、鉄球から出て着地する!
 「さて、これからどうするんだ?」
 突如、前方から大きな電撃音がし、後ろの窓と開いた穴の向こうから青い光が差し込んだ、思わず振り返ると、そこには、大きな青い電撃の壁ができていた!?
 これは・・・まさか、電磁バリア!?
 「まさか、ばれたの?」
 「いや、この鉄球は反応からして、ジャミング装置が仕掛けられている、ということは・・・」
 「他の所でばれたか、この鉄球が攻撃とみなされたか・・・」
 「いずれにしても、私達のやることは変わらない、とりあえず、どうする?」
 ええっとそうだなぁ・・・よし!
 「入り口は警備兵が集まってそうだし、外側から行こう」
 「了解」
 一抹の不安を抱えつつもカーディンは走り出す、入り口とは反対側の左手の方に向かって!
 
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