バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

メインサーバの元、現れしエンジニア/5 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン17話 メインサーバーの元、現れしエンジニア5
 
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 「もう誰も来ないよね・・・」
 「ああ・・恐らくな・・・」
 「ハハハハハ!!」
 ガイキシンの笑い声が響き渡り、ガイキシンが顔を上に上げ笑っているのが見える、
 そして、ガイキシン顔を下に下げ、僕達をしっかりと見据え
 「さて、そろそろ、我も本気を出そうか!」
 ガイキシンの目が怪しく光った!
 「警告!警告!」
 ウー!ウー!ウー!
 辺りに幾度も赤が満ち消える!!光ったと同時に辺りから警告音が鳴り、
 ゴゴゴ・・・
 地響きと、轟音が聞こえてきた!
 これは・・・
 そして、床と天井が左右に分かれて行く!!
 ゴゴゴ・・・
 な・・・なんだっ!?
 慌てて左右に移る僕とカーディン、それに、レオリングとS・L以下面々、
 上からは徐々に光が降り注ぎ、中央に位置するガイキシンと玉座とメインサーバを照らしていき、そこから上に青空が広がって行く・・・
 もしかして、この城、左右二つに分かれてるっ!?
 周りを見ると、確かに前向こうと後ろあちらに地平線が見えている、さすがに映命さん達やレオン君達は左右に分かれたいずこかに入ったのか姿は見えないが・・・
 ん?あれは・・・
 ズガガガ・・・
 唐突に後ろの方から烈音が響き渡る!
 今度はなんだ!?
 そこでは、メインサーバが浮き上がり、その威容を外に見せつけている所だった!
 「この城は元々、メインサーバを隠すためにあったという・・・」
 ガイキシン・・・!?
 「メインサーバを太古に発見した人間の権力者は、その情報を独占するために、最初は天窓の付いた小屋を立てたそうだ、しかし、メインサーバは成長していき、次には大きな家を、その次に塔を、その次には更なる塔と共に塔を支え、擁する城を立てた、しかし、城を立てた時点で大勢の人間がいなければ不自然な状態になってしまい、そこに街をつくることになった・・・」
 な・・・そんな過去が・・・
 「しかし、それでもなおメインサーバは伸びて行きその都度塔は増築、気が付けば、城ですら塔を支えるに至らないほどの高さとなり、街ごと塔内に擁するようになった・・・」
 街ごと・・・
 「メインサーバの情報を握った為政者は、その情報により長きにわたり戦いに勝利し続け、いつしか、城塔が首都となり、その国の中心とすらなった、」
 城塔が・・・
 「だが、いつのころからか、いや、最初からだったのかもしれない、作られた城や塔や家などには、こうしてメインサーバの威厳を世に伝えるためにメインサーバを公開する機能が付けられていったのだ!!」
 なるほど、この真っ二つに割る機能は最初からメインサーバのためにあったわけか・・・
 と、重々しく、ガイキシンが立ち上がり、その右手を僕の後ろ向こうに向かって伸ばす!その先には、先ほどの炎の大剣、レーヴァテインがあり、そのレーヴァテインをその右手に掴み、引き抜いた!
 確かに、あれほどの大きさがあれば、あの剣を扱うのにも足りるだろう!
 「双歩!」
 「わかった!!」
 みんなと共に中央に走り、右手に持つ、デッキケースを前にかざす!すると、目の前に緑の半透明の板と緑の画面が現れた!
 そこで、デッキケースを板の中央に置くと、デッキケースが左手側に移動し、中からデッキが外れてシャッフルされ山札となりつつデッキケースが上下反転しながらさらに外側に移動して、その場所に山札が置かれた
 さらに、ライフカードを5枚置けって指示が画面に・・・ということは通常ルールか!
 右手で山札から一枚引いて板の手前に置き、それを合計五回繰り返し、横並びに五枚のカードをライフカードとして揃え、
 さらに、画面に五枚手札を引けと出る!
 続けて、右の手で山札からカードを引いてチラリと見つつ左手に移して手札とし、
 それを合計五回繰り返して五枚のカードを手札に揃え、分かれた塔城の中央に揃ったカーディンや皆と共にガイキシンの方に向き直り
 「ふふふ・・・やはりそうきたか・・・ならば、我もお前達と同じ力で対抗させてもらおう!!」
 ガイキシンが左手を上に上げると、ガイキシンの前に緑の板と画面が出現!上げた左手に突如としてメインサーバからカードが五枚横並び裏で付いた枝が伸びてきて、その五枚を一気に左手で取ると板の手前に裏側表示で並べ、
 さらに、今度は目の前にもう一度同じような五枚カードの付いた枝が伸びてきて、それも一気に左手でとった!
 「な・・・あれは・・・」
 まさか、僕達と同じ新システム!?
 「さぁ、力を示すがいい!我と我の世界の生殺与奪の権利を得るところまで、武力を持っていると示すがいい!!ただし!!」
 ガイキシンが僕達の方を真正面に見据え
 「我も全力で戦わせてもらう、貴様たちと貴様たち世界の生殺与奪の権利を得、その命を終わらせよう!!」
 右手に持つ剣を大きく左肩側に向けると大振りに外側に振りかざし、ガイキシンの威圧が僕達に飛ぶ!
 「ぐっ・・・」
 「始めようか・・・我とお前達、我の世界とお前達の世界、全ての生殺与奪の権利を巡る戦いを!!」

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