水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話/07
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バトル3
「ふははは・・・議員だろうと大臣なんだろうと、我々事務次官にはかないはしない!!不正や統計偽装、隠し財産も思いのままだ!」
「全部知られてるもんな!すでに!!」
「リチャージ!ドロー!」
「リチャージ!ドロー!」
おっし、こいつで一気に攻め込む!
「セット!」「セット!」
「オープン!」「オープン!」
「来い、風の刃で命削るもの、生命の壊し屋、グリブレイ!!」
「ダブモンNo.31、生命の壊し屋 グリブレイ!」
風の球が着弾し、そこから巻き起こる竜巻を頭の角で斬り裂き、グリフォンのようなダブモンが現れる!
茶色い毛皮で体の前半分と四肢の体の後部が覆われ、猛禽類の黄色い前足とくちばしに白い顔、
それに、その額には、透明に近い透き通った中程が四光星に少し膨らんでいる両刃の刃を持っていた
「ふん!それならばこちらはこいつだ!」
向こうで表になったのは・・・ウィンドスラッシャーエレメンタルというオーバックス!?
「コストを選んでもらおうか!」
「俺はグリブレイのコストにマルチエレメンタルパワー、闇属性のサンダーボールエレメント、マルチプルエレメンタルパワーを指定」
すると、向こうの山札が巻物のように移動して、事務次官が選んだのは・・・
「ダブモンNo.279イィィィイイエェェェックス!、紛れの公安 コウアンシ」
黒い鱗と黒紫の腹鱗に覆われた二足歩行のトカゲのようなものが現れたと思ったら、それがいつの間にかいなくなっていた・・・?
「さぁ!1番戦闘だ!!」
って言ったって、コウアンシの奴どこに行ったんだ?
まわりを見渡したってわかりゃしない、グリブレイも警戒して空飛んでるし・・・
そういえば、カンテーラも周りを見回してるな、なぜか黒紫がかってるが・・・
「なぁ、カンテーラ、お前何かわかるか、っていうか、お前その色どうしたんだ?」
「おい、俺はこっちだぞ」
え・・・?
声の聞こえた横の方を見ると、そこにはいつも通りのカンテーラが・・・?
・・・じゃあ、こいつは誰だ?
と、そいつがこちらに向く中で、フードの中で赤一色の目と口を笑顔を作る様にねちっこく開き・・・
突然、グリブレイに飛ぶ!
「な・・・!?」
「あれがコウアンシだ!自身の体を影で構成しその影を自由に形作ってるんだ!原料が原料だから色はごまかせないが形はごまかせる!」
なんだって!?
「どちらかといえば両生というよりか精霊よりの特性だがな・・・」
そんなこんな会話している間にも、コウアンシが闇の刃を作りだし、事務次官に斬りかかって行き、
それをロクデコジが頭の冠を手に取りそれで刃を受け止め守った!
ロクデコジの目に突如、やる気が宿る!
ええ~、カンテーラのニセモンに斬りかかられて大義名分を得たって顔だな・・・それっていわばマッチポンプっていうやつ・・・
ロクデコジがいきなりその王冠をグリブレイに向かって投げる構えを!
っていつの間にか二体に増えてる!一体は黒紫の!?
そして、事務次官がいつの間にかカードを表に!?
「私はコウアンシの効果を発動!これによりグリブレイのパワーを1200下げる!」
「だが、そんなんじゃ届かないぜ!」
「まだだ!私には三枚のチャージゾーンのカードがある!」
「しかし、そのうち二枚は発動できない!発動タイミングが異なるものと条件を満たしていないものだ!」
「ならば、第三のカードを発動させるのみ!闇に溶けし討つエレメント・・・!この効果によりグリブレイのパワーをさらに400下げ、この戦闘で勝利した時、シマワームをトラッシュに送る!」
ロクデコジとコウアンシがその冠を投げ、
グリブレイの周りを回って電撃と黒い電撃を放出!
グリブレイが口を開けひるみ痺れながらもなんとか冠二つを頭の角を振るって一つずつ叩き落とすも、コウアンシが飛び、
グリブレイが迎撃しようとするもコウアンシがいきなりカンテーラの姿へと変わり、グリブレイに隙ができる、
その間にコウアンシが右手から出した闇の刃にグリブレイが叩き斬られ、爆発!
さらに、事務次官を攻撃しようとしたのか事務次官の前で頭を出したシマワームの裏にいつの間にか回り込み、
シマワームが振り返る間に一気に闇の刃で横一閃!シマワームを真っ二つにし、爆発、消滅させた!
「攻撃だ!!」
そして、ロクデコジと姿を変えたコウアンシが冠を投げてきた・・・しかたがない・・・
「俺は、シマワームの効果を発動、条件を満たしパワーの低いコウアンシとロクデコジをトラッシュに送る!さ、行ってくれ」
「りょ~かい」
カンテーラが走り込み、カンテラの炎で二つの冠を燃やし尽くす!
炎の勢いに押され、赤熱した冠が向こうの方に飛んで行き、それをロクデコジは思わずか試しにか受け止めてしまうがすぐに目を見開き驚き王冠を手放しつつ腕をひっこめ
「退け」
そこを思い切りカンテーラにすれ違いざまに横に斬られ爆発、消滅、
続けて、コウアンシと対峙する!
いつの間にかカンテーラに姿を変えるコウアンシ、さらに刃を振るってくる!カンテーラも対抗し刃で横に斬る!
神速の横振りの剣、ぶつかり互いに火花が響き合う、そこで互いのカンテラから炎と闇の炎が噴き出される、
ダメージを受けたのはコウアンシの方!
「同じ属性は慣れてる分効き辛い、そうだろ?」
次第に炎にコウアンシが押されていく・・・!
が、コウアンシが上に跳躍すると、今度はグリブレイに姿を変えた!?
「だから?」
空飛び一気にすれ違いつつ叩き斬るカンテーラ!グリブレイの形をした闇が驚き、霧散すると、そこに真っ二つになった黒い両生類が落ちてきた、
落ちた音を聞いたか、黒い両生類をカンテーラが振り返り見て
「こいつがコウアンシの正体だ、影を溶かすように影を操りその影で隠れるようにゴマかしつつこの姿に戻ったから、一瞬見失ったんだろう」
なるほど、わかったようなわからんような・・・
「さ、次のターンだぜ?」
「おのれ、おのれおのれおのれ!行政権も持たぬ愚民の分際で!!」
事務次官が悔しがり地団太を踏むが・・・
カンテーラが戻りつつも俺は再度事務次官を見据える、
さ、反撃開始だ・・・!
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