バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/19

 
到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/19
 

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バトル-7
 
 「さぁ、どうした、思う存分に打ってくるがいい!!」
 なら・・・お望みどおりにしてやるぜ!!
 「リチャージ!ドロー!」「リチャージ!ドロー!」「セット!!」
 「何が来る・・・?」
 イグニスが不敵に笑う・・・だが、そんな物には気圧されない!!
 「オープン!現れろ、イモーシン!」
 「ダブモンNo.126、針灸のイモリ、イモーシン!!」
 俺達の間に夜空より無数の針が飛来し、床に突き刺さる、
 その床が針の熱で爆発したように見え、その爆発の中から二足歩行のイモリが出現すし、着地!!
 前に伸びた顔についた横に貼りだした目がただただ鋭利であり、その肌は濃赤銅色の少し硬質化した物で、同じ濃赤銅色の長い尾を持ち、
 その三本の指の合間に、幾本もの針が握られている・・・
 「さらに、俺はイモーシンのコストに闇の中見定めエレメント!!を指定!!次のターンのセットを一枚にし、モンスター、オーバーのパワーを200上げる!!」
 「ほう・・・!」
 アグニスが余裕綽々という感じでにまりと笑う
 「そんな手を打ってくるとはな・・・」
 「てめーに言われるばかりに殴るだけじゃ芸が無いからな~」
 「だが、俺達は手加減する気はない、だろ?相棒?」
 「その通り!行け、カンテーラ!!」
 「了解!!」
 ドジョドザに憑依したカンテーラが、跳躍して宙より小手先とばかりにアグニムに泥の塊を撃ち出す
 が、それを突如アグニムの前に現れたネクロスが両腕を交差させた防御姿勢で受けた
 「余計な事を・・・」
 アグニムの言葉を受けたネクロスは感情も無く、横からチラリと一瞬後ろのアグニムを見てすぐ正面遠くに着地したカンテーラに視線を戻す、そういえば、ルンゴレムが爆発した時、すでに刺さってた剣が無かったような・・・
 「お前が食らうならそれでもいいぜ、正直・・・そっちの方がやりやすいしなぁ!!」
 等と考えている間にも、カンテーラが右手のざるに着いた刃で上段から斬りかかりネクロスが両腕を刃と変えてそれを受け止める、
 そこからネクロスが左手刃を突き出し
 「ちぃい!!」
 カンテーラが一旦引いて避けそのまま下からその左手刃を切り上げ、これをネクロス、瞬時に両手の刃で受け止め、ざる刃の動きを止めて再度片手の刃を突き出し
 が、カンテーラはその両手の隙間を縫って泥を放射してネクロスの目を潰した!
 慌てて長巻きへとその姿を変じ、痛みと視界を封じられたことに一気に暴れ始めるネクロス、
 だが、引いたカンテーラはそれを冷静に見極め
 「ここだっ!」
 一気に右手の剣で上より斬りかかり長巻きを弾き飛ばした!!
 ガキン!!床に反射する鋼の響く音が辺りに広がる中、俺は宣言する!
 「まだだ!次はお前だ、イモーシン!!」
 イモーシンが両手の針を一気に連続して投げて行く!!
 避けるそぶりすら見せないアグニス、
 が、そこで、いきなりネクロスが元に戻りつつ、泥を右手で拭いながら薄眼でアグニスの方を見ると、
 一気にそちらに跳んで行って針を己の身に受ける、
 しかし、その針のいくつかはネクロスの外側から後ろにいるアグニスの方をかする
 「余計な事をするな!」アグニスの激昂の声「お前は私の刃であればいい、敵を斬り裂く為だけにあればいいのだ!!」
 それでも、ネクロスは自身にも意地があるかのようにアグニスの方を見る
 「・・・っち、勝手にしろ」
 「剣は身を守るのにも使うだろ?」
 「だな・・・」
 が、アグニスは言葉を発した俺達に、目を力強く細めた厳しい視線を向ける
 「貴様らが口をはさむことではない、さぁ、次はこちらの番だ!!ダークグライシストエレメント!!の効果で3番にセット、オープン!!コストにダークエレメンタルパワーとダークネスエレメンタルパワーを指定し、現れろ・・・」
 来るか!?
 「出でよ!いかづちにその身を変じた錬金師!!」
 「ダブモンNo.85、一人立の錬金師、アルケミーア!!」
 天井からアグニスの前に一筋の雷が落ちたと思ったら、その雷を背景に縦に細長いシルエットが現れた、
 手足が短めながら、それは二足歩行のキリンを模しているように見える、
 茶色の混ざった重厚な学生服風な衣類をまとい、長い首には黄色い地に茶色い斑点が彩られ、頭上の真上に伸びる左右の角は先が丸く、その間には上が四角い学帽が乗せられ、
 首元には緑のネクタイを締め、右手に緑の液体の入ったフラスコを持って顔の方まで極力近づけしみじみと眺め、左腰元に平たいひもで縛って落ちつけてさせた本がある、
 それは、女神のとこで散々苦労させられた羊の野郎によく似ていた・・・
 
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